海外の話題》 VERONのホーム・ページが、にわかに注目され始めた!

 by Hiromichi Fukuda  JA1IFB/KA1Z

 
     
  オランダ語のことなど  

今回は日本の近代化に大いに寄与した「蘭学」のお話です。IARU第一地域の加盟国を調べるまでオランダ語の存在をすっかり忘れていました。確か中学一年生の国語に杉田玄白と前野良沢お二方の蘭学者の「腑分けを見たりし翌日良沢が宅に集まり・・・フルヘツヘンド・・・うず高く」というような文章で、現在のような詳細な辞書がない時代にオランダの医書「ターヘル・アナトミア」を和訳し、「解体新書」を著した苦労話「蘭学事始」を教わった遠い記憶があります。

江戸末期に蘭学者の緒方洪庵医師が開設した現大阪大学の前身となる「適塾」でも多くの塾生が、村田蔵六塾頭(後の大村益次郎)と福沢諭吉翁がズーフと呼ぶ蘭日辞典を頼りに西洋医学と西洋文明を取り入れるため、超人的な熱意と努力で蘭学を勉強しました。前述した5人の方々は余りにも有名なため、詳しい紹介は割愛させて頂きます。


JA1FNXから頂いた会話集
日本のアマチュア無線家に、香川県小豆島に交信相手のお国言葉を一言でも話したいと17ヶ国語の会話文を編集して使っているJA5CP、滝川OMがおられました。また、筆者の英語の先生JA1FNX、故・矢追秀典さんは13 ヶ国を読み書き話せ、写真の技術用語辞典としても使用できる「すぐ役に立つ7ヶ国語QSO」を日本のアマチュア無線家へ贈ってくれました。お二方は猛勉強の末、語学を習得して国際親善に貢献されましたが、頭の中には当然オランダ語があったことは想像に難くありません。

ドイツのアマチュア無線に関する記事を読み進むにつれて、連盟の意思決定、対外折衝と実務等について報道される内容がドイツにとどまらず、IARU第一地域全体に共通していることに気付きました、現在、第一地域には93のアマチュア無銭連盟が名を連ね、次表に示す50連盟がホーム・ページを開設しています。50のホーム・ページを分析した結果、英語、ドイツ語およびフランス語で約7割の報道記事が理解できることを掴みました。


しかし、ホーム・ページを持たないロシアを除くとして、他の言語では最近話題になっているラジオ・アルカラOH8Xへの通信文は英語とスペイン語が指定されています。また第一地域会長PB2T、ハ ンスさんの出身母体であるオランダ、VERONのホーム・ページが、にわかに注目され始めており、会長挨拶、論説やサープラス・ラジオ・ソサエティの発行するヨーロッパの無線機に関する技術資料を読むためにオランダ語が必要なことも分りました。

常識では、外国からニュースを収集する取材者側の礼儀として、その国の言葉を勉学せねばなりません。そのため、日本の近代化へ支援してくれたオランダ語に敬意を表しながら、江戸時代より数えて約二世紀遅れの、オランダ語習得を試みる所存です。

 
     
 
■ 参考事項「IARU第1地域の概況表」
                               JA1IFB/KA1Z作表
 
注1 : 母=母国語、英=英語、独=ドイツ語、仏=フランス語、西=スペイン語 伊=イタリア語、
  蘭=オランダ語、露=ロシア語
注2 : 母国語と英語の選択ができるホーム・ページでは、英語は内容を紹介する抄録 程度と見て
  おくと良いでしょう。
注3 : これから各連盟が発信するニュースの引用許可を申請しながら、明るく、楽しいニュースを
  日本のアマチュア無線家のみんさんへお届けする予定です。
    
 
* 出典 http://www.iaru.org/
 

QTC-JAPAN.COM 2009.03.04
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