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パシフィコ横浜で開催中のハムフェア2001、第一日目の午後3時ころ、あるYLさんが私が担当中のアワードコーナーに来られま
した。 その方はお口が多少、不自由のようです。私も真剣に聞きました。 質問は「こ こでJCC300の受け付けをしてもらえるのか?」
という内容でした。 そこまで聴き取るのに多少、時間がかかってしまいました。
「はい、ここで受け付けます」、「分りました。明日もう一度来て申請します」
第二日目午前中にその方は申請に来られたそうです。 数年前、知人からのリクエストで群馬県甘楽郡南牧村に移動運用に行ったことがありました。ご存知のように7MHz帯 SSBで運用している局の大多数
は全町村との交信を目標に日夜ワッチし、あるいは移動運用のニュースを頼りに血眼 (オーバー?)になって未交信町村を探しています。
どのバンドでも同じでしょうが、珍しい局の出現となりますと猛烈なパイルアップになります。 私が経験したパイルアップでは初めてJA1RLを巣鴨本部事務局からオンジエアした時のことです。
「QRZ?」ワーンー・ワーンーと何百局かのコールするシグナルでSメーターが上 がりっぱなしになりました。 南牧村はそれほどではないにしても、ワーンくらいは呼んで来ました。
運用2時間くらい経ったころでしょうか。東京のハイパワーの友人から「ブレーク]とい われて「何か?」と聞きますと、
「先程からお口の不自由な局が呼んでいますけど、そちらで聞こ えませんか?」
「すごいパイルアップなので分りませんでした。それでは時間をお借りしてワッチしてみます。皆さん、ちょっと、お待ち願いますか? そのような事情ですのでその方だけ、
お呼び願えますか?」 するとどうでしょうか、あのパイルアップ、QRM(混信)のこの周波数だけがシーンと静まり返ったでは ありませんか。
「JA1CKEポータブルワン、こちらはJ×1○△□です。わかりますか?」 たどたどしくて弱いシグナルでしたが、なんとかその局のコールサインを確認することができました。短い時間の交信でしたが「
皆さん、ご協力ありがとううございました。また、 ワッチ続けますので呼んでください」バンドは何事もなかったかのように、あの静寂が嘘であったかのようなパイルアップに戻ったのです。
その時、思いました。『ハムの皆さんはきっと良い人達なんだな』
午後2時ころからスタート、夕飯を挟んで夜中まで、また早朝からと何百局と交信しました。 帰宅しての晩酌は十分満ち足りたQSOと貴重な経験が折り重なり、心ゆくまでで一人で杯を重ねてしまいました。
いつしか 定年から5年が過ぎましたが、QSOしたり、アワードの申請をしたり、移動運用に行ったりして、アマチュア無線のお陰でFBな毎日を送っています。よい趣味を持てたたことで
『充実した老後を送っています』といっても言い過ぎではないと思います。
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