北アメリカ4,500キロの旅》 第 2編 
 Hiromichi Fukuda, JA1IFB/KA1Z
第1編 ARRL/VECボランティア試験官修行
第3編 ■デイトン発番外編 「水晶、クリスタル、クオーツ」
 
     
  [ はじめに]

北アメリカ4,500キロの旅は、5月16日から 3日間開催される「デイトン・ハムベンション 2008」見物が最大の目的です。2007年に引続き、日本語ボランティア通訳に応募すべく、旅の原案がまとまった 3月初旬、ボランテイア担当のKC8RMT、クローデルさんへボランティアの志願をしました。「ボランティア担当デスクは貴方の申し入れを承認しましたが、書類を実行委員長WX8Fに回したため、しばらくお待ちください」と少し含みのあるメールが届きました。

昨年は「開店休業」の活動状況を、正直に大会本部へ報告していたものですから、今回は駄目かと諦め始めていた 3月31日、突然、警備担当デスクM氏から「警備班の一員に指名した、別添の時間帯、ハラ・アリーナ屋内でのボランティア活動が可能か返答せよ」とのメールを受信しました。日本人アマチュア無線家のハムベンション警備員起用は初めてと推測され、一大事です。常識では考えられないことだけに、身元照会先にアメリカの知人二方を付記して承諾メールを送信しました。
   
警備員身分証 トランシーバーを腹部に27番のベストを着た筆者
    
写真で見る限り周回遅れの還暦祝いのような格好です。しかし、警備員は参加者から目立つ存在でなければならず、年甲斐もなく大変緊張しています。デイトン・ハムベンション屋内会場を 3日間警備しながら歩き、大会本部の警備班へ業務報告した時間を、「デイトン発18時50分」ともじり、 3日間の見聞をご紹介することが今回のお話です。
 
     
 
[警備班のFさんとMさん]
日本を出発する前に、5月15日は午後10時まで会場にM氏が勤務しているから、出向くよう指示を受けていました。着任の挨拶に伺った警備班のFさんとMさんは、お二方とも身の丈190cm位の、軍服を着せれば直ちに騎兵隊の中尉さんへ早代わりできるような男前達でした。 設営中の迷路交じりの会場内部へ、質問がでそうな出入口、トイレ、軽食やソフトドリンク売場、分かりにくいビール売場、混雑するネーム・プレートと帽子屋さん、日系企業のブース位置を覚えながら見て歩き、有名なトロイの「竹屋」経由でホテルへ帰りました。
 
[EAST EXHIBIT HALL]
ハムベンション初日の 5月16日、筆者の持ち場はEAST EXHIBIT HALLです。早朝、天候が回復し、今や遅しと開場を待ちわびる参加者達が集まっています。この会場はYaesuと話題のSteppIR Antennas System社のブースがあり、大変な混雑が予想されています。  
 
快晴となった16日の開場前のゲート風景
 
実際は、アマチュア無線を良く理解している内装担当者が本部席と緊密に相談しながら、ハムベンションの見学者の流れを研究して、この会場を設営したようです。

先ず玄関口の左右両側に見学作戦を立てる休憩所、スクーター駐車場を配置、ほぼ正面中央にドイツのHiberling社トランシーバーPT-8000*(一号機はドイツ・アマチュア・ラジオ・クラブDARC本部へ寄贈された)、その次にSteppIR社の八木アンテナ、会場中央部には筆者が命名したYaesu通りがあり、両側の隅にはG4TPHループ・アンテナTraffie Technology社 HEX−BEAMの提案商品を3角形の頂点に配置しています。

*PT-8000生産中止のARRL Amatur Radio News 7/31

高額の燃料代を払い来場された方々もARRLブースの増床とあいまってお望みの知的情報収集ができる会場設営に満足されたかと思います。
 
Hilberling PT-8000 自動同調型SteppIR八木アンテナ
 
夜明けのSteppIRの全景 ベント型マルチバンド2エレメント八木アンテナ
         
G4TPHループ・アンテナの説明書
左右10区画を占有したYaesu通りは記念の帽子に多数の参加者が行列を作り予想以上の混雑。 トラップを採用しないアンテナ・モデル3種類を一堂に展示したのは今回2008年の新しい提案で、多くのアマチュアが担当者の解説に耳を傾けていました。

SteppIRは16日の早朝、雨が上がった頃合をみて全景を撮影。 機械的に送信周波数へピッタリと同調させマルチバンドに使用可能な機構がDXerの心をつかみそうです。

G4TPH考案ループ・アンテナは40cm長のアルミ・ストラップを繋なぎ合わせたループ構造、2製品があり、フェライト・コアーに巻いた整合器から給電でし、トラップ無しのフィールド・デイに適したアンテナ。

HEX-BEAMは図面のように、雨傘の各骨の先端からM字型に曲げたエレメントを2面中心へ向け張った構造を持ち、回転半径が小さく、手軽な2エレメント・ビーム・アンテナとしてHF帯からVHF帯まで応用でき、狭い敷地の日本家屋にお勧めです。
 
[大時計]

Yaesu通りで後ろから突然 『ケオーラエスチエネスヨッホ』 と声をかけられました。
青年の前に両手の腕時計を突き出し『チント・ニューヨーク、ネグロ・トーキョー、アキ・デイトン、ポルファボール』と応答。 『オーエンチエンデ、グラシアス』、『デナーダ』一件落着です。

今回はバスの発車時刻に遅れないよう、左手に「Police世界時計」、右腕に「Swiss Military」を二挺拳銃よろしく締め、東部時間、日本時間と現地時間に合わせいたアイデアが早速役立ちました。それにしても会場に大時計がありません、自由が最も嬉しいハムベンション会場に大時計を飾ることの善し悪しを悩んでいます。

ついでに外国語です。17時間の警備活動中ハンディーに入感するDXパイルアップ風の通信連絡、特定ブース、フォーラムおよびATM(現金自動預け払い機)へ約15人の道案内など、相手が同好のアマチュア無線家なのに、予測外の英会話は全く聞き取れないことが今頃確認され、頭を叩かれる思いで、今後の語学訓練へ課題を残しました。

 
[宇宙飛行士]
宇宙飛行士?とのツー・ショット
勤務時間がいま少しの 6時前、たまたま出くわした「宇宙飛行士?」と記念撮影。

人影もまばらになり、気を許して赤と白の服装にからめてワインの話をして盛り上がっていた時、近くの目玉ブースHilberling社で未だ日本人数人が面談中という情報が入りました。
 
[開館時間と閉館時間]
デイトン・ハムベンションは大会役員のK8CPRの挨拶、テープカットもなく、数ヶ所のゲートから参加者が自己判断で入場して行きます。因みに、ハムベンションのサービス時間はフレア・マーケット(のみの市)と屋内で1時間の時差があり、閉館時間は双方とも次の表のように同時刻の設定です。
 
日割
曜日
フレア・マーケット
屋内展示場
フォーラム
初日
金曜日
8:00−18:00
9:00−18:00
9:15−18:00
中日
土曜日
8:00−17:00
9:00−17:00
9:00−17:00
千秋楽
日曜日
8:00−13:00
9・00−13:00
9:15−12:00
 
写真に示したPT-8000はドイツ最大の弱電メーカーAEG*の伝統技術を連想させるパネル・デザインで、100Wおよび600W仕様の2機種が発表されています。HF帯からVHF帯まで操作可能、かつIMD3特性が-41dBの優れモノです。既に店仕舞いを済ませた18時10分頃数人の日系見学者がブースを訪れました。楽しそうな議論風景を見て、一度目は「なるべくお手短に」とうながしました。
*AEG(ドイツ語読み: アーエーゲー、英語読み: エーイージー)は、ドイツの電機メーカー。Allgemeine Elektrizitats-Gesellschaft(アルゲマイネ・エレクトリツィテート・ゲゼルシャフト)の略で、英語訳するとGeneral Electricity Company。一般電気会社と日本語訳されることもある。(ウィキペディア フリー百科辞典)
 

それからも、展示機器のカバーを取り外し、写真をとりながら、話が続いています。もう館内には他の参加者はおりません。18時40分「明日もあることですからお開きにしてください」と伝え、退館頂きました。

「筆者も含め、全て良い子にしてね」とは申し上げませんが、簡単な約束事は守るにこしたことはないと思います。しかし、翌17日、16時45分、55分および17時ちょうどに閉館時間のアナウンスが英語で行われ、定時奉仕のボランティアを大勢起用しているため、運営面の自由度が小さく、大会本部席は本件に素早く反応した模様。

これからは日本的でありますが、ガードマン 4人と一緒にビールでも思い、ダウンタウンへ、路線バスで料金を支払おうとしたら、ARRL/VEC VEパッチを胸に付けていたためか、運転手が不要だと手で押さえる。何か急にルンルン気分で町へと向かうことになりました。大過なく初日の任務を終えメデタシ、メデタシです。

 
[HARA ARENA]
5月17日の持ち場は主力会場のHARA ARENAで、観覧席から様子を眺め巡回手順を考えましたが、Icom通りではおりからのD-STAR交信とDXペディション講演のため混雑を極めています。
 
参加者で混雑するIcom通り(筆者命名)
ところがハナから筆者に大トラブル発生です。というのも、46年間無事故、無違反の筆者が駐車違反で、自分が所属するボランティア警備網に即挙げられ、怖い顔した警備員 B氏と共に否応なし発見現場へ。

現場では警備員F,M氏の見守る中2人の交通巡査から尋問された末、誤解が解けて無罪放免となったものの一瞬顔が真っ青。

アリーナへ戻り、少し休憩しようと、アリーナ観覧席の目立たない席へ登る途中、W3のハムから

『KA1Zどうした?』
『少し疲れたよ』
『気楽にやれよ、ありがとう』」

というやり取りに励まされ、再びアリーナ面へ降り巡回を始めました。
 
Icom通りは両側にMFJ、HyGainとHRO、抽選場が配置され、さらにスクーターが入り込み交通渋滞、整理は警備の仕事とはいえ打つ手が見当たらない。方やCQ通りは写真撮影が可能なほど比較的参加者が少なく、この渋滞解消は来年度の提案、改善に期待です。また、アリーナ内部の方向表示が悪く、観覧席の通路は行き止まりが多いため、出口方向をジェスチャーで知らせましたが、出口への迷子が散見されました。
 
[ARRL/VEC]

午前中、見物の合間にARRLブースにAB1FM、ソーマさんを訪ね、VEC活動について話しを伺いました。約 3万人のVEを束ねVEC試験を監理する彼女は日本の一部上場企業の専務クラスにあたると思われ、静かに微笑んで対応する彼女の自信はどこから醸しだされるのか不思議でした。記憶力もよく
『KA1Z は資料郵送料を先払いした方ですね、覚えています、ARRL/VECを選択して頂きありがとう、今後も協力お願いします』。
ARRL/VECに志願しなければ本部役員と会う機会がなかっただけに奇遇です。

その後、受験者1名をアリーナの片隅にある試験場まで送り届けました。今回は大会本部がニューカマーの育成に力を入れている上に受験料が無料とあって、7名で受付業務をしていたようですが、日本の受験者も数名見受けられ、廊下が大変混雑していました。

 
VEC 試験の受付の様子 試験合格者の発表
 
右の写真は受付横の壁に貼られた早手回しの合格者名簿です。あらかじめ予想合格者数のコールサイン枠をFCCから預かっていたのでしょうか。FCCのデータ・ベースに登録される前に、テクニシャン級合格で直ちにコールサインが割り当てられるのは少し理解しがたいところです。来年、中央フォーラム会場近辺への試験場移設を大会本部に提案しました。
 
[The FLEX-5000 Series]
次の写真はFlexRadio Systems社製HF−6mの最新型デジタル・トランシーバーの資料です。2バンド同時ワッチ用のスペクトロ・スコープと全ての条件が一覧できるパネルを有し、性能が良さそうに思えます。担当者から説明を受けても従来の無線機の感覚から直ぐ頭を切り替えられず、困りました。
 
 
FlxRadio System社の資料とデータ表示したパネル面
 
アンテナ出力は160−6mバンドを通じて100W、スペクトロ・スコープ上のシグナル・ピークをクリックするだけで、その周波数を送信でき、激しいパイルアップを制覇できる夢のようなトランシーバーと説明しているが、技術資料を研究する必要がありそうす。
 
[来年のお楽しみ]
デイトン・ハムベンションを歩き回り、少しジャンク見物に飽きてきた時、フレア・マーケット横のゴルフ・コースが目に入りました。22年前の寒い日にラウンドした、会場から約1時間ライマ・ゴルフ・クラブ、と比べられませんが、デイトンも平坦で家族向けらしく、来年は一日余裕を見て、ぜひとも息抜きにゴルフを楽しみたいと思います。
 
バッグを積めば即ゴルフ・カート?  シニアー・プレヤー向きのコースか?
 
[VY FB! "Woog Crew"]
今年のデイトン・ハムベンションで、筆者が最も感激したことをご紹介しましょう。土曜日、17時ちょうどに閉館のアナウンスが放送されたことは既に書きました。17時20分過ぎ、アリーナ屋内 Icomブースで、使用後の空箱は綺麗に折り畳み、紙くずは分別して所定のゴミ箱へ、一人は掃除機でブースを掃除している風景を見つけました。

近寄ると4人は今朝ホテルから筆者をワゴン車で一緒に会場へ案内してくれた、Icomの正式ディラーで、顔見知りの"Woog Crew"のメンバーです。多くの出展ベンダーがそれぞれのゴミを通路へ投げ捨てる中で、ブースを片付け、掃除したベンダーはただ1社のみ。Icom大阪本社経営陣の指図とも推察されますが、アメリカで見るこの風景は驚きと感動を誘いました。VY FB!です。

彼らはカンザス・シティ・DXクラブ(KCDXC)、W0OGE、Woogさんの指揮下で、Icom社の展示無線機器を、高さ35mのUSタワーに上げたSteppIR・アンテナに接続して、公開運用ができるように設定したという。デイトン・ハムベンション2008を盛り上げた多数のボランティア、素晴らしい裏方さん達とちょっと気遣ってくれたW3のハムを筆者は忘れることができません。
 
[クラウン・プラザ・ホテル]
K8CX、JA1IFB
昼間のトラブルについて一抹の不安を抱えながら、19時過ぎ、業務報告に改善提案を添えて出勤簿へ署名し、アリーナからDXコンテスト・ディナー、K8CXとKCDXC懇親会のクラウン・プラザ・ホテルへ出向きました。

昼間約束したK8CX、Tomさんを訪問。

『日本人のARRL/VEC VEには初めて会うが、アメリカ駐在か?』

『旅行者で、アトランタからグレーハンドとアムトラックに乗り継ぎ、途中ガストニアでVEC試験の研修をしながらやって来た、一日違いで大型の竜巻に遭うところだった、ガストニアは随分被害を受けたようである』

『竜巻のニュースは知っているよ』。

『マイアミ・ルームには毎年大勢のDXerが集まり、ビールを呑み歓談するので、彼らにアイボールQSOを通じコールを印象つけ、DXペディションのパイルアップへ参戦しては?』

『JAの最新動向が的確につかめないため、今後も話しやすい一人旅で参加するJA局を大歓迎したい、来年もぜひデイトンへ来てください』

『来年またお会いしましょう』。
 
[CWパイル・アップ・コンテスト]
この項目は筆者の自己訓練にかかわり恐縮ですが、今回KCDXCK0LW、Leeさん主催のCWパイル・アップ・コンテストに初めて参加しました。WPXコンテストではDX局が5NN500と叩く頃、筆者はようやく5NN120を送り出す状況で、無線設備を含め彼我で相当な差がつき、CWの実力が読めずに、かねてから頭の痛い問題でした。じくちたる思いで過ごし、AA9PWとVE3NEAのMorse Runnerのソフト上で、コンテスト交信を想定して1分間150字のCW受信訓練を続けてきた成果を調べることにした訳です。

CWコンテストは静かな別室で一組 6名を対象に同一CWパイルアップを受信し行われました。筆記受信正解コールサイン数をもって判定され、どんどん結果が写真のように発表されます。 1分間170字位でしょうか、月曜日早朝に聞くWWCWコンテストのCWに似たガサガサのトーンで、パイルアップの中から判読できたコールサインをA4の答案用紙に2B鉛筆で筆記します。筆者は残念ながら10局で終了。同じ土俵でのCW受信ですから技量がDXer中でどの位置にあるか明確になりました。コールサインから判断して 著名なDXer達が結果発表を見ながら一喜一憂している姿は平和そのもの。
 
KCDXCパーテイ参加者の寄せ書き CWパイル・アップ・コンテスト成績表
 
上記は参加者の頭の上から狙い撮りした写真です。帰国後見直している時、誠に貴重な発見をしました。外国人の書くアルファベットの筆順と画数が異なる点です。パソコン入力では気がつかなかった、E,Fおよび K,N,R,T、は筆者の画数が多く、文字が角張っているので高速のCWに追従できません。筆順を一筆書きに、画数を減らす訓練をして、来年再挑戦します。因みに著名なDXerは35局以上コピーしていました。
 

[ おわりに]
およそ17時間にわたり、デイトン・ハムベンション2008会場内を巡回、警備に当たりました。第一番に、アメリカの大会役員は個人の機能を重視し、その他の経歴は評価しない点を改めて思い知らされました。第二に、アマチュア無線を考える時間が持てた反面、土曜日の夜はDL,GやUA、Wの連中と痛飲し、2時 6分のご帰館で見事ホテルを締め出される出来事にも遭い、"心身ともに大変疲れた"がいつわらざる感想です。

1952年W8ACE、Jhonと数人のハムが始めたこのハムベンションは28名の実行委員長に引き継がれ、連綿と歴史が刻まれてきました。わずか数人のベンチャー企業が50名の実行委員を擁する中小企業へ50年の歳月を経て成長したのです。しかし、50名の実行委員が450人のボランティアを活用して、2万 5千人の参加者を接待するデイトン方式はいまや限界にきていると思われてなりません。

今年は自動車燃料の高騰とデイトン地区を通過する高速道路の補修工事の影響を考え、参加者減を予め織り込んでいたようです。大会の主催者デイトン・アマチュア・ラジオ・アソシエーションは次の分析を基に、大会本部席を 5名補強して、伝統的な無線機器を主とするフレア・マーケットから、知的財産、情報の交流場所へとハムベンションの舵を切ったのではあるまいか?
 
* アメリカのアマチュア無線人口に対する底堅い動きと上昇志向の確認
* アメリカの中小機器メーカの自信回復
* アメリカのアマチュア無線連盟、ARRLの社会奉仕、支援活動、教育および技術革新、会員制度の新規   事業方針の寄与
* DARC 8年ぶりの復帰、登板効果
 

大会本部は振り子を振った結果、前年度比参加者の1,500人減を補い、彼らの新しい方針、計画に対し良い感触を得たのではと筆者は推測しています。そのため 5月27日に早々と「大会の成功宣言」を発表しました。警備班も多数のボランティアの協力によりハムベンションを成功へ導いたとして賞賛され、「成功宣言とともに謝恩会招待の連絡」を関係先へ発信し上機嫌です。

HARA ARENA建屋が老朽化していますが、警備と安全には細心の配慮がなされています。大会本部席から新機軸の計画が提案されそうですし、2009年 5月15日からの 3日間、不思議な魅力があるデイトン・ハムベンション 2009へ、再度行きたいと念願しています。                                 (おわり)

                                    


 
[巻末補足説明]
本稿で紹介しましたHilberling社のPT-8000トランシーバーについて、投稿後の2008年7月24日付で、北アメリカの代理店Array Solution社へ発送されたPT-8000トランシーバーの生産中止案内の内容が7月30日にARRL Amateur Radio Newsに次のように公表されました。
 
[Hans Hilberling氏のご挨拶の抄訳]
本日、Hilberling GmbHがPT-8000シリーズのトランシーバーの生産中止をみんさんにお知らせすることは誠に残念であります。アマチュア無線愛好家のみなさんのご期待に沿えず申し訳ありません。当社が生産中止に踏み切らざるを得なかった経過を簡単に申し述べたいと思います。 Hilberling GmbHは欧州市場で住民の健康、安全および環境に関するCEマーキング規制にPT-8000の性能が合致するように、継続的な開発活動を行ってまいりました。

しかしながら、2008年 4月にFCC Part 15とカナダのラジオ標準規格を収得したものの、EUにおけるCEマーキング規制を満足させるためには、当社にとってトランシーバーの設計変更にさらなる時間が必要であります。 我々は相当数の機種が全て規制に合致するとしていますが、これらの機種をライン生産することは保証しがたく、これ以上の経費を投入して規制を満足させ、生産を保証することは限界にきています。それゆえに、生産中止という苦渋の決断をした次第であります。 Hilberrling GmbHは皆さんにご不便をお掛けしことに心からお詫びいたします、とともにPT-8000シリーズのHF/VHFトランシーバーにお寄せ頂いたご信任に深く感謝の意を表します。
                                     Hans Hilberling、社長、 Hilberling GmbH
 
筆者もこのご挨拶の趣旨に基き、同社が近い将来EUの安全規制を満足させ再び市場へ登場されることを念じながら、読者のみなさんにお詫びと追加情報が収集出来次第お知らせすることをお約束して、一部の記載事項の修正、補足をさせて頂きます。
 
ビギナーへのプレゼント (1)〜(7) 
■One Day Extraへの道のり by JA1IFB/KA1Z も併せてご覧ください。
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