JCCもJCGも結構やりがいがあって楽しいものですが、所詮それは国内の話で、外国ともなるとまた一味も二味もちがってくるものです。最近はコンディションも良くて2m帯でも、結構海外との交信が話題になっています。でもひごろHFを主体に運用されているのであれば、それこそ電波に垣根はありませんから、あなたの電波は日本国内に限らず海外までも飛んでいるのです。
良くお話をするのですが、ご自分のQTH(つまり電波の発射地点)を中心に、これまで一番遠く飛んだ国内の地点を結んで、コンパスで円を書くと、必ずや一つや二つの外国が含まれるはずです。外国ではなくても小笠原とか、硫黄島は無線の上では別の国(エンティティ)と数えられますので、これも一種の外国として扱えば、もっと多くなると思います。
21MHzあたりでCQを出していたら、突然韓国や中国、あるいはロシアの局に呼ばれた経験はありませんか?近頃は日本語を話すこれらの国の方も多いのでさほど困ることもないでしょうが、それでも外国人に呼ばれた!と思わずマイクをほうりなげる人もあるかに聞いておりますが・・・
そんな次第でアジアの国々であれば、上記の韓国、中国、台湾、ロシアのアジア地区などと国内と同じ感じでQSOが成立します。ゴールデンウィークとか夏休みで海外運用する日本人も多くなりました。グアム、サイパン、パラオ、少し足をのばしてタヒチとかオーストラリアとかもあるかもしれません。これらの国は当然大洋州(オセアニア)に含まれます。
残る4大陸の内、北アメリカはなんといっても局数も多いことですし、それほど苦労しないでもQSOできるはずです。通常のコンタクトでは言葉に不安があっても、コンテストなどに参加すれば、それこそ59−59ですみますから、これもコンタクトです。
ヨーロッパと言えば、遠く感じますが、地球儀で見ると、北極を越えて最短距離で結ぶヨーロッパはへたをすると太平洋の島よりも近い場合があります。とりわけロシアのヨーロッパゾーンとか、スカンジナビアの諸国はねらい目です。
こうなると残りは難関の南米とアフリカになります。南米は親日派の人も多く、時期によってはブラジルとかアルゼンチンの局が良く聞こえます。それほど珍しい国でなければ、こちらもQSO可能です。アフリカはさすがに全体の局数も少なく、ちょっと手ごわいかもしれません。でも最近はNGOとか海外協力隊などで行かれてハムも運用される日本人が多いので、かつてに比べるとずっとQSOチャンスが増しています。
かくして念願のWAC-PHONE(SSBによる6大陸交信証)が獲得できます。ふと気が付くと、この努力をしている最中にもう10数カ国とQSOできていることに気が付きます。こうなると次なる目標はせめて100エンティティ、これでDXCCのメンバー入りです。せっかく初めた無線ですから、やはりできる限りの楽しみ方をしたいものです。
DXCCは100から始めて、最初は50単位でスティッカーが付与されます。最終目標はとりあえず現存する332エンティティ(今年の10月になると新しい2エンティティが加わる予定です)になります。
(2000/8/6)
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