June 9-11,2001
Photo & Text By JA1BU, Onoh Hideo


6月10日に別荘オーナー懇談会があるというので、それをトリガーにして、このところ運動不足のタヌキウマを、9日 から11日まで早駈けさせて来ました。 第二タヌキ小屋にはTS-820Sが置いてあるのですが、以前上げてあったGPをベランダ補修の時に畳んで床下に入 れておいたところネズミ(身長1m半以上で手を器用に使える珍種らしい)にくわえて行かれてしまい、SAGANTのマルチバ ンドダブレットを張ったところ南国生まれの悲しさ、敢えなく 一冬越せずにダウン、情けない有様のままでした。 そこで急遽、手元にあった10Dの同軸ケーブルの切れ端を丸めてマイクロループアンテナをデッチあげてウマの背に くくりつけて出掛けました。

JA1BUモービル、中央高速道・双葉SAにて小休止
出掛けた9日土曜日は曇り、ノソノソ這い出して八王子から中央道に乗り、遅い昼飯でもと思って双葉SAにウマをつ ないだ途端に、目と鼻の先からJG1DGZの信号が飛び込 んで来てビックリ、思わず悲鳴を挙げてしまって、早くもタヌ キは御用となりました。  第二タヌキ小屋に着いてから、マイクロループアンテナを 一応ベランダにマウントしましたが、タヌキの餌付け係りが 居ないので、餌の調達やら若干の加工やらしていたら、余 りアンテナをいじる暇がありませんでした。 DXもEスポも開けず、勤め帰りのJG1DGZモービルを捕まえた だけでした。  ところで、パソコンの電源をONしたところ、ものすごいノイズが発 生。いつもは周囲のノイズにマスクされているのが、こんな に気になるとは。 流石に静かな電波環境です。  そして、一日中18℃程度、梅雨時なのにベトベトしない この居心地良さ。ヘソを天井に向けてゴロン。快適です。 そして、蛾が明かりに寄って来るのが少々困りますが、蚊 が全然いないのも不思議。

しかし、アンテナの横に蜘蛛が立派な巣を掛けていたので 「晴れる」と直感。やがて薄日が射して来て、年間で一番美 しいカラ松の新緑を楽しみました。  28MHz帯は、バンド中、南の方の得体の知れない信号 ばかりガンガン入感していますが、アマチュア局はVKが下の方で入っているだけ。 しばらくCQを28.640MHzで出したりワッチしたりしましたが駄目。

日曜日なのでJG1DGZモービルも走らないだろうと、21MHzに QSYしたところ、21.260MHzにパイルアップを発見。 このKH0/JA8CCUにループで行くかなと呼んだところ、 何と一発で応答ありオドロキ。 59のレポートもまんざらお祝儀でもなさそうで、マイクロループを見直しました。 そして、今ひとつのコンディションでフワフワCQが聞こえた 防府のJE4JDD局も一発でゲット。そろそろEスポでも出て良いのではと再び28MHzに戻り ガナッタリ聞き耳を立てたりしたのですが、結局、ローカル のJG1DGZと7M4HXTとやれただけでした。  昼から夕方まで懇談会に出ていたのであとはQSOでできませんでした。

ベランダにセッティングしたマイクロループ
(クリックして拡大写真でご覧になれます)

アンテナご覧の通り、 10Dケーブルを丸めただけで、たまたまあり合わせの長さ だったので直径は63cmくらいです。 実はこのケーブルは、同類のモービルアンテナのコンデン サにする積もりで少し買って来たのですが、アークが飛んで しまい、一旦飛ぶとカーボン化してしまって失敗した遺物。 ポールも有り合わせのプラスチックパイプで、中に同軸ケー ブルを通して、上側から、これまた有り合わせのビニール被 覆単線で作った一次コイルにつないであります。
ループの中央付近のコイルは同調検出用でLEDが直列に 入っています。 大きい洗濯挟みを使ってポールに取り付け、アンテナとの 取り付け角を自由に変えて、結合度を調節しています。 マッチングはタヌキ洞穴で50Ωプラスマイナス2Ωくらいに 追い込んで置きました。 ポールに付けたのですが、実際はご覧の通り、紐で適当に ぶら下げただけ。 全然、耐候性を考慮していないので、屋根のあるところ専用です。 このアンテナ、半田付け箇所の他は、ビニールテープだけ で組み立ててありますのでバラスのも至極簡単。 まあ、一寸したイタズラには向いているようです。
同調点の検出にワンターンコイルとLED
(クリックして拡大写真でご覧になれます)

当たり前のことですが、マイクロループアンテナの同調は 相当クリティカルです。私のバリコンは150pFx2くらいのスプリットステータなので、息を止めてツマミを回さなければ同調させることができません。 それでも使える周波数範囲は28.640MHz付近で40から60kHzくらいのものです。 今回、同調点の検出にワンターンコイルとLEDを使って、こ れはうまく行きましたが、いろいろと実験しているうちにTS-820がダウンしてしまいました。 未だ調査してありませんが、しばらく使っていなかったので、どこかがリークしたかどうかしたのでしょう。  

TS-820の故障顛末記はこちらです。


そこで、スペアのFT-100を急遽マウントしたのですが、 このリグはマッチング回路を内蔵していないので、マッチン グの難しいこと。これには音を上げました。TS-820の方は自分で負荷に整合することができるので、アン テナとの若干の不整合は吸収できるのですが、FT-100 はいけません。QSYには覚悟が必要です。そのような次第で、11日の月曜日に出勤のJG1DGZモービル とのQSOを最後にQRTして早めに帰ってきました。

帰宅途中のJA1BUモービル
過去八ヶ岳で開いた640ミーティングはいつも梅雨時でしたが記念撮影は屋外でできました。 このタヌキ旅行も晴れで、八ヶ岳はところどころ雲がかかっ ていましたが、雪が見えていました。ウマは中央道の制限速度をマイルと勘違いしたらしく、 皆さんと一緒に調子よく走って昼過ぎには洞穴に戻りました。 タヌキは夕方から大学に行って、勉強せずに西洋羽根突きをやっていた様です。 朝霧が背景をぼかしてくれて、アンテナはコントラストの効 いた判りやすい写真になりましたね。 それに対して、2台のリグの写真は照度不足でスローシャ ッタになったのか手振れが出て申し訳ありません。 それにしても、FT-100の写真は小型なリグとがっちりし たTS-130用電源のアンバランス、そしてヤエスとケンウ ッドの協調?、面白いでしょう。 

周波数は16MHzから39MHzまで連続してカバーしてい ますので、18、21、24、28MHzのバンドに使えます。 ケーブルをもう少し買える財力があれば、それからバリコン の羽根を少しむしる勇気があれば、14MHzから29MHzをカバーす る使い易いアンテナができたでしょうhi。
                          

写真と文:小野英男 JA1BU 2001.06.18
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