HirotadaYoshiike , JA0SC

Updated Dec.10, 2004 
 
     
 
  
 画面-1 メインウインドウ 

YAESUのトランシーバー、FT-900を手に入れたとき、その機能のひとつに「CATシステム」があり興味を持ったのが、今回ご披露する端緒になりました。このシステムをトランシーバーの取扱説明書とは別に独立のパンフレットを出して、取り上げていたようです。

筆者もパソコンにはいささか首を突っ込んでいたので、早速興味を持ち取り組んでいました。パンフレットとは別に、「キャットメイトニュース」でもこれを取り上げていました。「パケット通信によるトランシーバーのリモコンシステム」という記事でした。

この解説にパソコンと無線機をつなぐ「インターフェース回路」があって、これを蛇の目基板に組み、ケースに組み込みました。その間YAESUから「BANDSCOPE by CAT」というプログラムが配布されて、これはいまどきのトランシーバーがディスプレーに標準で組み込まれているものの走りではないかと思います。 当時はそこまでで終わり、長らくお蔵入りしていました。

今回「HAM RADIO DELUXE」プログラムをHL1AQSung さんから「Skype」を通じて1時間あまりを費やし(速度が毎秒2Kバイト)手に入れました。このプログラムは、「CATシステム」を使ったものであり、前述のインターフェースが使えるようなので、倉庫から埃りだらけになっていたものを取り出して、+-12ボルトを通じると2つ返事で見事使えたではありませんか。

これと同じ傾向のプログラムは、ハム雑誌のCQでも取り上げられたことがありましたが、いちべつして興味を持てませんでした。このプログラムの特徴が今をときめく「インターネット・クラスター」とドッキングしているのに一目ぼれさせられました。

すなわち、「インターネット・クラスター」にリポートされたライン(Call,日時など)を左クリックすると間髪をいれずその周波数に無線機のチューニングが取られて受信され、その周波数のコンディションが開けていればQSOが飛び込んできます。CQWWコンテストに使えば 効率よくコンタクトできます。 先日のコンテストで操作してみるとこのプログラムの特徴が良く体験できました。

 
     
 
■ プログラムの概要
 
"Ham Radio Deluxe"は、Simon Brown (HB9DRV) と Peter Halpin (PH1PH)により創られたCATコントロール・プログラムです。これは、Simon Brown,HB9DRV から自由なダウンロードで提供される、4つの総合的なプログラムです。 ソフトは、アマチュア局とショートウェーブ・リスナーに対しては無料であり、登録は料金なしで随意とのことです。

作者は、このパッケージがどんな人気があるか、何か意見があれば、登録して問い合わせられます。 サポートされている無線機は 2004年10月現在、このプログラムを使用できるのは、当然のことながらCATシステムを備えている無線機となります。

Elecraft
K2
Icom
IC-703, IC-706, IC-706MkII, IC-706MkIIG, IC-707, IC-718, IC-725, IC-726, IC-728, IC-729, IC-735, IC-736, IC-737, IC-738, IC-7400, IC-746, IC-746Pro, IC-751A,
IC-751A (Piexx), IC-756, IC-756Pro, IC-756ProII, IC-761, IC-765, IC-775DSP,
IC-7800, IC-781, IC-821H, IC-910H, IC-R10, IC-R20, IC-R75, IC-R8500
Kenwood
R-5000, TS-140S, TS-2000, TS-440S, TS-450S, TS-480, TS-50S, TS-570,
TS-60S, TS-680S, TS-690S, TS-790, TS-850, TS-870, TS-940S, TS-950,
TS-B2000
Ten-Tec
Argonaut, Jupiter, Orion, RX-350
Yaesu
FT-100, FT-1000D, FT-1000MP, MkV, FT-600, FT-817, FT-840, FT-847, FT-857, FT-890, FT-897, FT-900, FT-920, FT-990

必要なインターフェース 各メーカーにより多少の違いがありますが、「フォトカップラー、TLP-504A等」と「RS-232C用ドライバー・レシーバー、MAX232」等を使ったものが紹介されています。
Ham Radio Deluxe (英文)  その代表的なものを紹介します。

回路図-1、回路図-2、回路図-3
回路図は数種類紹介されていますので、各自お気に入りのものを選んで製作してください。既製品も各社のものがあります。
 
 インターフェース基板の製作
 

インターフェースの基板づくりに取り組んでいますが、とりあえず版下ができましたのお伝えします。引き続き本体基板の製作に挑戦しています。昔とった杵柄(きねづか)です。 お示しした絵はピッチ幅が同じではありませんので、元のファイルをダウンロードするようにしました。

ダウンロードされたファイルは、「LZH」で圧縮されていますから解凍すると本来の「.pcb」ファイルになります。ダウンロード先は仮のフォルダーに格納してください。すでに”プリント基板エデイ ター”が立ち上がっていれば、そのフォルダー(PCBE)に、ファイル名” Sanple.pcb、Sample2.pcb”の2つのファイルを入れてください。

ご存知の方も多いと思いますが、基板づくりに欠かせないソフトで”PCBE”がありま す。回路図では”Bsch”です。 プリント基板エディタ 高戸谷隆さんのフリーソ フトは、もうだいぶ前から使っています。基板づくりの常駐ソフトです。”pcbe048b” というファイルがダウンロードされますから、ダブルクリックで解凍するとディスプ レーに「アイコン」が作られます。これをダブルクリックするとプログラム「PCBE」がセットアップされます。

[プリント基板エディタ] が立ち上がりましたか。筆者が送った2つのァイル” Sanple.pcb、Sample2.pcb”を同一フォルダー内に取り込みましたか。 次に左上の”ファイル”を開き、”開く(O)”をクリックすると、”ファイルを開 く”画面となります。その中の”ファイルの場所(T)”で、”PCBE”フォル ダーの中身、先ほどダウンロードして取り込んだ「Sanple.pcb、Sample2.pcb」があ るでしょう。これを個別に一つのファイルをダブルクリックすると、格子状画面に3個の基板図が表示されます。

完成基板。KENWOOD用(左)、YAESU/ICOM用(右)
先ほどダウンロードしたもうひとつの”Sample2.pcb”を開くと部品配置(シルク) 画面が展開します。

さて、この後は、開かれた画面の左上の「ファイル」の”版下印刷”を開き、「OHP 用紙」等の透明な用紙にプリントして完成です。あと現像、エッチングで基板ができ ます。

焼き付けの際は印刷面を上にプリント基板に接触させて載せます。すると、部品を載せる位置が正しくなります。筆者が組上げたものの写真を添えます。右側が「YAESU/ICOM」用(リグとの接続線が違うのみ)、左側が「KENWOOD」用です。

 
↑ 版下図
 
 ↑ シルク図
 
回路図-1 Figure 9 IK2BCP Kenwood interface
回路図-2 Figure 3 Icom CT-17 circuit
回路図-3 Figure 20 Yaesu Interface
 プログラムのセットアップ
 
プログラムのダウンロードは、
Ham Radio Deluxe を開き、画面を下に下げていくと"本を開いているアイコン"の下に「HRD v 3.0」があり、その右「Download the kit via http or ftp, size ~ 7MB.」のhttp、tpのどちらかをクリックするとダウンロードを開始します。Sizeは7Mバイト弱です。この際ダウンロード先のフォルダー名をメモしておきます。

ダウンロードされたフォルダーの中のファイル「HamRadioDeluxeVersion030b531」をダブルクリックすると、プログラムが展開しタイトルバーが「Ham Radio Deluxe-InstallShield」で止まるので「Next >」をクリックします。

すると「License Agreement」が現れますから「○ I accept ・・・」にチェックマークを付けて、「Next >」をクリックします。以下続いて「Next >」を2回クリックすると、「Ready to・・」の画面が現れますから「Install」をクリックすると「セットアップ」を開始します。

「□(にvマークがつく)I would like・・・」で「Finish」をクリックすると「Ham Radio Deluxe v3.0 ・・・・」の画面が展開します。そして「Connect: Ubregistrated - Registration is Free!」のサブ画面が出ます。ここでインターフェースをパソコンと無線機につなぎ、無線機を「On」して、サブ画面の内容を記入します。

Company: 右端のコンボクスをクリックして無線機のメーカーを選択します。
Radio: 同じく使用する無線機の名前を選択します。
COM Port: COM1,COM2 その他を選択します。
Speed: 筆者は、4,800を選択しました。始めは低いスピードを選びます。
Flow control は、通常RS232Cのピンからインターフェースに+電源を供給する場合にチェックが必要です。   

□ CTS は、Kenwood の場合チェックします。   
□ DTR は、Yaesu のCT-62、ICOMのCT-17 インターフェースを使う場合チェックが必要です。   
□ RTS は、Yaesu のCT-62、ICOMのCT-17 インターフェースを使う場合チェックが必要です。

以上が終わったら、「⇒Connect」をクリックすると「Main画面」画面-1が表示されます。左側に「Bands」をトップに各種のメニューが当初表示されるので、とりあえず上部右の×で消します。これでセットアップは成功です。

もし不幸にも立ち上がらず「Error」になった場合は、無線機が「On」されているか、Flow control は、間違っていないか等上記までを再チェックしてください。

なお、操作方法は、Ham Radio DeluxeのWebサイトの VK3CKC's Program User's Introduction に詳しく書かれていますが、なにぶんにも英文ですから、筆者が日本語に翻訳した [取説] をご覧ください。ただし挿絵は、入れることができませんでしたので英文マニュアルと対比させてください。
 
■ 主な操作方法
 
操作方法は、多数あり紹介仕切れないので、代表的なものを説明します。
詳細はマニュアル(英文)をご覧ください。
英語の苦手な方に筆者がこの記事を書く際翻訳した「日本語取説」を紹介します。  [ ここからダウンロード]

メインウインドウは画面-1のとおりで、上部に編集ボタンとその下にツールバーにアイコンが並んでいます。次いで周波数の表示画面があります。表示周波数は、無線機の表示が自動的にメイン画面の表示となります。

バンドの指定は、[BSP]のバンド部分選択ボタンにマウスを当てクリックすることで、バンドを変更することができます。実際の表示は、バンド表示をセットアップすることにより変わるでしょうし、ここに示されたものとは別のものになるでしょう。スライダー直下のバンド指示器は、バンド部分選択ボタンで、連動して変化します。

画面左の「VFO」は無線機の表示に連動しますが、マウスのポインタを当てクリックすると変更されます。ただし「メモリー」はありません。右端のUSBなどの「Mode:」は必ずしも連動しないようです。その場合はマウスのポインタを当てクリックすると、変更されます。周波数表示の下の「S]メーターが表示されており、これまた無線機と連動します。

[表示周波数の変更]

周波数の各桁のひとつに上下に横バーがありますが、これにマウスのポインターを当てクリックすると下バーは、数値が減少、上バーは増加します。変更したい桁、例えば100kHz台の数字上にマウスのポインタを当てクリックする、上下の横バーがその位置に移動して同様に変更できます。 現在表示されている周波数表示の横バーの白い「スライダーボタン」に、マウスのポインタを当て左右にドロップすると上記の周波数が変化します。

[周波数の直接入力]

キーボードから周波数を直接入力して変えることができます。編集バーの"Tuning"で"Enter Frequency Enter"を選択すると、"Enter Frequency"のダイアログボックス開いて、キーボードから入力し、"Apply"をクリックすると周波数が変化します。"Auto Apply"にチェックをするとキー入力と同時に変化します。

[スキャニング]

無線機自体のスキャニングのほか、画面上でも設定できます。編集バーの「Scanning」をクリックするとドロップダウンされ、"<--"外の1つをクリックしてスキャニング間隔を選択すると、"Scanning off"ダイアログボックスが現れます。"Start"をクリックするとスキャンを始めます。 周波数の数値は横の"cur"をクリックすると現在表示の周波数に変わります。その他の周波数は、キーボードから直接入力します。

[DX クラスター」

ツールバーアイコンの「DX Cluster」をクリックすると画面の下部にクラスター画面が表示されます。画面-2
もし、表示されない場合は、左側に操作アイコンの"Stert Display Updates"をクリックしてみてください。

まず左側の「砂時計アイコン」をクリックします。「Refresh」の間隔の画面が現れますので「Interval」を適宜(例えば30秒)に設定して「OK」を押します。次に「i」をクリックして「Cluster Source」を選択して、「□Add country name to Commenr field」にチェックをして{OK」をおします。これでクラスター画面が始動して30秒ごとにリフレッシュされます。

クラスター画面にリポートされた各行(Callその他どこでも)を左クリックすると、その周波数に無線機の周波数が設定されます。コンディションの良し悪しにもよりますが、直ちにコンタクトすることができます。

コンタクト情報の「SpotData」は、左側のアイコン最下段の「Submmit DX spot」をクリックすると"Submmit a DX spot to OH2AQ DX Submmit」(ヨーロッパの代表的なインターネットクラスター)のダイアログボックスが現れるので、My call, DX call, Frequency(右側の 「<」で自動的に変わる)を書き込んで"Submit"をクリックすると送られます。"Submitted OKで送りが確認されます。

DX-SPOTSの選択が、左側の縦長の窓で行なえます。筆者は"HF"を常時選択しています。 また"家型アイコン"をクリックすると各種のクラスターのホームページが展開して興味をそそられます。
 
上のPDFアイコンを開くにはAdobe Reader(フリーウェア)のダウンロードとインストールが必要です。その後、アイコンをクリックしてください。
 
画面-2 画面の下部にクラスター画面が表示されます。
 
膨大な取扱説明書を逐一説明できませんでしたが、英文、翻訳した取説を片手に操作すると、このプログラムの素晴らしさがお分かりいただけると思います。周波数関係以外に「PSK31」も面白そうです。各自取り組んでみてはいかがでしょうか。 
 
基板プレゼントは終了しました( 1/7)
 
KENWOOD用基板
(横40ミリ×縦50ミリ)
読者の皆さんにクリスマスプレゼント!
筆者の吉池さん(JA0SC)から基板を「YAESU ICOM KENWOOD」ともに各 5枚ずつ差し上げますので、ご希望の方はE-Mail
ja0sc@ac.mbn.or.jp でご連絡ください。

基板には「HamRadioDeluxe基板作成に当たって」という詳しい説明書が付きます。内容は一般的な注意事項、組み立ての注意、仕上げのチェック、部品一覧表などが網羅されています。 [基板+説明書] のプレゼントに、下記の要領により奮ってご応募ください。


応募要領
その際、希望機種名を「YAESU」、「ICOM」、 「KENWOOD」と記載ください。
希望者1名につき1機種1枚とさせていただきます。

折り返し先着順にメールを差し上げます。 希望者が各 5名になり次第メールを打ち切ります。 メールがなければ、打ち切られたものとご理解願います。

プレゼントのメールを受けた方は、恐縮ですが「SASE(ご自分の宛名を記入した封筒に80円の切手を貼ったものを同封)」で折り返しお申し込み願います。
de JA0SC

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