海外の話題》 HAM RADIO 2011
 
 

 by Hiromichi Fukuda  JA1I FB/KA1Z

 
     
 
EUDXFのロゴマーク
フリードリスハーフェンで開催される Ham Radio 2011 にて、EUDXF*1はアマチュア無線家相互の親睦を諮るためにアイボール・QSOコンテストを行います。参加者は可能な限り多くのDXCCエンティティからのマアチュア無線家達と、いわゆる「アイボールQSO」を通じてコールサイン、名前および署名を集めて下さい。入賞者には賞品を授与しましょう。

◇ コンテスト挑戦の記

今年、参加3回目になるHam Radio 2011は積極的に催物へ参加することが楽しみの一つであると筆者は考え、上記の企画に沿い土曜日午後、勇気を奮い起こして、A会場の中央通路を歩きながら  『CQ Contest de JA1IFB』 を遠慮がちに連呼して見ました。見知らぬ世界で、恥は旅のかき捨てとはいえ、さすがに勇気の要るコンテストだった。 次にアイボールQSOのサイン帳を紹介しましょう。


アイボールQSOのサイン帳紙面        (一部署名を消去しています)

A会場の出発点、IARU*3ブースで第一地域の会長、PB2T、ハンスさんを表敬訪問、会長から 『東日本大震災に被災された日本の方々へ、われわれの心と神様へのお祈りは日本のみなさんと共にあります』と温かいお見舞いを頂きましたので、ご紹介しておきます。      

 
     
 
これからはアイボールQSOコンテストの実況でありまして、お相手のコールサインと名前を伏しながらお話しさせて頂きます。「CQ Contest」の呼び出しに応えて8Q7、DL、EI、HA、HB9、HK0、IK、JA、LZ、ON5、PE1、およびSP3、TP2、YO、W達から声がかかり、順番に握手をして40分間で目標以上の15エンティティ21名のアマチュア無線家さらに1名のSWLとのアイボールQSOが成立。
 
言葉が理解できないHA、LZおよびSP3、YO局の中、LZ局は2014年にブルガリア・ソフィアで開催される催物への勧誘をしてくれたようですが、答えられずにドイツ語で 『ありがとう』 とひとことお礼を伝え73です。陽気なIK局のアイボールQSOでは、サインが済んだ後、腕を引かれてイタリア・アマチュア無線連盟のブースへ、樽出しの白ワインを一杯ご馳走なっている時に 『お前の趣味は何だ?』、返答に窮する一幕もありました。
 
『おお ふじやま』と呼んでくれた方が、カリブ海のHK0GU,ゲルトさんです。 『まず 一緒に写真を撮ろう!』

『この湖の名前は?』 『山中湖といい、ふじやまの周囲に5つある湖のひとつです』 

『QSLカードは自作かい?』 『いいえ、私が所属しているキロワット・クラブのメンバーの力作です』

『多くのJA局がふじやまを使っているが、シャックとの関係は?』 
『QSLカードの左端から400メートルにシャックがありますよ』 『そう、写真から判断すると良いロケーションだね!』『そうです、大変居心地が良い好きな所で、目下、電波の飛び具合を調べています』

『FBのようだが、しかし、雪があり寒そうだね!写真はメールで送るよ、では、次回は20メートルで会いましょう、ありがとう』 『ありがとう、73』
 
応答して頂いた方々には、自分のQSLカードを示し握手しながら名乗ります。そうして、アイボールQSO開始時間、コールサインおよびオペレーター名、署名をしてもらった後、相手国の言葉で一言お礼を伝えます。CQ WW フォーン・コンテスト並みの速さでログが埋まって行きました。
 

参加者の全てがアマチュア無線家で共通の話題があるはずなのに、相手の顔を見ながら一声かけることがいかに心理的障壁にぶつかるかを実感しつつも、昔、デイトン・ハムベンションで経験したガードマン同士の英語に比べれば聞き取りが楽な印象もあり、EUDXFの考え抜いた真の狙いを伺うためにも、コンテスト参加が絶好の機会であったと思います。代表格のQSLカードを紹介しましょう。

 
DJ0AH、エンベルOMのQSLカード サンアンドレ島、HK0GU、ゲルトさんのQSLカード
 
サウジアラビア、7Z1HLハリーさんのQSLカード

バス内で7Z1HL、ハリーさんとのアイボールQSO風景        写真撮影はJA1FUY/NV1J

 
一方、フリードリスハーフェン市内で投宿したブフナーホフでも、F4、G3、GW0またボーデン湖畔の散歩道で、ストウトガルトからドイツ鉄道で到着したばかりという、ファイブナイン誌のアワード・マネージャーTさんにお会いする偶然が重なり、早速JAIG*2主催のボーデン湖湖畔のレストランで開かれる恒例の懇親会へお誘いすることとしました。
 
アイボールQSOにて交換した説明不要の筆者のQSLカード
◇ おわりに

本誌 QTC-Japan.com の誌面をお借りして、ヨーロッパのアマチュア無線事情を日本のみなさんへ、ご紹介して行く途上で必要な取材許可を戴いたドイツ、DARC、イギリス、RSGBおよびフランス、REF、オランダ、VERONを表敬訪問してきました。

これら連盟役員さんとの堅苦しいご挨拶とは別に、今回の気取らないアイボールQSOコンテストを終えてみて、QTC-Japan編集長、JA1FUY/NV1J、川合さんに、 これだけQSOしてきましたと報告する余裕も生まれ、海外アマチュア無線家達との意識的なアイボールQSOを通じて、ほのぼのとした思いが筆者の胸に残りました。
 
*1 EUDXF、The European DX Foundation
*2 JAIG、 Japanese Amateur in Germany
*3 IARU、 International Amateur Radio Union
 
 
QTC-JAPAN.COM 2011.07.06
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