Korin Tsuruta, ZL2PGJ

【ZL,ニュージーランド免許取得記/2002】
 
     
 
ジェームス・クックの像
2002年1月に試験をパスし、3月に局免を得てから、早いもので2年になります。 それ以前、しばらくアマチュア無線から遠ざかっていたので、新しいモードをJAの皆さんに教えていただいて、いろいろ楽しんでいます。「無線は楽し」です。

実績 2004年 1月 6日現在 交信局数2303局、 エンティティー数:118、開局1年目には100エンティティーに達しました。 ベアフット+短縮DPでよくやったもんです。 QSOの8割はJAの皆さんです。 つまり、私の日本語が錆付いてこないのは、ひたすら皆さんのおかげです。

■ 引越しとインターフェア

2002年にNapierで開局し、2003年 8月にGisborneに引っ越し、2003年12月に、また引っ越しました。 新たな場所で電波を出そうとすればTVI は避けられない話題です。

一番最初にNapierで開局した際は、すでにその場所に3年住んでおり、隣近所とは食事に呼んだり呼ばれたりの関係で、インターフェアが起きた場合も、「アハハ」で済みました(当然対策はしました)。 Gisborneに移転して、最初に半年住んだ家はロケーションが周囲より高かったせいか、また、隣近所がすべてのテレビ受信を衛星放送に頼っていたせいもあるでしょうか、まったく混入などが起きませんでした。

新QTH ギズボーン

さて、現在住んでいる家での運用は、ばっちり強烈なTVIと共にスタートしました。 正月のSSTVコンテストに参加し21MHz帯でQSOしていると、隣のテレビが真っ白けとの連絡・・・。 特定のチャンネルだけに出るとの話で、「アンテナラインにトラップつければ簡単さ」と鼻歌交じりで出かけましたが、落ちない! かえって悪化する有様・・・。 

それでは!とACラインにおなじみフェライトバートラップを入れましたら、ばっさり落ちました。 それでもSSTVやRTTYのようなフルデューティーに近い運用では、少々チラツキがでます。 

それもそのはず15年前の骨董テレビです。 おまけに日本でも 障害が出やすいと評判だった某メイド in ジャパン。 同じ家の寝室の新品のSONYのテレビ はまったく問題なしで、最近の電波妨害耐性の上がったテレビに感謝です。 ともかく、ちらつきも落とそうと、オーディオコードにトラップを仕掛けようと思ったら、材料のフェライトが国内在庫無し・・・。

ZLの買い物の不便さには、いつも泣かされます。 ともあれ、引越しと同時に、近所へあいさつまわりしておいて良かったです。 日本への輸出が経済を支えている町なので、対日感情が良いのもありますが、事前のご近所対策は日本同様大事ですね。  

■ 新QTH ギズボーン

GisborneはZLの北島の東海岸、ZL東端に近い田舎町です。 農業と林業、ワイン醸造業が主要産業です。 新年の初日の出が世界一早く見られる市街地として、一部で有名です。  ギズボーン市民は、この一番早い日の出を結構気に入っていまして、あちらこちらでファーストライト○○とか、サンライズXXとか名前を付けた会社があります。 私の勤務先もそんな名前の会社のひとつです。ギズボーンの農林業の主たるお客さんは日本です。皆さんも知らない間に、日出る町のカボチャやとうもろこしを食べているかも。 (日本に出回っているカボチャの半数がZL産だそうです)

ニュージーランドの北島 中央右端がギズボーン(Gisborn)の位置。ジェームス・クックが初めて上陸した地として知られています

ギズボーンのハムの人口比率はZL平均と比べると低いのか高いのか不明ですが、イギリス文化圏だけあって、町の無線クラブはしっかり活動しています。 また私がQSYすると言う情報は、前の町のクラブから伝わっており、早速ご招待が来ました。  やはり、ここでも、お達者クラブでした。 この町は、ジェームズ・クックが、ヨーロッパ人として初めてZLに上陸した土地として有名です。 

しかし、クック○○と言うような会社はほとんど見ないですね。 それもそのはず、土地の人のクックに対する見方は複雑です。 1769年にZLにGisborneに来たクックは、食料の補給をするために地元先住民であるマオリ族と交渉しますが、「交渉」は不調に終わり、補給はできませんでした。 そこでクックは腹いせにこの湾と地方をPoverty Bay(貧困湾)と命名しました。 

このあと岬を回った別の湾で補給に成功したクックは、よほど嬉しかったのか、Bay of Plenty(豊穣湾)と名づけました。 ギズボーン市民は、この名前に異議を唱える人が多く、何年かに一度は改名が話題になります。  と言う訳で、クック○○会社は、まず見かけません。
 
     
 

2004年 1月 6日現在の免許情報です。 モールスは絶滅予定。 ニュージーランド政府は、アマチュア無線家がHFバンドを運用するに当たって、持っていなければならない技術からCWを除外する予定です。

http://www.med.govt.nz/rsm/int/wrc/wrc-2003-outcomes/amateur-morse.html 

2002年からアマチュア向けのCW試験は毎分12 wordsから毎分 5 wordsに遅くなっています。

http://www.med.govt.nz/rsm/licensing/amateur.html
 が、2004年前半までには廃止の予定です。 

こうなると、送信術が無いことを理由に、受付を原則拒否されてきた日本の免許由来のZL/JA○○○も、近い将来可能になるでしょう。

 http://www.nzart.org.nz/nzart/exam/index.html 

このページに最新の問題集が掲示されています。 
また、この問題集も、条約改変の影響を受けて若干変更があるとのことです。

■ 相互運用条約

ZL/○○○の免許を発給してもらえるベース免許の国は、豪州、合衆国、カナダ、欧州CEPT免許国、イスラエル、ペルー、南アフリカです。 
詳しくは http://www.med.govt.nz/rsm/licensing/hamguide.html  をご覧ください。 

行革で、窓口業務がなくなったので、郵送手続きだけになったかもしれません。 
問い合わせは電子メールで可能です。 
前項に書いたように、CW試験の廃止に伴い、JA免許も認められるようになる可能性はあります。

ZLでZLの正規試験を受けてフル免許を取得した日本人は、まだ数えるほどしかいませんが、相互運用が認められれば、日本人によるZK、ZLあたりのDXぺディションが増えるでしょうね。 以前より認められている、4週間以内の短期滞在者への無申請での2mバンド以上の周波数以上の運用は、相変わらず変更はありません(ただし従免局免の英文証明の携帯は必要)。

■ 電波環境

ZL2PGJ 鶴田さん

現在の住まいはZLでも衛星TVの普及率の低い地域で、主たるTV放送はVHFです。 第1チャネルが50.8MHz近辺にあるので、私の局免の付属文書のバンドプランには、50.0MHzから51.0MHzは別途申請すべしとあります。 

もっとも昨今のCONDEXでは6m帯を3エレメン八木アンテナ程度で楽しめるわけもなく、6m帯の申請はサボっています。  この町は、町中に日本同様電柱が立っていまして、結構なノイズ源です。 現在住んでいるところは公園地区で、例外的に電柱がありません。 そのせいか、無信号時には、ほぼ針が触れません。 おかげで万歳アンテナでもDX QSOができます。

■ 飛ぶ飛ぶデジタル

ZLで開局したのと同時にSSTV、RTTY、PSK、MFSKなどを始めましたが、何よりの驚きは短縮ダイポール(クリエートの万歳)と30Wで(アンテナからは実効10W強)欧州と7MHz帯でQSOできるPSKやMFSKのデジタルモードです。 どう耳を澄ませても音が聞こえないのに文字がプリントされることもあり、CWより高効率の交信手段だと感じています。 ただし、このモードはラバースタンプQSOが多く、なかなかラグチューに持ち込めないのが玉に瑕です。

de ZL2PGJ

ZL2PGJ Korin Tsuruta

QTH: Gisborne, New Zealand
= 7L2PGJ, ex DL/W/OZ/7L2PGJ  IC-756PROII+TS-50D+9mH DP
An user of eQSL(W) & QSO bank(JA). A member of JANET & JAIG
Email QRZ.com をごらんください。

 
写真と文:Korin Tsuruta ZL2PGJ 2004.01.21

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