北アメリカ4,500キロの旅》 第4編 
 Hiromichi Fukuda, JA1IFB/KA1Z
第1編 ■ARRL/VECボランティア試験官修行
第2編 ■デイトン発18時50分
第3編 ■デイトン発番外編
 
     
  [はじめに]

今年、ドイツ・アマチュア・ラジオ・クラブ(略してDARC*)が 8年ぶりにデイトン・ハムベンションへ復帰した。アメリカの参加者は驚きと共に、DARCが何か新風を吹き込むのではと期待を膨らませ、DARCを歓迎したことは間違いないでしょう。 クラウン・プラザ・ホテルのロビーでウイスキーを酌み交わした、あるドイツのアマチュア無線家が「デイトンへの参加を計画した担当者は若い二人である、これからは若い者にDARCを任せよう」とポツリと呟きました。彼はDARC出展チームの一員であったかも知れません。 名指しされたDLのアマチュア無線家はそれぞれ38歳と32歳の若いお二方でした。  *Deutsher Amateur Radio-Club
   
Mr.Joerg Joehrig、DJ3HW
IARU Liaison Officer

Mr.Dennis M. Haetig、MA、DL7RBI/OZ0RBI
Secretary of International Affairs

筆者はWAE DXコンテストに参加して、DARCからコンテスト結果の小冊子を航空便でもらい、行き届いた事務処理だと好印象を受けました。しかし、DARCの詳細は知りません。デイトンで快い噂話を聞くにおよび、2009年のドイツ・フリードリスハーフェンで開催される「HAM RADIO」に参加したいとの思いを強くしました。いわば筆者の決意表明が今回のお話です。

[DARCへの請願書]

Ham Radio 2007の案内ボード (TNX JA1CVF)
「HAM RADIO」見物中に、見聞きしたDARCのアマチュア無線に関する催物、ヨーロッパにおける新製品類とDLハムのDXpedition・インフォメーションを日本へ紹介する積りです。ニュースを日本のアマチュア無線家へ紹介する際に、念のためDARCの許可を得ることとしました。2通のメールをMr. Haetig宛てに、最初は用件のみ、5日後に個人情報を含め、要望を詳しく記載の上、許可伺いを立てました。

Mr. Haetigから「貴方が適切と判断するDARCのニュースを日本へ紹介して、日本とドイツのアマチュア無線家の国際親善に寄与するなら、ご提案を要望通り許可します」と承認を受領しました。これで著作権の心配がなくなり、筆者の家族へ対するドイツ出張の大義名分も成立です。

[DARCについて]

ドイツ・アマチュア・ラジオ・クラブは1950年 9月 8日、ドイツの北部港湾都市キールで再出発をしました。JARLニュースに相当する「CQ-DL」を発行し、DARCの基礎を固めながら、2000年に創立50周年とフリードリスハーフェンでのハム・ショー「HAM RADIO」25年を迎えています。

 2007年12月31日付、DARC公表統計
アマチュア局免許内訳
発給数
発給コールサイン合計
80,927
クラス 1 + クラス 2
73,593
クラス3
7,334
ヨーロッパを代表するドイツにしては、 アマチュア局免許の発給数が意外と少数 である。しかし、言葉が英語に似ているため、IARU*また諸外国のアマチュア無線連盟と効果的な交流をしていると見るべきでしょう。
*International Amateur Raio Union
 国際アマチュア無線連合
DARC 登録会員数
44,246
 

DARCの登録会員数がドイツのコールサイン保持者の約50%を超えるのはうらやましい。
 
     
 
[HAM RADIO in フリードリスハーフェン]
自動車メーカーの説明会で講演する筆者
手許の世界地図で、ドイツのフリードリスハーフェンが、スイス国境近くのボーデン湖畔にあると知ったのは、今年のお正月であった。

その昔、会社の仕事でドイツに出張した時、北部のハンブルグから自動車でドイツ国内をジグザグに、リンダウかミュンヘンへの約1000キロを南下する旅をしていたから、この田舎町を車で通過したように思います。ドイツでの記念写真は貴重な3枚しかなく、筆者一人の写真は、大手自動車メーカーの受付嬢が撮影してくれた左のたった一枚です。

今回のお話を進めるため、以前、筆者がドイツの企業を訪問していたという証を参考にご紹介しました。
 
2002年および2007年度の「HAM RADIO」の様子は、QTC-Japan.com 「HAM RADIO Europe's No.1」とJA1CVF、岡田氏のホーム・ページにある「ハムラジオ 2007とスイス鉄道の旅」が詳しいので、併せてお読みください。
DARCのホーム・ページによれば、第33回目の「HAM RADIO」は2008年 6月26日から 3日間、フリードリスハーフェン・メッセで開催され、世界30ヶ国、出展180社からなる17,100人の参加者で、若いアマチュア無線家達による「ハム・ラリー」や100名の先達による講演会を通じ、大変賑わったと発表されています。

日本からフリードリスハーフェンにはどのような旅行経路を辿るのか、この機会に、未だ見ぬ有名な観光地をゆっくりと見て歩こうと、次のような旅程を頭に描いています。
 
東京成田(航空機)→フランクフルト「DL」→ハイデルベルグ→シュトウッドガルト→ウルム→フリードリスハーフェン(ドイツの鉄道)→ローマスホルン「HB9」(船舶)→ファドウーツ・リヒテンシュタイン「HB0」→サンガレン→チューリッヒ「HB9」(スイス鉄道)→東京成田(航空機)
 
ヨーロッパの鉄道網は国境を越えて広がり、毎日の列車本数がアメリカの鉄道に比べて多く大変便利です。近くの観光地に宿泊しながら、HAM RADIO会場へ往復する気軽な鉄道の旅も楽しめそうです。
 
シュッツガルト・インターナショナル
HAM RADIO会場から半径約130キロ以内に、以前、宿泊したホテル、シュトウッドガルト・インターナショナル、地ビールの醸造、レストランとホテルを営んでいるフライブルグ近郊ホテル・ヒルシュ、有名な教会があるミュンヘンのドイチャー・カイザーやチューリッヒの民宿ウエルカム・インなど数軒がある。

チューリッヒ河畔でアルプス・ホルンの演奏を聞きながら、グラスの底に金色の酒石が輝くフランケン・ワインが楽しめるワインバーや強烈なテキーラ・ベースのカクテル、マルガリータ が美味しいリヒテンシュタインのレストランに も行きたいと欲張っています。
 
地ビールが飲めるホテル・ヒルシュ ドイチャー・カイザー・ミュンヘン
 
[ドイツ語習得への挑戦]
ドイツ旅行の目的と旅程はほぼ固まりましたが、これから10ヶ月の持ち時間内にドイツ語で書かれた無線関係ニュースを読みこなせるかが、最大の課題である。DARCの承認を収得後「プログレッシブ独和辞典、小学館」と「独英、英独辞典、ベルテルスマン」と「初めてのドイツ旅行会話、NHK出版」の 3冊をまず買い、その一歩を踏み出しました。
 
[おわりに]
筆者のドイツ語勉強につれ、DARCのホーム・ページとJARL NEWSに相当するCQ-DLを読んで行きます。従来、ドイツのアマチュア無線関係ニュースは原文から英語に翻訳され、ARRL QSTに発表されるか、またはDARCが英語でニュースを直接流す場合の2通りがありました。
 
最初はDX通信中に流れるQSLインフォメーションのような簡単な形式で、日本のアマチュア無線家へ海外事情の参考としてお届けしようと考えております。QTC-Japan.com編集長、川合信三郎氏のご厚意に甘え、「海外の話題」か「news & topics」の誌面をお借りして、毎月1度の割合で「催物、ヨーロッパにおける新製品およびDLアマチュア無線家によるDXpeditionインフォメーション」などを題材に連載する予定です。

残念ながら、筆者が多数の記事を翻訳する折に、直接ヨーロッパの現地で取材した裏付がないため、掲載記事をひとつの参考ニュースとして、お読み頂けるように、ここで改めてお願いしておかねばなりません。 (おわり)
 
巻末付録
早速、一例として 8月25日付け、DARCホーム・ページから引用したCQ DL 9月号の表紙と目次を紹介しましょう。年間の購読料は50ユーロ、約 8,500円です。
 
         
1、 CQ DLアマチュア無線誌は"CQ誌"と同期の創刊 1979年
2、 FSK方式のRTTYアダプター
3、 フィールド・デー向けオール・バンド・アンテナ
4、 アンテナ・カップラーによる調整とSWRへの考察  
5、 LFおよびVLF受信用サウンド・カード
6、 真空管パワー・アンプのグリッド・エミッションの安定化  
7、 QSLカードは全世界からの記念品
以上
 
ビギナーへのプレゼント (1)〜(7) 
■One Day Extraへの道のり by JA1IFB/KA1Z も併せてご覧ください。
de JA1IFB/KA1Z
 

QTC-JAPAN.COM 2008.09.03
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