Hirotada Yoshiike JA0SC 
SSTV DX NEWS  【マルケサス第1報】
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  マルケサス第2報

コールサインはFO/JA0SCを取得しました。月曜日13日、マルケサスへ出発する前の7時にPTT(日本の総合通信局)の事務所に行き、予定では3分でもらえるということでしたが、結局1時間あまりかかってしまいました。

さて、10時近くにタヒチのFaAAA(ファアア)空港を飛び立ち、途中エアポケットの衝撃に見舞われた後、3時間ほどでNUKU Hiva島の滑走路に無事ランディングできました。ランドクルザーで迎えのLadyはペンションに到着するまで、同乗の客を相手に切れ間なしにしゃべり続けていました。


写真1 FaAA空港を離陸を前に記念撮影。中央が吉池さん

「The DX WORLD BEAM MAP」 CQ ham radio 2002/1付録 から転載
午後14時ごろ(現地時間)到着したペンション「Le Ferme de Toovii」は、予想に反してフライパンの底のようなところにありました。でも、ロケーションは1,200メートルの山が南に位置しているので、とりあえず日本、欧米方面の北に高山が控えることだけは免れました。

この位置は800メートルの台地ですから、まあまあのロケーションです。到着早々雨模様でアンテナのセットには快適でした。夕方から朝方にかけて、断続的に雨が降り暑いどころか寒い感じでした。ペンションのオーナー「イスマイル」さんは、幸い英語を私同様少し話すので、最大の難関、言語の壁にぶつからずに済みます。

第1日目の運用

さっそくアンテナ、リグを設置してワッチしたのですが、何も入ってきません。まさしくバンドは死に体状態です。やっと07:16UTC、14.230MHzでJA8BOVさんと「First Ever SSTV」のQSOができました。ちなみに日本とは5時間半の時差ですから16時46分JSTでした。続いてJA5DBE,JA1PSSの3局とのQSOで、あと繋がりませんでした。前後してPSK31,RTTYでCQを出すのですが、入感無きはコンタクトできずで、その日は10時過ぎ(ここでは原則ローカルタイムで書く)に床に入りました。


朝気がついたのですが、アンテナの向きは反対で、昨日のコンタクトはロングパスでQSOしたようです。現在11時を回ったところで絵になるシグナルが聞こえますが、途切れ途切れでコールが確認できません。

日本時間の午前中21MHz帯が開けると思っていましたが、はたして結果はいかにです。 ペンションは客が私たち夫婦 2人のみで、5棟のバンガローは他に客はおりません。辺り一帯が牧草地で牛がちらほら草をはんでおり、のどかな霧の立ち込めるヨーロッパの山間いに来た感じです。

写真2 ペンション Le Ferme de Toovii 写真3 バンガロー前に建てたアンテナ

第2日目の運用

翌14日は01:35UTCに21MHzでFred, PY7ZZ が強力に入感してきました。地域によりコンディションの違いを思い知らされました。世界のどこかに入感スポットはあるのですね。アンテナを北(日本、EU,米)に向けッパなしなので、バンドが思いがけない方面に開けているのです。 午前中は03:38UTC、JE1HYWまで 6局がSSTVでコンタクトできました。UTC03:30は、JST12:00、Local17:30(時差が+5.30であることに気がつきました。)でQSOが切れたので夕食を早めにとりました。このとき飲んだ缶ビールが疲れも手伝って強力な眠気を誘い、これ幸いに寝ました。

EUと初のコンタクト
目がさめ(07:15UTC、現地時間 21時半)シャックに向かうとSM5EEPNils の「CQ SSTV」が飛び込んで来ました。PY7ZZとのコンタクトと同様に今回はEU局がきっかけになりJA6GXP、浅井さんのところでRTTYに移行すると待ってましたとばかりに大パイルが始まりました。始めQSOがもたもたしてましたが、応答しながら修正してややあってスムーズに走り出しました。

RTTYのコンタクト
トータルで57局目辺りで時計を見ると0時を回っています。体中が硬直してきて、ここが体力の限界を感じ 「Going QRT 73 CU tomorrow」 を送信、後ろ髪を引かれながら床につきました。こういう時は気分よく眠れるものです。 今日は1日中雨が断続的に降っていました。山の天候の典型的な様相を表しています。今泣いた烏がもう笑ったと思ったら、また驟雨が強力に降りつける1日でした。
 
     
 
■ マルケサス第3報
手前モアイ像、奥右側に「ヌクヒバ・ケイハカヌイ・パール・ロッジ(ここでJA1OEM&JA1ELYが運用)
この台地は連日雨降りが続いています。ほとんど太陽の顔を見られません。「そぼ降る雨」でなんとなく郷愁を誘われる毎日です。今日午前中Boss のイスマイルに頼んで下の町(Village)に行ってきました。

島内の主な観光スポットを見てきました。Marquesas諸島はタヒチグループでもRare(外れた場所)な島々で、画家のポール・ゴーギャンの終焉の地でもあります。

タヒチの観光図書では記述がありません。ファアアの空港でNUKU Hiva行きのチェックイン・カウンターで、この島へ行く日本人は珍しいと言われました。事実ペンションの「Le Ferme de Toovii」では、日本人の来客は始めてだそうです。

最大の難関
、言語の問題
話は前後しますが、このペンションでは「英語」が使えないと覚悟してきたのですが、開口一番Boss が英語で話しかけてました。当局と同じで「English a little」と言い、英会話を練習中とのこと、私同様、時々単語が出てきません。当局はその場で電子辞書で探してしゃべります。彼は当局の英語の発音は分かりやすいと言ってくれましたので、気分をよくしました。

日本からE-mailを何回か送ったのですが、始めの2〜3回ほどは繋がっても、だいたい「Mail Delivery Subsystem」で帰ってきました。ここへ来てBoss からペンションのパンフレットを渡されて見ると「ferme-auberge@mail.pf」で、真中の「-」ハイフンがドットに間違って送っていることが分かりました。何はともあれ今回は始めから間違い、勘違いの連続でした。これみな、フランス語のせいなのです。

FO/JA0SC 吉池さん(左)とBossのイスマエルさん FO/JA0SCのシャック

次が時差の問題
こちらでは明日は16日、金曜日です。日本では土曜日ですから「NVCG SSTVコンテスト」の第 2週に入ります。さて、こちらでは何時からスタートするのでしょうか。開始はUTCの00:00ですから日本では09:00、ここに+05:30を加えると14:30 Local Timeがスタートとなります。

果たして正解でしょうか。持ち込んだパソコンの日付けを見ると、ただいまは「2004年4月16日、08:22」ですが、こちらの時間は「2004年4月15日、13:52」となっています。DXぺディションでは時計を 2個持参して1個は「WORLD TIME」23:22、「HOME」が08:22」を指しています。それに腕時計は現地時間に合わせるようにしています。

さて、日付けですが、「旅行本」によると「タヒチとの時差は19時間、日は前日」となっています。皆さんここで再び「NVCG SSTVコンテスト」のスタートは何時になるでしょうか。考えてみてください。きっと頭がこんがらがってしまうでしょう。事実「サモア」へ行った時は、ホテルに指定した日の前日に到着してホテルを困らせました。

 マルケサス第4報
 
NVCG SSTV コンテスト
昨日はバンドがJAに開け、00:08UTC、JA1PSS、21.340MHzから、34局とコンタクトできました。これがNVCGのSSTVコンテストのスタートにもなりました。時差の考え方は正解でした。その後05:49UTC、YV1DIGからは連続してコールがあり、08:03UTC、JH0HYXでフェードアウトとなりました。UTCはどこにいても変わらないこと、当たり前のようですが、硬頭が応答しません。

写真1 YV1DIG picture
YV1DVG、べネズエラからコールがあり、ホームコールでもQSOをお願いしました。今回もまたEUsからのコールがなく、さびしい限りでした。

SM5EEP(07:51UTCでQSO)、Nils さんから「14233 from 06.00 to 11.00 UTCandothers」のリクエストがあらかじめE-mailがあり、昨日は 08:03UTCにフェードアウト後もワッチや、RTTYへ切り替えたりして見ましたがEUからの応答は得られずじまいに終わりました。

RTTYもCQを連発して見ましたが、コンディションは正直でして、昨日のパイルが嘘のようでした。

現地運用リポート
マルケサス第1報は、FO5QV彦さんさんにお願いしてモーレア島のヒコさんの自宅から送ってもらいました。第 2報、第 3報はペンションのBoss, ISMAELさんが快くパソコンの使用を認めて下されたので、第 2報は一昨日、第 3報は昨日(時差に意味あり)送りました。コンタクト中に何人かのOMさんに結果を聞くと掲載されていないとのことなので、他のメールに紛れ込んで消えたのではと推測しました。(編集注 :全部受け取りました)

Boss にお願いして、QTC-JAPAN.COMを開くと「パッと」日本語が飛び出し、びっくりするやら嬉しいやらエキサイトしました。やはり第 1報は「SSTV DX NEWS」欄に出ていましたが、他は見つかりませんでした。(編集注:19日早朝に掲載しました)

そこで再度一括して送ろうとしましたが、日本語対応のパソコンも操作画面がフランス語ですから、あらかじめ使用するポイント(「挿入」、「メールの作成」、「送受信」など)を、図書館で 2週間の借用期間で借りた仏語、英語、日本語(トライアングル)辞典で10ポイントほどリストを作成して持参したのが結構役にたって、「まったく分からない」から「多少分かる」になりました。それでもISMAEL さんの年代もの(失礼)パソコンをいじりこわしては大変ですから、バックに控えていただいて、私がマウスを確定するにはOKをもらいました。そんなことで第 2報、第 3報を再度送付しましたから、すでにお目に留まっていることでしょう。

Boss,ISMAEL さん
ISMAEL
さんはNUKU Hiva島の中央台地で牧畜のかたわら、パペーテの「ホテル・ビーチ・コマー」で働いた経験を生かして、「ペンション Le Ferme de Toovii」を経営されています。300×300平方キロの緩やかな起伏のある高原で牛を主体に飼育しており、傍ら乳製品を手作りしたものをわれわれも毎食振舞っていただいています。

写真2 配達店舗の前の乗用トラック 写真3 Bossの子供と犬たち

昨日のわれわれの観光には作業車(車種失念)を運転してくれたのですが、XYLは前の座席に腰掛けることができましたが、当局と従業員のLadyはそぼ降る雨の中、荷台に合羽を着て乗り込み猛スピードで下る途中は生きた心地がしませんでした。彼は連日乳製品を下の町(Village)に配達しています。

P.S. カメラに湿気が入り白っぽいものになっています。なにせ室内の湿度が常時90〜100%になっています。
 
■ マルケサス第5報(後報)
 
写真1 ペンションのスタッフと記念撮影
最終日の 4月17日土曜日は、22:59UTC(現地時間13:29)からVE6GTほか 3局(23:36UTC)とコンタクトしたのみで、朝から何も入ってきません。

またまたコンディションはだんまりを決め込みました。 その後18日、05:17UTC(19:37Local Time)にVE6SLとコンタクトしたのが今回マルケサス運用の最終局となりました。RTTYは、08:28にJA7XGB、08:23UTCにJA1ADNの 2局とコンタクトが最後でした。

この日は運用を開始してから始めて天候がよく、アンテナのポールにデジタルカメラをぶら下げて湿気取りを行って主な写真を取り直しました。 毎日の湿度は90〜100%の連続で、カメラはレンズ表面が曇っていると勘違いして表面を拭って撮るのですが変わりません。

ペンション滞在最終日はタクシーの迎えが 8時30分なので、事前にペンション従業員総出で記念撮影をして別れを惜しみました。その前に木の実で作ったレイを首に懸けてもらい、両サイドの頬付けをされました。

写真2 NUKU Hiva空港正面 写真3 上空から見たツアモツ諸島の環礁

ペンション「Le Ferme de Toovii」と別れを告げた空港への途中風景は、いかにもゴーギャンが愛した秘境の楽園らしく来るときにも見た「リトル・キャニオン」もきれいに見えました。 帰りの天候は快晴で上空から見たツアモツ諸島の環礁は飛行機が通過するのに3〜4分かかっているのでいかに大きいかが想定されます。

写真4 パペーテに停泊するクルズ船
パペーテに帰り「ホテル・テイアレ・タヒチ」から運用したかったのですが、疲れと第 5報を送らなければのハザマで右往左往したのみで、結局送られませんでした。

ホテルで「インターネット・カフェ」が100メートルほど先にあると聞いて行ってみると、この種のところでは「E-Mail」が送られないようで(他の場所でもそうだった)すごすごと引き返し、途中アイスクリームを食べて気を紛らわせました。

市内は海岸端に大きなビルが立ち並び主な官庁も集まっているとのことでした。夕暮れにまぎれて停泊する大きなクルーズ船もあっという間に姿を消していました。

今回の運用は5泊でRTTYが 1回、SSTVが 2回、PSK31はちょこちょこ開けたのみで、サイクル23の終焉がすなわち当局のDXぺディション活動の一時休戦を余儀なくされそうです。 

P.S マルケサス第 5報はそういうわけで 5報すなわち後報となりました。
de JA0SC
ja0sc@ac.mbn.or.jp
QTC-JAPAN.COM 2004.4.16

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