≪困った時の役立ち情報≫
 
 
by Takashi Hioki  JF1GUQ/KA8J
 
     
  13年ほど車載で使用しているHF小型トランシーバー(YAESU FT-100)のメモリーバッ クアップ電池を交換しました。ある時気が付くと電源のオン・オフによって毎 回7MHzに周波数が変わっていましたから、「いつかは電池を交換しなくてはい けない」と思いつつ、そのままになっていました。

YAESU FT-100トランシーバー

その理由は、

(1)ネットで調べると電池はソケット等を使用しないで直接ハンダ付けされているらしい。

(2)その、ハンダ付け可能な電池の入手が難しいらしい。

等々、気乗りのしない情報が出てきました。しかたないと思いつつ、さらに数年 が過ぎました。

先日、いつものように秋葉原を散策していて、東京ラジオデパートの3階・斉藤電気商会さんに立ち寄った時、「リード付のコイン型電池を探している」とお話しし たら、「それなら奥の稲電機さんにあるよ」と教えていただきました。 轄ヨ藤電気商会のWEBサイト

それまで事あるごとに「リード付のボタン電池」を探して
聞いて回りました が、「ありません」とか、「小売で売る商品ではない」、「メーカーに問い合わせないと・・・」など、ダメな話しか出てきませんでしたので、まさかこんなに身近なところで情報が出てくるとは思いもよりませんでした。 稲電機鰍フWEBサイト

FT-100のフロントパネルの裏側のメモリーバックアップ電池(交換前)
 
よく調べないで購入できる状況に飛び込んでいきましたので、適当に直径が異な る2個を入手しました。ひとつは直径25mmのもの、もう一個が交換にちょうど良 い直径20mmのリード付ボタン電池でした。

FT-100に取り付けられていたのは CR2025というタイプでSONY製でした。値段は二つ同時に購入しましたので、ど ちらかが400円で、もう一方が350円だったと思います。この記事をご覧になってコイン型電池を購入される方は、このCR2025という番号を覚えておかれると役に立 つでしょう。

 
     
 
 
さて、懸案の電池が購入できましたので、FT-100を車から降ろして分解します。 メモリーバックアップ電池は操作パネル部ではなくて、トランシーバー本体のフロン トパネル側にある縦に取り付けられている基板にハンダ付けされています。

これも、ネットの情報では場所を特定できる話が見つからなかったので、分離で きるパネル側が、本体側か迷いましたが、どこかの情報に「本体を分解した」と 書かれていたので、本体を分解することにしました。両側面4本ずつと、上面、 下面2本ずつの12本のねじを取り外し、よく内部を見てみましたら、さらに4本 ねじを取り外したところに、見慣れた形のコイン型電池をを見つけました。
 

稲電機で購入したコイン型電池を取り付けた状態(交換後)

 
慎重に+側から取り外し、−側のハンダを溶かしたのですが両面テープで取り付 けられている電池は簡単には剥がせません。ちょっと力を入れて取り外し、 新品の電池と交換しました。
 
YAESU FT-100の操作パネルをスバル FORESTER 2.0XSのセンターコンソールへ装着している
 
購入した電池は取り外した電池と少しリードの形状が異なりましたので少し加工して、ハンダ付けしました。 交換した電池は容量がまったく抜けていて、これでは働かないことは明白でした。メモリーバックアップのように、ある一定の期間が経過したら交換しなくてはいけないパーツについて、交換しやすく設計しておくとこのような苦労はしないと思 います。 
 
どういう訳かアマチュア無線機器はそういった親切な設計は行われ ていないことのほうが多いようです。 その後元通りに取り付けたFT-100は快調に働いています。本件の情報が皆さんの役に立つことを願っています。
 
≪参考資料≫
 
Webで見つけたFT-100バックアップ電池交換 2例
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/222278/189652/73316191

愛用しているFT-100のバックアップ電池の寿命が来たようで、電源を入れると 常に7000kHzの表示に・・・。 そこで、お世話になってる近所のハムショップにてバックアップ電池の在庫を 調べてもらったところ、FT-100用の電池はもうないようで、他機種用の電池で代 用できるとの回答がありました。 どの機種用かはわかりませんが、部品番号と電池の名称は以下のとおりです。

型番:Q9000911  名称:LIMNデンチ CR2025-1F2
 
http://blog.tetukuri.shop-pro.jp/?eid=394312

6)さて、電極をどうするか?マイナス側の電極は特殊な形状をしていたので、 元の電池から無理やり剥がして、半田付けすることにしました。(半田付けは勧めないが・・・)

7)半田付け部分に「アルミットフラックス」を塗布し、短時間で半田付けします。半田付けした後は、必ずIPA*などで、綺麗にしてください。(必ず錆びてき ます。) このように、「電池はメーカー在庫切れ」、「リード付電池は入手困難」の情報 が見つかりました。電池への直接ハンダ付けは、やはりNGのようです。

*IPA: イソプロピルアルコールは特有の芳香を有し、水、エタノールなどに自由に混合する無色透明の液体です。塗料溶剤、消毒用アルコールなど。
 
YAESUのWEBサイト
YAESU 修理について(抜粋)

現行機種及び販売終了製品と保守終了時期 弊社では販売終了後6年間を目安として、保守サービスを実施しております。しかしながら技術の革新が早く、部品メーカーでの生産が完了してしまうものもあります。このような場合は6年を前にして、保守ができなくなることもありますが、あらかじめご了承ください。

経過年数が8年以上前の製品につきましては、性能を維持するために必要な補修部品が充分確保できませんので、依頼修理をお受け出来ないことがあります。また、総合点検、調整のご依頼につきましても、同様の理由でお受けできないことがあります。
ご不明の点がございましたら、修理品を発送頂く前に、弊社窓口までご相談下さい。
 
 
 

 

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QTC-JAPAN.COM 2012.12.24
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