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| アマチュアですから・・・・ |
ちょっといいハナシ(7):タイランド編
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DXサービスの一行数名は、経由地のバンコクで一泊するためにバンコク空港に降り立ち、ターンテーブルから預けた荷物が出てくるのを待ち構えていました。
スーツケースのほかに大型のHFバンドトランシーバ、電源、HFトライバンダーや同軸ケーブルなどかさばる荷物が10個にのぼりました。
流れてくる荷物を1個また1個と引き上げていたら、HFトランシーバの梱包の上にQSLカードが載っているのに気づきました。あれ、誰が載せたのだろう?、コールサインはG3NOM・・・・荷物の流れてくる上手の方を眺めました。G3NOM/Ray(レイ)さんが近くにおられるのか?、日本からきた仲間にカードをかざしてこのことを告げました。
全員がいっせいにきょろきょろと辺りを見回しました。この動作に反応するかのように上手のほうでにこやかに笑みを浮かべている紳士がいました。
G3NOM/Rayさんです。手を振りながら近づいてきました。なんというスマートで劇的な出会いだろうと反芻するまもなく、「あなたがRayさんですか?」と一人一人が固い握手を交わしました。
荷物の上にQSLカードをそっと置く・・・ハムなら当然気づくはず・・・Rayさんのアマチュアらしい発想に一同は感心することしきりです。これぞ真のアマチュア無線家と誉めちぎる人もいました。
Rayさんはコールサインが示すようにブリティッシュ・テレコムのアジア駐在員です。
このときは滞在先のバングラディシュからバンコクへ出張の日でありました。日本人だけで構成されたDXサービスの一行がバンコクへ到着する時間に合わせて飛来して下さったと、団長から聞かされました。それにしても出会いがこううまく行くとは・・・。
その夜は空港ホテルの日本料理のレストランで歓談しました。Rayさんの率直で真摯な話し方にたちまちに魅了されました。英国紳士とはこういう方を指すのだろうか。英語の本場なのに、英語を母国語としない相手の会話レベルに合わせてわかりやすく話すクイーンズ・イングリシュは、自分の会話力が向上したと錯覚させるほどの温かい対応です。文法や発音の間違いを指摘するでもなく、知的な笑みを絶やさず楽しげに会話を楽しむRayさんです。お箸を上手に使って親子丼を美味しそうに召し上がっておられたのが印象的でした。
そのRayさんが、駐在先をバンコクへ移して事務所を構えました。ほどなくタイ人女性と結婚してリタイア、そしてタイ永住を決めました。1998年のSEANETシンガポール大会では、夫人(E21UHL)を伴って参加、タイを代表するRASTのスポークスマンの大役を務めておられました。
Rayさんは8月のハムフェアーにあわせて来日されたこともあり、日本に友人知己の多い親日家ハムとして知られています。SEANETでMCやRASTの顧問を務めるなど、国際的に活躍される姿勢は高く評価されてしかるべきだろうと思います。
2000年1月13日から2月6日まで続いた「XZφA」DXぺディションでは、Rayさんが何トンものアンテナタワーをタイからタータイ島にトラックと船で運び、アンテナファームの建設を裏方として支えたと伺いました。この大がかりなDXペディションを成功に導いた貢献者の一人、<現役アマチュア国際人>のRayさんにあらためて敬意を表さずにはいられません。
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