753も終わると、そろそろ年末の気配がただよいます。みなさまいかがお過ごしですか?年賀状も書かねばならないし、一年の締めくくりとしてカードの整理もしなくてはならないし、あれこれ大変です。そうそうミレニアム・アワードの申請はお済みですか?  

10月1日よりDXCCではNewエンティティのTX0(チェスターフィールド島)、4W(東チモール)の受付が始まっています。もっともDXCCデスクは忙しくて、今1ヶ月ほどの積み残しをしているようで、来年始めに新しいコンピュータシステムが稼動するまでは、しばしの待機は仕方ありませんね。  

DXCCの申請処理に追われるNC1L

早くも届いたARRLの機関紙QST12月号の表紙を借りて、一足先にメリークリスマス。ところでARRLでは、この機関紙の編集はすべて本部で行っています。

詳しくはQTC-JAPAN.COMのARRL訪問記をご覧ください。もちろん撮影も全部自前、特に本部スタッフが臨時にモデルに借り出される表紙は有名です。

写真のサンタは実は中央写真のNC1L(Bill)で、今は積もったDXCCの申請やら、エンドースメントで猫の手も借りたいほどの忙しさ。でもサンタが良く似合っています。 右の広告はこの12月号の表4に登場したKenwoodの最新鋭マシーンTS-2000です。ミレニアムに相応しいネーミングと新しいシェープでお目見えです。近日発売とうたっていますから、JAのマーケットに登場するのも時間の問題でしょう。  

広告をみますと、これまでの機種のようにすべてのオペレーションが可能なフロントパネルを備えたこのTS-2000に加えて、モービル用のRC-2000コントロールパネルを付けた「シルバーボックス」版、それにコンピュータ操作が可能なTS-2000Bの3タイプが用意されるようです。  

HF帯および6m、2mは100W、430MHzは50W、そしてUT-20のオプションを加えると1.2Gで10W(いずれもアメリカ版ですが)といたれりつくせり。もちろんDSPは当然の仕様です。かつ内蔵型のTNCを備えていて、DXパケットクラスタにも対応するすぐれもの。正に1台あれば鬼に金棒と言ったマルチバンド、マルチモードトランシーバの登場です。  

写真ではよくわかりませんが、パネル表面はわずかに湾曲しているこれも先進のデザインです。はたしてどんなパフォーマンスをもたらしてくれるのか興味津々です。  

よい年末年始のご用意を!! (2000/11/17)

 
     

 
 
 

いまや特別記念局と言えば8Jがお定まりのようになっています。このコラムNo.23でも「8Jがいっぱい」と言うタイトルで、その一部をご紹介したばかりです。毎年恒例のハムフェスティバルは昨年より会場を横浜に移し,今年は2年目ですが、8J2000とお馴染みの8J1HAMが開設され、大賑わいでした。  

さてこの記念局の先駆けとなったのは、戦後の復興が順調に進んだ昭和45年(1970年)に大阪は千里の丘で開催された大阪万博における特別局JA3XPOでした。無論この当時は8Jと言うプリフックスは無くごく普通の手順でコールサインが発給されたのですが、さすがにサフィックスにはXPO(博覧会のexpositionを意味する)が与えられたのです。  

あれから30年、ついさきごろJA3AA島さんを始め数人の当時のメンバーが記念局の開設場所に関わりのあったサンフランシスコ市(記念局は紆余曲折ののちにぎりぎりになってサンフランシスコ館に開設の運びとなったと伺っております)を訪問して、当時のパビリオン関係者とめでたく再会し、20世紀の締めくくりができたようで大変すばらしいことだと思います。  

当時博覧会に関係した仕事をしていたことで、会場には良く足を運んでいた筆者ですが、仕事が忙しくなかなかオンエアーできなかったこともあって、この記念局の存在を知ったのは、実は会場の中を歩いていた時のことでした。

交信こそかないませんが、とにもかくにも記念局を訪れ、ゲストブックにコールサインを書き込んだことは覚えています。多分当時交代で記念局の運営に当たられていたのだと思いますが、運良くJA3AJさんにお目にかかれ、ここにあるアイボールQSOカードを発行していただきました。時に1970年 8月12日、夏も盛りの日のことでした。

カードの裏面にはこの時使われていたリグやアンテナの紹介があります。写真からは見にくいので、その内容をあらためてご紹介しますと、以下のようなものでした。
送受信機 
TRIO TS-510X、TS-510D、TL-900、TX-599、TR-7100、 TR-1100 
YAESU FLDX-400、FL-2000B、FRDX-400、FTDX-400、FT-400S、FT-101、FV-650 
INOUE IC-71、IC-2F Delux、IC-6F、FDAM-3

アンテナ 
MOSLEY RV-4C、TA-33、A-56-S、A-92-S、DI-2、Dipole(40&80)、LONGWIRE(80&160)、
MASPRO 50T57
ローテータ
CDE HAM-M、AR-22R、 EMOTO 1100M  

なんとなんと懐かしいラインアップです。

TRIOは今やKENWOODですし、YAESUもVertex Standardと名前が変わっています。そしてINOUEは当時の井上電機製作所、いまやICOMで知られているところです。さすがにリグ類はすでに懐かしの一品になっていますが、アンテナとかローテータではまだ健在なものもあり、さすがの感もあります。  

最後に局の開設と運営に携わられた方々をご紹介します。(同カードより) JA3AA、JA3AJ、JA3AV、JA3DJ、JA3MX、JA3TC、JA3UB、JA3ANH、JA3ART、JA3ATH、JA3ATJ、JA3BQU、JA3CHQ、JA3DSA、JA3GOK、JA3GZN、JA3MKL、JA3POS、JA3USAの皆さん  (2000/12/1)

     
 
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