★持ち歩けるジュークボックス?!
 
処分価格のスマホでモバイルAV環境を一新
 
 by Takashi Hioki JF1GUQ/KA8J/JA1ZNG
 
   
 

処分価格になったスマートフォンを運良く手に入れることができました。SHARPがY!mobile(ワイモバイル)通信業者専用モデルとして2016年7月に発売した507SHがそれで、5インチ(1280×720ドット)IGZO液晶ディスプレイには強度に勝るGorilla Glass 4を採用し、防水(IPX5/8)・防塵(IP5X)対応のAndroid One端末です。

507SH、Android One

新しい用語として「Android One」が出てきました。これはGoogleが端末のデザインやスペックを全て管理し、最新のAndroid OSが提供される「Nexusシリーズ」とは異なり、提携メーカーと共同で開発したスマホのバージョンアップを、販売開始から最低18か月間保証するという2014年から始まった新しい試みを示す言葉です。507SHは我が国で初めて「Android One」端末として発売され、当初バージョンはAndroid 6.0.1でしたが、アップデートを重ね、現在は7.1.1にまで更新されています。現在もY!mobileのTV-CMでは新型の「Android One」が広告され、販売に力が入っている様子が伺えます。

507SHの場合この保証は2018年1月まで有効ということなので、最後にもう一段Android 8.0いや、その後もあわよくば引き継がれるのではないかと、淡い期待を寄せているところです。 その507SHですが、1年半前には本体価格51,948円(税込)で販売されていたものが、通信契約の伴わない本体価格で1万円(税込)の処分品になっていたのですから、手を出してみました。 もちろんY!mobileとは契約しないで、Wi-Fi環境で使用することを念頭に、200GBのMicroSDメモリ、体裁の良いケース、ワイヤレスヘッドセットと組み合わせて、大容量のポータブルオーディオプレイヤーとして活用しようと思います。

■507SHのスペックはこちら

507SHは毎月のセキュリティパッチが自動的に当たりますから、いつでも最新のAndroid OSが使用できます
 
     
 

 

 Android OSが更新されるメリット
 
OSマニアではありませんから、それほど新しいAndroid OSを心待ちにしている訳ではありませんが、新しいOSには開発者がより使いやすくする工夫を盛り込んでいるはずなので、それをいち早く試してみたい気持ちは持っています。併せてセキュリティパッチが更新される訳ですから、大切な個人情報を抜き取られる心配も少なくなります。 逆にデメリットとしては、それまで使えていたアプリが開かなくなる恐れもありますが、それは別次元の話なので、私は考慮しないで更新しています。
 
先に述べましたように507SHはY!mobile専用モデルなので、電話機能やモバイルデータ機能を使おうとすれば契約が必要になります。DocomoやAuの端末の様に格安SIMに乗り換えることも出来ませんから、それが嫌忌され大量に放出されたものと思われますが、元の性能は一般的なエコノミークラスの少し上くらいのスペックを持っています。

利点を挙げれば8コアCPU、防水・防塵でワンセグTVも視聴でき、画像の表現力に優れたIGZO液晶ディスプレイには傷の付きにくいGorilla Glass 4を組み合わせ、大容量(200GBまで)のMicroSDカードに対応し、省電力で接続性能に優れたBluetooth4.2、Quick Charge 2.0対応の大容量(3,010mAh)バッテリが搭載されていますので、使い道は広いでしょう。 マイナス評価のところは無線LAN性能が2.4GHz帯b/g/nで一昔前の規格であること。5GHz帯に対応していない点が惜しまれます。
 
未使用品と外箱に貼られたシールが購買欲を刺激した507SH。手帳型ケースは奮発して3,000円の物を購入。ワイヤレスヘッドセット、200GB MicroSDメモリと合わせて快適なモバイルAV環境が完成しました。
 
性能をCUP-Zアプリで表示してみました。8コアCPU、ディスプレイ性能、搭載メモリ、OSのバージョンなどを見ることが出来ます。
 
 音楽プレイヤーは有料アプリがお勧め
 
無料で使える音楽プレイヤーはたくさんあります。あえて有料アプリを選んだのは、本格的なポータブルミュージックプレイヤーとして酷使するつもりなので、無用の広告やお勧めのアプリの紹介など邪魔なものは排除しようと考えました。Powerampは以前ラスベガス旅行で使用したZTE Maven(Z812)にインストールした音楽再生アプリで、とても気に入っています。その時有償版(399円)を購入していましたから、今回は追加費用無しに「Poweramp Full Version Unlocker」を使用することが出来ました。

MP3再生は当然として高音質FLAC形式の音楽データが取り扱えるだけでなく、本格的なイコライザー機能により、好みの音色で再生することが出来ます。 音の良し悪しを述べるのは難しいのですが、電子デバイスの性能差よりもスピーカー/ヘッドフォンの色付けが大きく影響すると思っていますので、私には507SH+ワイヤレスヘッドセットで満足なAV環境が手に入ったことになります。
 
■Poweramp(無料版)のダウンロードはこちら
 
 Bluetoothは4.2
 
507SHはデザリング機能が盛り込まれていますからBluetoothは最新バージョン5.0のひとつ前、4.2が搭載されています。それ以前のものと比べ、省電力で電波干渉が抑えられ、データ転送の効率化、自動の再接続機能等が強化されています。
 

注)Bluetoothは2.4GHz帯を79の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら、半径10 - 100m程度のBluetooth搭載機器と、最大24Mbpsで無線通信を行う。モバイル通信における廉価な通信端末用の規格であり、それほど厳密な送受信の制御や秘匿性は考慮されていない。 Bluetoothと2.4GHz帯の無線LAN(Wi-Fi)は、ISMバンドで周波数帯を共用する。そのため相互干渉・混信が起こり、Bluetooth使用時に無線LANの速度が著しく低下するという問題が起こることもある。

■Wikipedia Bluetoothの項より抜粋

 
言葉尻を捉えるようで恐縮ですがWikipediaの「Bluetooth使用時に無線LANの速度が著しく低下するという問題」と言うよりは、被害は相互におよびBluetooth使用者側には「音が途切れる」、「接続が切れる」等の不具合が発生します。これは都市部特に人口密集地域に居住するすべての人が受けるトラブルで、音の切れにくいBluetoothイヤホンという製品自体、存在が危うい商品だと思います。

刻々と妨害元が変化し、接続に多大な影響を受けるモバイル環境では、定量的な考察が行いにくく、そのため「独自の使用感」が表現されていると思っています。そもそも他の製品よりも有利(電波が強ければ)だとしたら、それこそが規格外の製品であって、使用できないことになりかねないお話です。 ユーザー側で出来る対策と言えば、せめて比較的規格の新しいBluetooth 4.2の製品を選ぶことでしょう。
 
ということで、さっそくこれに合わせてヘッドフォンを選ぶことに。その結果、高級ブランドのSONYやBoseでは無く、あまり聞きなれないSoundPEATS(サウンドピーツ)の Q16(4,280円)を購入しました。SoundPEATSはイヤホンや防水スピーカーなどのオーディオ機器を開発しているブランドで、通販大手Amazonのポータブルオーディオ部門では「売れ筋ランキング第1位」を獲得することもある新興ブランドです。2010年中国 深せん(土へんに川)市発祥。

■SoundPEATS(サウンドピーツ) Q16のメーカーサイト
 
フックで荷重が支えられ、運動しても外れにくい構造が気に入って購入したSoundPEATS Q16独立タイプのBluetoothヘッドセット
 
Q16はご覧の様にフックが付いていますので外れにくいのが特長です。おかげで運動しても落としにくいのが気に入っています。ただ、付属のイヤーピースが硬くて長時間の装着では痛みを感じましたので、100円均一ショップで購入した低反発ウレタンの物に交換しました。これでフィット感が増し、使い心地にも満足しています。音質を論じるほどの価格帯ではありませんが、加齢により高音の感度が低下した私の耳では問題を感じることも無く過ごしています。

左右のユニットは単独で使用することも可能で、その時はスマホのヘッドセットとして利用できます。二つのユニットをBluetooth設定画面で登録すると、ステレオタイプのヘッドセットになり、マイク部分で拾った雑音をイヤホン部分に位相反転させて加えることでノイズキャンセル機能までこの価格で搭載しているのですから、そのコストパフォーマンスの良さに驚きます。
 
イヤーピースを100円均一ショップで購入した低反発タイプに交換すると、フィット感が良くなりました。
 
 CDからの取り込みはSONYの MediaGo
 
音楽の配信サービスが拡大してきた今日ですが、モバイル通信環境をあえて持たない私の507SHでは、WiFi環境が整っている場所以外では、そのサービスを利用することが叶いません。そのためCDから取り込んだ音楽データを大容量のMicroSDカードに転送し、リスニングする従来のスタイルを取ることになります。 CDドライブを持たないパソコンが増えたと別稿(タブレットPCを自分色に染める/2017年12月13日)で申し上げたこともあり、舌の根の乾かぬ内に旧来のシステムを使用することになるとは、思いもよらぬことでした。
 
Media Goを起動して507SHを接続するとライブラリのミュージックから簡単に音楽データを転送することが出来ました。試しに映像データを送り込んでみると、お気に入りの動画が再生できました。
 
 独立系のワイヤレスヘッドホン
 
左右の耳に個別のユニットを装着し、一切の配線を排除したワイヤレスイヤフォン(ヘッドセット)を独立系と呼ぶようです。最大のメリットは配線が衣服と擦れて感じる雑音からの解放で、反面、それぞれのユニットを充電しなくてはいけない煩わしさが生じます。 雑音か充電の煩わしさか、どちらかのメリットを選択した時、今回は独立系を選んでみました。1時間少々の通勤時間を快適に過ごすことが出来、歩行中も変わらぬリスニング環境が実現しました。

ノイズキャンセル機能はさほど強力ではないので、自動車の接近にも気が付きますし、駅や列車のアナウンスも聞き取れます。効能がうたわれている電車内の走行音はずいぶん低減してくれるようで、居場所によって音量を加減する必要はありませんでした。
 
大容量音楽データを手軽に持ち歩けるポータブルオーディオシステムが完成しました。
 
今回の無駄遣いは507SHの10,000円、ヘッドセットの4,280円、200GBメモリが9,080円、ケース3,000円で、3万円以内に収まっています。この価格で同程度のポータブルオーディ機器は手に入りませんから、お買い得であったと自画自賛しています。

写真でご覧の様に、通常の使用ではデジタルウォークマンか、iPodTouchと変わりません(嘘)。スマホがデジタルオーディオに近づいたのか、はたまたその逆かは定かで話ありませんが、どちらも同じように進化した結果、似たような製品が誕生したということかと思います。思わぬクリスマスプレゼントとなりました。サンタさん(自分?)ありがとう!
 
◎507SHの場合この保証は2018年1月まで有効ということなので、最後にもう一段Android 8.0いや、その後もあわよくば引き継がれるのではないかと、淡い期待を寄せているところです。 と書きましたが、来ましたAndroid8.0の更新! 添付のスクリーンショットはアップデート中の507SHです。これで最新のバージョンにアップデートされましたので、ますます利用価値が高まりました。
 
アップデート中の507SHです。
 

QTC-JAPAN.COM 2017.12.29
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