■1957年以来、地元ハムクラブによる開催!
南半球最大のハムフェスティバルと言われる『Central Coast Field Day 2001』が今年も2月25日(日曜日)に開催されました。オーストラリアのアマチュア無線連盟の公式行事ではなく、かの有名なDayton同様にローカルのハムクラブの主催によって1957年以来続いている年に1度の伝統的ハム行事です。Gosford から Wyong そして今回のCentral Castと冠する呼称は時代に合わせて変遷を遂げていますが、昔から慣れ親しんだ『Gosford Field Day』と現在でも呼んでいるベテランハムも大勢います。

普段は監督官庁との交渉や無線連盟の運営資金のやり繰りに頭を痛めるリーダー的ハム達や、皆から一目置かれるトップDXer達も、この日ばかりは世話役として大活躍、時間が少しでも空けば一般ハムと一緒になって楽しんでいました。 各部門別のフォーラムや、広い競馬場内でHFやVHFを使って複数の発信元を探すFOXハンティングも、ほぼ毎時間ごとに合計9回開催されて盛況でした。 未来のハムを期待されるお子様向けの簡易FOXハンティングは、ワイアレスマイクと携帯用FMラジオを使用。
 
1日だけの開催で、今年の入場者総数は一時期に比べてかなり減少した3000人台だった模様ですが、日本の約21倍の国土にアマチュア無線局実数が2万局そこそこのオーストラリア事情を考えるとかなりの参加率ではないかと思われます。 駐車場には全国各地からやってきた他州ナンバーのモービル局もズラリ、普段は閑古鳥が鳴いているローカルのレピータやHFバンドも、遠くからやってきたハム達の『やあやあ、お久しぶり交信』で賑わっていました。
 
■ハム以外の家族も楽しめる週末を・・・
ビジネス/庶民版から豪華版まで各レベル共に豊富に揃った宿泊施設や飲食店、家族や恋人と一緒に週末を過ごすのにもってこいの風光明媚な海辺のリゾート地域の一角ということに加えて、地方競馬場を借りての開催なので駐車スペースも広々・・・約100Kmほど南の大都会・シドニーにつながるフリーウエーのインターチェンジから10分+鉄道のWyong駅前という地の利の良さもFBです。
家族とのSWRマッチングを大切にするVKハム達ですから、海辺リゾートでの週末レジャーを餌に連れ出したハムとは無縁の奥様や子供達を海岸で遊ばせておいて3〜4時間ばかりフィールドデーに参加・・・というパターンも多そうです。
 
■当日申し込みも可!、ローコストで気楽な素人出店
何かを売りたい人の今年の出展料は日本円換算で2000円弱、営業は朝の8時30分(準備は7時30分)から終日店開きOKです。乗用車のトランクを開けたり、バンやトラックの荷台で店開きしていたり様々。
広々とした駐車場に集めたジャンクやパーツ、不要の無線機類を持ち寄っての展示即売。車載のモービル無線機からは各バンドの楽しそうな交信が流れ、その傍らでバーベキュー台の煙がおいしそうな香りをふりまき、アイスボックスのビールやコーラ缶に浮かぶ結露がまだまだ残暑厳しい太陽光線にきらめいて・・・、『フィールドデー』の気分が盛り上がっていました。

ついつい 掘り出し物と信じるジャンクを衝動買い、オマケについてきた冷えたビール片手にそのジャンクにまつわる過去の夢や入手自慢話や活用企画を肴にしてしばしのハム談義が弾みます。どこかの国のハムフェアと趣を異にして、キャンペーンガールやコンパニオンのお姉さんも皆無で、商業的な華々しさなどは全くありませんが、質素な中にいかにも『アマチュア自らによるアマチュア自らのフィールドデーらしい活き活きとした雰囲気』がたちこめていました。

頻繁な 場内放送の人探し呼び出しアナウンスはもちろんコールサイン!。
 

←中古 レピーター




VK製リニアアンプ→
業務用レピーターの放出品を改造した2m/FMと6m/FMのレピーターセットは完動品が1台1万円!(左写真)
DX-1・DX-2・DX-3シリーズの160m〜6mまでの各種VK製リニアアンプを展示販売するエムトロニクス。量産バージョンの中で一番大型のDX-3はキーダウン連続出力定格が3000W!(日本へは、すでに4台も通販したそうです・・・さて、この強力な大砲を個人輸入しちゃったツワモノDXerはどなたでしょうか?=笑)。
 
■目を引いたのは・・・この一品!
Barrett 950(TRX)/Barrett 910(Auto ANT)

オーストラリア製の新型無線機で目を引いたのはウエスタンオーストラリア州に本社があるBarrett社製の汎用型HFオールバンドHFトランシーバ(ゼネカバ送信)+専用オートチューニングアンテナ(全周波数域でSWR1:1.5以下に自動整合/エレメント長・約2mもしくは1.65m)のセット。オートチューナー/バンド自動切替部分をアンテナ基台の一部として輻射効率アップを狙っている作りが嬉しい。バンドチェンジの場合、整合に必要な時間は通常1.5秒以下。

各種HF業務無線用として開発された機種ながら、包括的制度のオーストラリア国内では、普段は業務用として使いながらアマチュア無線にも転用可能なセパレートタイプの多機能モービルHFトランシーバ。

Specification
  • 受信:500Hz〜30MHz
  • 送信:1.6MHz〜30MHz
  • 電波形式: USB-J3E, LSB-J3E, AM- H3E, CW -J2A.
  • 周波数ステップ:1Hz最小+メモリースキャン
  • 文字転送:32文字まで(ページャー機能)
  • セルコール:CCIR 493フォーマット
  • GPSコンパチ:ナビトラ的インターフェイス内臓
  • フォーンパッチ:公衆網接続トーンダイアル機能(VK国内規格)
  • アンテナ:専用モービルアンテナ(2MHz〜30MHz自動切換)
  • 出力:125W/SSB
 
■長引く円高、豪州ハム界にも大影響
円高&米ドル高/豪州ドル安が長引いて、輸入無線機が一般オーストラリア人ハム達にとって高嶺の花になって久しいです。 日本のメーカーで直接出展していたのはICOM一社というのに一抹の寂しさを感じました。

ハム不況の本格化が見えてきた今年こそ、せっかく集まった熱心なVKハム達に失望させてはいけないと、1日限りの<円高吹き飛ばし特別価格>で人気製品を提供して大盛況、ICOMブースに限って皆さんの財布の紐が緩むこと緩むこと・・・(笑)。巧みなオーストラリア訛りの英語を操る現地法人社長のVK3BZX/福島さんが陣頭指揮で売りまくり(右写真)。日本人3人+豪州人3人の陣容で訪問者へのきめ細かな応対と展示即売が今年も大変好評でした。
 
YAESUはVK側代理店のDick Smithを通じてHFからUHFまでの各機種を並べて人気を得ていました。 移動運用やQRP自作機に関してはVK第一人者・有名人だったVK1PK(現VK3YE・左写真)Peterさんを3年前にマネージャーとしてスカウトしたDick Smith社は大正解。その道の現役有名人じきじきの新製品・FT-817の紹介と解説はなかなかの説得力がありました。

私自身も、ウワサのFT-817を初めて手に取ってテスト運用することができました。伝え聞いていた素晴らしいパフォーマンスから 想像していたよりも薄くて小さかったのでビックリ。

QTC-Japan.comの解説記事を繰り返し眺めて、ワクワク期待していたTS-2000、円高貧乏オーストラリアは見捨てられちゃったのか・・・ついに拝めずじまいで残念!。
 
■さて、気になる入場料は?(日本円換算)
一般:700円、シルバーパス所持者/老齢年金受給者/認定失業者/学生:350円、12歳未満の子供:無料
※お昼(12:00)過ぎに入場する場合はだれでも無料
※ 駐車料金:時間/車種を問わず会場内駐車無料

※写真とレポート:VK1ARA 、タイトル題字:Central Coast Amateur Radio Club提供
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