思い出に残る品々があります。人に自慢したい品もあるでしょう。 そんな品物や記録や形などをお宝として紹介してみたいと思います。 初めはとりあえずJA1AYCの思い出の品々から始めてみたいと思います。

A4判 電波新聞社刊
それをきっかけにアマチュア無線を始めたとか、その本のおかげで送信機が組みあがったとか、その本の情報をたよりにDXの楽しみを覚えたとか、初めて自分のコールサインが掲載されたコールブックとか、思い出に残る本は数多くあるのですが、ここにご紹介する本は自分の名前で出版された記念すべき3冊です。

アマチュア無線運用マニュアル』 

この本は1989年に電波新聞社から発行されたものですが、当時はいわゆる入門書や、特定のジャンルに限られた専門書(例えばSSBハンドブックのような)は沢山ありましたが、初心者が無線を始めて、さて次のステップにと言う場合のガイドブックが見当たらなかったことから、執筆したものです。  

中味は電波の話から始まって、開局の仕方、アマチュア無線の楽しみ方、QSOの方法、さらにはグレードアップの作戦など、多岐にわたっていたためでしょうか、結構多くの方に読んでいただきました。 

版を重ねたのですが、残念にもアマチュア人口が減少気味とあって、完全改訂版は準備の段階でストップしてしまったものですが、ちょうど筆者の開局30周年(実際には34年)にあわせて盛大な出版記念会を開いていただき感激したものです。  

つい最近でも、あの本を持っているよとQSOの時に言われることもあって殊更です。なんと言ってもマイコールでの出版第一号でした。  

QSOテクニック 

この本は、モービルハム誌へ約15年間書き続けた「ディスカバー・ハムライフ」がかなりの分量になりましたのを機会に一冊の本に纏めてはどうだろうと言うお話があったものですから、それらのコラムを仕分けして編集し直したのですが、なんと分量が多すぎて結果的に 2冊の本になってしまったものの一冊です。副題についているような「常識のウソ、ホント」と言うほどの中味ではありませんが、少なくも皆さんに話題を提供できたものと思っております。

その結果がこのウェブ版の「ディスカバーハムライフ」に繋がっています。

リグ談義 』 

こちらはその第二作目の本で、たまたま分冊になったためにこのようなタイトルがついているわけですが、特に深い意味はありません。それでも少しはトランシーバーとかアンテナにかかわるような項目が収録されているものです。  

2冊の本はともに「だからハムがオモシロイ」と言うキャッチフレーズをつけさせていただいたのですが、いろいろとハムに関わる話をまとめている内に我ながら「やっぱりハムがオモシロイ」と感じたからに他なりません。  

この 2冊の本は1990年に電波実験社(モービルハムの発行所)からまとめて発行されました。まだ数冊は秋葉原界隈に残っていると聞いてはおりますが、残念ながら版元には在庫がなくなっているようです。

A5判 1,275円 電波実験社刊 A5判 182頁 1,275円 電波実験社刊
 

 
     
 
    
JA1AYC受賞 世界一万局よみうりアワード「証」 世界第60号

JA1AYC 松本正雄さん(2003年6月27日没)は、2004年12月3日、読売新聞東京本社の大会議室で開かれた第78回よみうりアワード表彰式で「世界一万局よみうりアワード」を受賞されました。(代理出席・JA1FUY、同伴・JJ1HKS) 

よみうりアワード事務局から次のようなメッセージが夫人宛に寄せられました。
 
『JA1AYC松本正雄殿におかれましては、表彰式を待たずに、ご逝去されたこと、改めてお悔やみ申し上げるとともに、ご存命中に開催に至らなかったことにつきまして、まことに残念であり、申し訳なく思います。ご都合が許せば、ぜひご出席いただきたく、ここにご案内申し上げる次第です』 

松本正雄さんは昭和13年 3月 5日生、ハム運用歴48年、神奈川県横須賀市湘南鷹取、世界第60号、神奈川県=2人目の受賞となりました。
在りし日の松本さん

友人たちがJA1AYC偲ぶ会

松本さんが「世界一万局よみうりアワード」を受賞した日に、東京・上野のパークサイドホテルのB1中華料理”連風”に縁の友人たちが集まり、松本さんの受賞を喜ぶとともに在りし日の松本さんを偲び、語り合いました。

当日出席したのはJ世界一万局よみうりアワードの申請に先立ち約 7万枚余のQSLカードの整理とパソコン入力と申請書の作成に協力したお仲間、J1JGI、JJ1HKS、JH1VVW、JF1GUQ、JA1XVY、JA1KJW、JA1CVF、JA1FUYの8名が集まりました。

前列左から JJ1JGI、JA1CVF、JA1XVY 
後列左から JF1GUQ、JH1VVW、JA1KJW、JJ1HKS、JA1FUY

「世界一万局よみうりアワード」を達成した証として、アワード証、総務大臣賞、副賞の世界時計は、当日出席のメンバーに披露されました。

「さぞ、本人が受け取りたかったに違いない」と松本さんを思いやりながら 3時間後に散会し、それぞれ帰路につきました。

翌12月 4日、JF1GUQが賞状と副賞を松本家に持参して無事、夫人へ手渡されました。

     
 
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