海外の話題》  でいとん・れぽると 2009

 by Hiromichi Fukuda  JA1IFB/KA1Z

 
     
 

デイトンからの寄り道

デイトン・ハムベンションの帰途、シカゴのホテルからシカゴ・オヘヤ空港へ向かう送迎バスが故障して、朝一番のミネアポリス行きに乗り遅れました。6時間の待ちぼうけです。運が悪いなと思いつつ、急遽ビールで有名な町ミルウオーキーのビール醸造元を見物に行くことにしました。結果はアマチュア無線家らしくビール醸造元見物転じて、大手無線機器販売店AESの訪問に化けたお話です。


Amateur Electronic Supply(AES)

オヘヤ空港から郊外電車とアムトラックに乗り継ぎミルウオーキーへ、19.25
ドル で約1時間半後に到着。ビール醸造元兼レストランを想い浮かべながら駅前のタクシー に乗りました。ところが、「朝早くから醸造元は開いていない」という。

筆者は4時起きでいらいらしており、「じゃあ住所、電話番号も持っていないがAESへ頼む」、「そんな醸造元は知らん」、「タクシー仲間で聞いてよ」、少し経て「ハーレーダビッドソン」だと いいながら運転手が戻ってきた。その後フリーウエーを猛スピードで走り抜け、一本小道を間違えましたが、オートバイ販売店の隣のAESへ無事に着けてくれました。

 
     
 
開店を待つ間に店舗周りの写真を撮り、店舗のガラス窓の大きさから間口60メートル 倉庫の中央に売り場を設営していると見当をつけました。緑色の自動車前方に各社のトランシーバを展示したクラブ局と実験室が並んでいます。売り場にある商品は無線雑誌、 コネクター、アンテナ部品類、ケーブル類で、無線機器はカウンター後の棚に納めてあり、その前で4人の営業担当者が電話で話をしながら、商売をしていました。
 
日本人が慣れ親しんだ部品類を手にとって吟味することができないため、楽しみが沸きませんが、広大な土地に点在するアマチュア無線家にサービスする方法は事務的な通信販売に頼らなければならないのでしょう。一点12ドルの送料負担により、中5日で全米のシャックへ届けると自信ありげでした。
 
秋葉原からアマチュア無線専門店が徐々に消えていったように、ニューヨークからもハリソン・ラヂオがロングアイランド(注1)へ移転、ハーベイは店仕舞い、2軒あった真空管専門店もブルックリン(注2)へ引っ越しました。このような環境下でアマチュア無線活動を続けているアメリカのアマチュア無縁家たちにちょっぴり気の毒な思いを持ちました。しかし、AES、HROやDXエンジニアリングの通信販売会社ががんばってサービスを行っている点も忘れてはなりません。
 
AESミルウオーキー店の立看板 正面玄関(開店前で人影はない)
 
AESクラブのHFビーム・アンテナ 同クラブのU/VHFビーム・アンテナ
 
注1: ケネデイ空港の近く万国博跡地から、LI エクスプレスウエーを経て、49Nで下り、左折後ハンチントン方向へ約5キロメートル
注2: マンハッタンから地下鉄、タクシーで行けますが、P、X通りなど風変わりな町ですから単独訪問は控えるが無難でしょう 
         
あとがき
ひょんなことから予期しなかったAES訪問ができ、アメリカのアマチュア無縁家達の無線機器購入についての一面を見ました。部品購入の研究と手間を考えると、一箇所で種々の無線機器、部品とジャンク品を手にとって品定めをしながら購入できるデイトン・ハムベンション、各地のアマチュア・フェスチバルが絶好の遊び場であり秋葉原を偲ばせる電気街です。通常は経験できない、この気軽でいて、何か納得の行くショッピング・スタイルがデイトン・ハムベンションの魅力の一つではないかと推測しています。                             (おわり)
 
AES WEBサイト http://www.aesham.com/
 

QTC-JAPAN.COM 2009.06.12
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