記念局は誰のもの?!
 

2000年に入ってからM2000とか、HS2000,BT2000などの2000年の区切りを記念した特別局、記念局のコールサインが世界中の空を飛び交いました。
本来、2000という数字をつけるのは臨時のコールサインであるのは誰の目にも明らかです。でも1000年、2000年の区切りに誰もが立ち会えるわけではないので、アマチュア無線家は2000年を祝いコールサインに2000を加えて運用するのは1000年に一回の機会なら、免許を受けて国内外に喜びの電波を出していけない理由はないと思っています。

世界では10本の指で数え切れないほどの○○2000がすでに運用されました。運用期間の長い局なら今月も活動が予定されています。それでも日本には8J2000あるいは8J2OOOも8J2φ00もいまのところ設置されていません。関係者の努力により年内には実現するかもしれない・・・という風の便りを聞いたことがありますが、2000年早々の運用に価値があるので、2000年中にコールサインを与えればいいというものではないでしょう。

インターネット時代に封書に切手を貼り船便で返信をもらうようなもので、気の抜けたビールを飲むのに似たと例えたら関係者からお叱りをいただくでしょうか?。  
Eメールのすばやい情報交換に慣れてしまうと、何かと書類審査に時間がかかる仕組みにいらだちを覚えるのは仕方がありません。航空会社のJALやANAが航空券を扱う代理店抜きにインターネットから予約した人に20%引きで販売し、予約番号とクレジットカードで搭乗できるシステムを作り上げた・・・とPRに懸命なこのごろです。

このことは何を教えてくれるかといいますと、流通の中抜き、コスト低減の営業作戦と見ることができます。 2000年はeビジネスをさらに加速させるでしょう。すべてのビジネスにコスト削減とサービスの向上が求められます。言い換えると特別コールサインの発給を時代変遷に合わせてスピーディーにしてほしいということです。同時に、公序良俗に反しない限りは特別なコールサインの免許にあれこれ条件をつけるべきでないと指摘しておきます。


アマチュア局は自治体のためにあるのでしょうか?

記念局の開設、免許申請は自治体が主催するイベント、後援、協賛、自治体に準じる団体の後援、協賛があれば免許申請ができるとJARL理事会が決定したとJARL NEWSに記載がありました。小さい記事なのでお気づきでなかった方も少なくないでしょうが、以前はというと、確かJARLの地方本部長理事の同意と理事会の承認で免許申請ができました。

郵政省の通告を受けて新しい規定を追認した経緯があります。 この免許申請の変更の根底には、記念局は公共的なもの、だから政府、省庁、自治体等の後援,協賛が必要という発想につながっていると考えられます。 しかしながら、考えても見てください。逆説的になりますが、アマチュア無線そのものは自治体のために存在するのでしょうか? 予算を付けてもらったり無線機材の提供等を受けているのでしょうか? まったくありませんね。個人の力で開設して楽しむのがアマチュア無線の概念として広く定着しています。

さらにいえば、アマチュア無線は「個人の趣味」と国際的に定義されているとおり、政府や自治体のために開設するものではありません。社会奉仕や通信ボランタリーを否定するものではなく、むしろ積極的に支持する立場としても、自治体の後援等が必要というのはアマチュア無線の何たるかを知らない人のすることであって、規則・規定の解釈の仕方で円滑に進む話を曲げて運用しているとしか思えません。論客が多いアマチュアが解釈を誤った官僚に理解を求めることができないのはどういうことなのか真に憂える所以です。

自治体に準ずる団体・・・・にいたっては何をかいわんや、社団法人、財団法人、特殊法人等を指すのでしょうか?。自治体の外郭団体とは一体どういう機関を想定するのかわからなくなります。自治体に準ずる団体に協賛を取り付けて記念局を開設しなければならならない「官製アマチュア局思想」に唖然とするばかりです。 「記念局は官製イベント以外に使うべからず」という発想と見受けました。

実際、JARL QRPクラブは毎年恒例の記念局の運用ができなくなると嘆いていると聞きます。うまく立ち回り自治体の協賛等を取り付ける裏業(ウラワザ)もあるでしょうが、アマチュアが自ら記念局を開設する<自由>を大切にしなければいけません。

記念局の開設申請にあたり、適/不適の<審査>は日本のアマチュア無線家達にとって最大の代表組織であることを自覚・自認し、アマチュアのことを真に理解するJARLが存在しているかぎり、JARLに任せていただくのが一番なのはいうまでもありません。

 
 
 
 
※注:この<主張>をアップロードしてから6週間以上も過ぎた4月に入ってから、日本でもようやくミレニアム記念コールサイン局が開局しました。今までにないコールサインの構成と運用方法に『21世紀アマチュア無線制度への息吹』を感じています。

(c) All Rights Reserved WWW.QTC-JAPAN.COM 2001
▼関連ページ

▼バックナンバー
■個人通信とハム
■記念局は誰のもの
■米国を見習えと・・・
■内外で肩身が狭い
■包括免許制度
■双方向Webサイト
■免許事務代行機関
■旧2アマの救済を