11月はJARLの75周年式典が挙行されるのに伴って、全国各地からRL、YRL局の運用が盛んです。もちろんこの為に特別に取得されたコールサインで東京都の小笠原から8J1OGA局がQRVして各バンドでアクティブです。  

一昔前までは8Jといえば、8J1RL(南極昭和基地)のことだったのですが、最近は8Jあるいは8Nで始まる特別局や特別記念局が、毎月のように各地からQRVしてマニアを喜ばせています。

個人局のコールサインに関してはその局が閉局、廃局しないかぎりはコンタクトのチャンスがありますが、特別局のそれは長くてもせいぜい 6ヶ月の命ですから、聞こえた時にQSOしておかないと機会を逸することになります。  

今年も年初から数多くの特別局が開局、運用されましたが、やはり印象にのこるのは、ワールドカップ関連の記念局でしょうか?とりわけ今回のものはサフィックスが「C」一文字ということもあって画期的な運用になりました。  

サフィックス一文字の局は海外では個人局にも多くあって、それほど珍しいものでもありませんが、ことJAに関しては、これまで二文字、三文字のサフィックスが存在したのみで一文字というのは初めてのことです。

ワールドカップの予選、本選が開催された各エリアから運用されましたので、きっと皆様も少なくも1局はコンタクトされているのではないでしょうか?  

そろそろQSLカードがビューローから届き始めていることでしょう。このサフィックス「C]の局との交信を対象としたアワードも発行されるなど、まだまだ楽しみは続きます。時のたつの早いせいもありますし、このところ「拉致問題」とか「核問題」のような大きな国際的なニュースが行き交っていて、ワールドカップは遠い昔のできごとのようにさえ思えます。  

QSLカードのデザインはさまざまで、写真のものやイラストのものなどがあるのですが、それぞれの開催地のスタジアムの写真を取り込んだものが印象的です。私自身それほどのサッカーマニアではありませんが、それでも日本のチームの出場する試合ではドキドキハラハラTV観戦をしました。  

もちろん興味の中心はあくまでも試合そのものですが、試合前にそれが行われるスタジアムの紹介などもあって興味深くワッチしたものです。札幌の例では天然芝のグラウンドそのものが場外に動いて芝の養生がなされれるなど技術上のアイデアも目立ちました。  

記念局の大多数は地元のイベントなどに合わせて開局されるものがほとんどですから、その機会に単に交信をするだけでなく、そのイベントの中味を知ることも大事だろうと思われます。  

コールサインから容易にイベントの中味が判るものもありますが、省略された三文字(サフィックス)がなにに基づいて構成されているかを知るのも興味がありますね。きっと来年も大型のイベントに伴って数多くの記念局が計画されていることでしょう。いまから楽しみです。 (2002/11/1)

 
     

 
 
 

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