コラムNo.51の「果てしなき挑戦」ではアワードハンティングの楽しさや厳しさと共にアメリカの郡(カウンティ)を対象としたUSACA(USAカウンティアワード)に触れました。
アメリカのカウンティというとあまり馴染みが無いかもしれませんね。州が日本の県に相当すると考えるとカウンティはさしずめ北海道などの支庁のような感じです。それでもあの広い国ですから、いま総数3,077のカウンティが存在します。
自分でもそのスコアブック(記録簿兼申請書)を入手したりして興味深深ではありましたが、なにせ数が多いものですから、ついつい中途半端なチェックに終わっていました。ところが最近このUSACA整理用のソフトを提供いただいて、それでは一度数えてみようかということになった次第です。
3,077のカウンティの名前が州ごとに並べられています。この表に対象となる局のコールサイン、住所、交信年月日、バンド、モードを書き入れていきますと自動的に最新のデータ(○○カウンティ、○○局)の集計が出来上がります。(Excelを使ったソフトです)
対象となるカードも多いので一挙にとは参りませんが、ぼつぼつと入力してはその時点時点の成果を楽しんでおります。交信はとっくの昔にやっていてもまた改めて数えると、それなりにエキサイティングです!!
前にもモービルハムのコラムでご紹介したかもしれませんが、そんなカード整理の合間に目についたQSLを2,3ご紹介したいと思います。
最初のW8CC局ですが、ダブルコールという意味ではなくて、実はその所在地のカウンティ名にご注目いただきたいのです。どう読んでも
Shiawasee County=「しあわせ」と読めるのです。日本でも「幸福駅」のように人気になった地名もありますが、これはUSA版で「しあわせ郡」というわけですから、一度訪れてみたい気にもなってきます。
次ぎのW8RCM局のものはCWマンならウンとうなずくところでしょうが、なくて七癖、キーの打ち方も人それぞれ、そのスタイルにいみじくも名前を付けて紹介しています。
いわく「ひっぱたき屋」「おつまみ屋」等々です。もっとも最近はエレキーのマニピュレータが全盛ですから、縦ぶれ電鍵のエピソードも少なくはなってきたようです。
最後のN0EL局ですが、Noelとはいわずと知れたフランス語の「クリスマス」です。0の数字をOと読ませてトータルでNoel。文字に雪をつもらせて正しくクリスマス気分。
コールサインをこれまで生かして、しかもデザイン化している見事な例でしょう。
誰にでもできるものではありませんけれど・・・
たかがQSL、されどQSL。なにかにつけ繰り返して見るカードにそれぞれの味もあり、物語もあることをつくづく感じました。
(2002/10/2)
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