NC40Aは7MHzCWのQRPトランシーバ

500mWでQRP CW コンテストに参加
 
■NorCal40Aでコンテストに参加

9月中旬、東京は雷の嵐で2日間落雷が続きました。TAの落雷被害などが 出たようですが皆さんは大丈夫でしたか? さて今回はWilderness RadioのキットNorCal40A(略称NC40A)でQRP CW コンテスト(9月17日 1300-2200)に参加しました。

■NC40Aの特徴

NC40Aは7MHzCWのQRPトランシーバーです。出力は2W。 今回はキーヤーユニットKC-1を組み込んだものを使用しました。 KC-1はCQを自動送信できるメモリキーヤーのほか、周波数直読用 ユニットが入っており、ワンプッシュでモールス音出力で2〜3桁の 周波数が分かるようになっています。 受信はAGCがついておりナロー対応、原型はAFゲインは半固定でRFゲイン 調整で音量を調整するのですが、背面にAFゲインを出してみました。 国内ではエレクトロデザイン社が扱っています。
■NC40Aの出力を下げてみる

NC40AはVR13で送信出力を下げることができます。このときにLCの同調も 若干ずれるためC39で7015kHzで出力のピークが来るように再調整するのがコツです。 今回のルールでは5W部門と500mW部門の2つがあり、国内7MHzでの参加を 考慮して500mW部門の参加を決めました。
NC40Aはピーク500mW、平均で400mW 程度の出力に調整できました。サイドトーンの音量が不足するときは R4の抵抗を1M〜1.5Ωに変更すると良いでしょう。 測定にはFCZ研究所のFCZパワーメーターを使いました。

NC40Aは受信の立ち上がりが少しSLOWであり、スタンバイしてKC-1のMUTE状態から 信号が聞こえてくるまでにワンタイミング遅れます。フルブレークインで急いで コールされると一瞬「え?」ということがありました。他方AGCは強力な信号をうまく フォローし7MHzでも大きな歪みなく信号を安定して受信できました。 VFOはLCタイプながらも大きなQRHは感じることなく落ち着いています。
■いざ500mWで交信!

7MHz電信におけるJARLのコンテスト周波数は7010〜7030kHzの間です。 もちろん和文やデータ通信など一般の交信も同時に行われていますから、 混信に注意しながら適切な周波数を選びます。 さすがに500mWではCQを出しても応答率は低いので、CQを出している信号を 7010kHzからスイープしながら追っていきました。アンテナはマルチバンド八木 アンテナについている7MHzダイポール(クリエートデザイン318B-40)です。

まだ雷雲が残っているため、クランクアップタワーを一番下げた状態ですので アンテナは屋根から、ぜいぜい2mという低いもので立派ではありません。 早速JR4DAH伊豆野さんの信号を7011kHzに発見。今日は500mWだから どうかな?と思いながらコールすると無事応答がありました。順にスイープし 2-5-6-0-1と次々と交信できます。飛びますね〜!
500mW+屋根スレスレアンテナ! 7MHzの国内の信号って、しょっちゅう59+というイメージがありませんか?

ところが500mWで運用してみると、電離層の刻々の変化が分かります。 相手局の信号も短時間でかなりの変動があるのが分かります。ちょうど 1WのAMで50MHzのEスポで交信しているイメージでしょうか? 弱い信号を追う場合はCQを出しているのをすぐに呼ぶのでなく、しばらく ワッチして短期周期でやってくるコンディションのピークに合わせて コールすると500mWの信号を効果的に飛ばすことができます。潮の流れを読む 海釣のようです。

さすがQRPコンテストだけあって、皆さん弱い信号の受信に対する気合い 十分!私の500mW弱の弱い信号でも次々と交信を重ねることができました。 最近QRPの交信がスムーズになったのは市販機器にDSPによるノイズリダクション が入るようになったこともあります。普通のコンテストですと強い局は1kW ですので、500mWで呼んでも、こちらの信号がどのくらいでコピーできるのか、 また弱すぎて迷惑にならないかなと、つい不安をかかえて呼ぶのですが、QRP コンテストでは相手局も最大5Wですので、ある程度の信号が聞こえれば安心してコールできます。

それにしてもコンディションが良かったのか、QRPの信号が実に 安定して聞こえました。こちらの信号も100%コピーされています。日曜日の ”ゴールデンタイム”にもかかわらず500mWならばTVIの心配がなく、 気持ち良く運用できました。1時間半ほどの運用でしたが全国の30局 あまりと交信でき、とても楽しいコンテストでした。 100WのSSBで「飛ばない」と悩んでいる方、面倒でもぜひ電信を修得して 混信の少ない電信バンドでオンエアーしてみませんか?たった500mWでも、 7MHzの電波は国内各地へ驚くほど良好に飛んでいることが実感できます。
 
写真と文:JG1RVN 加藤 徹 (2000.10.03)

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