ニューイヤーズ・ドリームなんていうとカッコよく聞こえますが、これが実は毎年繰り返される「獲らぬ狸の皮算用」なんです。わずか一週間前に反省したことをもう忘れて、次のことを考えるのですから、人間なんて所詮弱いものです。
ほとんど人様の助けをかりながら完成したデータベース(ハムログのこと)ですが、国内分がおよそ3,4万件ほどになりました。過去のログブックをそのまま移植したのではないので、この数字はいただいているQSLカード分+この
3年ほどの実際のQSOログの集大成です。
ハムログにはバンド別、エリア別に集計する機能がありますから、時折チェックしては「これこれのバンドでどこそこのエリアをもう少しやらないと!」とか、「もう少しで1エリア1.3万局達成!」とか一人で悦に行っているのですが、実はこの数字がマジックなのです。
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「デイトン・ハムベンション2001」でWF1Bとツーショット |
最近のコンタクトの内容を見れば容易にわかるところですが、本当のファーストQSOといいますか、つまりその相手局とはバンドやモードに限らず初めてコンタクトするケースが徐々に難しくなってきたのです。
とりわけ町村などを追いかけていますと、ついついサービスで声をだされている方を呼ぶことになり、私のケースでも北海道の某局とはすでに60回以上もQSOしたことになっています。
この現象は相手 1局にとどまらず、かなり沢山の方にお相手いただいていることから、データベース上でのトータルQSO値は確実に増えるものの、ファーストQSOの数字は遅々として進まないという結果になるのです。
今現在の3,4万のデータベースを見るとその内のファーストコンタクト分は約 1.9万局ですから、ファーストコンタクトのヒット率は55%強にしかなりません。
つまり 2局に 1局は初めての出会いでない計算になります。 巨人の松井選手もいよいよメジャーで羽ばたくことになりましたが、昨年は最後まで期待されながらついに
3冠王のタイトルが取れませんでした。足を引っ張ったのは、いわずもがな打率です。ホームランや打点は積み重ねなので減ることはありませんが、打率はその時その時で上がりも下がりもします。これがハムの場合のファーストコンタクト率に似ているのです。
同一局が複数のポイントからサービスするのを 1日追いかけていますと、新しい町村の数はふえますし、トータルQSOの数も増えますが、ファーストコンタクト率は落ち込みます。
気がついてみると、昨年の前半からファーストコンタクトの数は1.9万のラインにとまったきりで、なかなか 2万の大台を突破しません。
まあ、これはこれとしてせっかく出来上がったデータベースを活用しない手はありません。
今年はシングルバンド、シングルモードでどれかひとつくらいWACAかWAGAでも完成させたいと願っております。そして
9エリアの方のご協力さえ得れれば「よみうり日本1万局賞」も一応ターゲット内に入ってきました。 もっとも後者の場合には3,4万のカードを並べ直すというおおきな試練があります。
大雑把にエリア別くらいに分けていても、申請する段にはすっきりとプリフィックス、サフィックス順に並んでいて、いつでも必要なカードが取り出せることが不可欠です。(申請に際して証明者二人の方に申請内容とカードを見比べてチェックしてもらうことになるからです。)
昨年から愚痴をこぼしていますように、このところ足腰の具合が悪くて、とてもカード整理どころの話ではないのです。なんといっても身体を復調させることが第一で、それがうまくいかないと、今年のもくろみはすべて泡と消える運命にあります。はたしてニューイヤーズ・ドリームは成るのか?乞うご期待!
**写真・図版の用意ができていませんので、とりあえず文章のみでUPします。** (2003/1/6)
(編注)写真は本文と関係ありませんが、「ハムベンション2001」で撮影のJA1AYCとWF1Bを挿入しました)
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