米国を見習え・・・、とまでは申しませんが
 
●QSTが世界の雑誌に!

米国を代表するアマチュア無線の団体、ARRL(Amateur Radio Relay League)が発行する「QST」は、機関紙からの脱皮と国際的なアマチュア無線の雑誌を目指してイメージチェンジに成功しました。本文は英語でプリントされていますが、アマチュアなら用語に通じていますからすらすらと読めるはず。米国最新のニュースから世界の動きまで網羅されています。もちろんベーシックなラジオ技術からPC応用技術までQSTの技術ベンチで検証された良質な記事が掲載されているので安心して読むことができます。

英語はインターネットの普及にともない世界の共通言語として、抵抗する間もなく世界の国々に受け入れられました。米国を代表するアマチュア・ラジオマガジンが『世界のQST』を目指したのは自然な成り行きであり、需要がその地位を与えたといってよろしいでしょう。世界中のさまざまな都市の本屋さんでQSTを容易に入手できるのも、読者を大幅に増やしていると想像されます。

日本でQSTを1年購読しますと船便でUS54ドルでした。今までは1ヶ月遅れで郵送されてきました。航空便でとるのは高くてちょっと、船便で我慢していた購読者に2月下旬、突然朗報が届いたのです。「いま送っている2月号より3月号が航空便で早く届きます。」という前代未聞なアナウンスです。
船便の価格が据え置かれまま航空便で届く?、定期購読者はわが目を疑いました。喜んだのは言うまでもありません。 サービスを高く、価格は安く・・・・これは2000年以降のビジネスの基本です。 ARRLの先取り精神にはただ驚くばかりです。好景気に沸く米国にあってもコストダウンと販売の拡大、ニュースを世界に配信し、世界をリードする気概を強く感じました。  

サービスのよさは価格だけではありません。日本から送り先の変更をEメールで行ったとします。時差を考えてメールを送る必要がありますが、1時間後に「何月号から新しい宛て先に送る」と返信があって、その応答の早さに驚愕しました。普段からサービスの悪さになれた身には心地よく、顧客として十分なサービスを受けている実感が得られます。 その上、保存の便利を考えて1年分をCD-ROMにして販売するなど、先取の気性はいまだ健在のようです。

 
●アマチュア制度の見直し
米国の新しいライセンスはFCCが、エクストラ級、ジェネラル級、テクニシャン級の3クラスに統廃合を発表してから早くも3ヶ月目がやってきました。
CWの試験が必要なクラスは一律5W/pm(ほぼ1分間25字)と、革命的な制度の変更を世界に向けて発信したのが1999年12月30日。実施日の4月17日は目前に迫りました。

郵政省は米国との相互運用協定での変更はありえないとしながら、日本人が新エクストラ級を取得して免許申請した場合でも、扱いは変わらないといいます。米国は世界で一番多くの国と相互運用協定を結び、特にヨーロッパとは相互に乗り入れている間柄です。各国のアマチュアライセンスの制度に大きな影響を与えるのは必至ではないでしょうか? 

わが国でも、有識者を集めるなどして日本ならではの<新時代アマチュア無線制度>の研究を早急に始めなくては、アマチュア自身の幸せは遠のくばかりだと思うのです。

 
 
 

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