海外の話題》 非営利独立法人 DARCと連携して博物館の役割強化と歴史研究を推進

 by Hiromichi Fukuda  JA1IFB/KA1Z

DARC本部のキールからバウナタルへ大移動

【ドイツのVFDB】

【ドイツに見る代表的なQSL転送方式】
 
     
  ドイツには、「Amateurfunkmuseum」、日本風に「アマチュア無線博物館」、略してAFMと呼ばれる博物館が17ヶ所にあります。1981年にドイツのアマチュア無線の先駆者であるDL1YA、ハンス シュライフェンバウムさんが創設しました。 AFMは独立した非営利社団法人で、常にドイツ・アマアチュア・ラジオ・クラブ、DARCと連携しながら、ドイツのアマチュア無線博物館の役割強化とアマチュア無線の歴史研究を推進しています。

Amateurfunkmuseum(AFM)のホーム・ページのロゴ

ロゴの補足説明】 上の地図はAFMの主要業務を図示したものです。地図の左上は収集品の外部出張展示、2番目は博物館のワッペン、3番目は「AMF博物館だより」、左下の青色切手風の写真はAMFが発行している「AFMアワード」、書籍コーナーおよび収集品の修理、保管と展示を表示しています。

■ 非営利社団法人AFMの業務

アマチュア無線博物館の事務局はドイツ・ミュンヘン近郊のグラフイングに所在し、ドイツ全土の17ヶ所に作業事務所と博物館を構え、DL7TZ、クリストフ ロネル博士を社長として、約700名の館員が国の内外を問わず仕事をしています。AFMはアマチュア無線に関する全ての相談に応えてくれる、近隣に居住するアマチュア無線家の親しみやすい、有能な強い味方です。

AFMの主な業務は、アマチュア無線全体の研究、アマチュア無線とその技術に関する専門的知識の収集、記録、普及、継承です。アマチュア無線関連機器とくに自作無線機と関連情報の収集および情報源の調査、収集機器類の修理など、また、運転資金の工面、展示器材の入手にわたる現実的な業務も行っています。一般の方々に開かれたアマチュア無線博物館の役割向上を強く推進しながら、古いアマチュア無線機器を修理し、記録にとどめ、それら無線機器類、周辺機器と資料類を博物館に陳列して、市民のみなさんに見て頂いております。

AFMが収集した最新ニュースをアマチュア無線家にお伝えするために、「AFMだより」を毎月発行し、さらに、AFM館員並びに約1,200名の助賛会員と緊密な連携を深めることを目的として、ドイツ国内、ヨーロッパおよびDX局向けに、AFMメンバーとの交信と受信実績を基に、「特別AFMアワード」も発行しています。


AFM博物館とワークショップの所在地図 AFMの一例、ラジオ放送博物館
 
     
 
■ AFMの活動状況
2008年 6月、ドイツ南部地方フリードリスハフェンで開催の「HAM RADIO」に出品された 5枚からなる古典的な無線機器の展示風景、出版業務の「AFMだより」の代表的な表紙 6枚と日本のアマチュア無線家にとっても懐かしい軍用受信機など無線機器の写真を数枚紹介します。
「HAM RADIO」におけるAFMの社旗、手前はYaesu FT-101? 「HAM RADIO」における歴代の自作無線機器展示コーナー
「HAM RADIO」でひっそりとコリンズ32V-3と75A-1 移動用無線機器、ヒースキットHW-32トランシーバーが画面左側に見える。また中央はInoueの6メータ・トランシーバー?
 
「HAM RADIO」におけるドイツ・アマチュア無線50年史の紹介コーナー  

 「AFMだより」の表紙紹介
AFMが発行している月刊ニュース通信誌ですが、なじみやすく「AFMだより」と訳しました。
ラザフォード研究所の著名な研究者が撮影
し た1870年の太陽写真、多くの黒点が捉
え られ ている。
ドイツ・テレフンケン社製の古典的なタイプ 
E381S 全波受信機
* 昭和30年代、日本のアマチュア無線家が安定な受信をするため、BC-779、BC-312やHRO-50受信機に、クリスタル・コンバーターを付加して、いわゆるコリンズ・タイプと自称しながら、交信を楽しんでいました。大変懐かしい受信機と思います。(この項筆者付記)
DL2GBB、ex DL9DEによる1957年作成の
美しい自作送信機
 
DJ8VYが1978年に自作した10GHz送信機
とホルンアンテナ

■ AFM展示品の一例
TRIO TR-2200 トランシーバー
軍用受信機 BC-312
周波数測定器 BC-221
プラグイン・コイル式 受信機 HRO-MX
 
ハイモンド社製オート・キーヤー  
伝統的な縦ぶれ電鍵
DJ8CRが愛用した標準縦ぶれ電鍵

■ AFMアワード
あなたは既に「AFMアワード」を獲得しましたか? それは誠に簡単なことです。次の交信または受信実績に応じた点数を基に、アマチュア無線家とSWLへアワードが発行されています。
収得必要点数 DL−国内局 15点、EU-地域内局 10点、 DX-局 5点
点数の数え方 1. AFMのメンバー局との交信はバンド毎に「1点」
- 2. AFM提携局との交信は一度のみ「5点」
- 3. AFMメンバーが所属するDARCクラブ局との交信は一度のみ「3点」
- 4. 無線機器の寄贈は、機器の損傷度により「1点」から「3点」
有 効 期 日 1981年11月21日(AFM創立日)以降の交信、受信実績が有効
 
 
 
 
ドイツ博物館クラブ局DL0DMのQSLカード
 AFMアワードの見本
ミュンヘンのドイツ博物館のクラブ局は毎日午前11時から、コンテスト参加以外、自由に交信を楽しめますが、入場料は成人が8.50ユーロ、 6歳から15歳の学生は3.00ユーロです。

JA局はクラブ局 DL0DM のQSLカードだけでAFMアワード申請できます。クラブ局のQSLカードを紹介しましょう。博物館員、AFMメンバーと提携クラブ局等のリストは、S.A.E.にIRC1枚を同封して、巻末のアワード・マネジャー、DL6HCJへ 請求ください。 ご参考:S.A.E+IRC.(Self Address and Envelope) IRC(国際返信切手) 

AFMはGCRに10ユーロを添えた、みんさんからのアワード申請をお待ちしております。

■ Amateurfunkmuseum(AFM)からのお願い
全てのアマチュア無線家とその友人のみなさんへAFMから、無線機器と資料について要望したいことがあります。使い古し不要となったアマチュア無線機器、書籍、雑誌おぴびその他の書簡類を捨て去らないで、アマチュア無線博物館へ寄贈頂けるようお願いしています。

無線機器の識別、修理および機能を修復する我々アマチュア無線博物館員にとって、無線機器類とくに自作機器に関する記録、実験資料類は、AFMの作業を進める上で、示唆に富み、誠に貴重です。この歴史発掘の可能性を再認識され、みなさんからの資料提供をお願いする次第です。

みんさんの浄財献金とメンバー会費により、アマチュア無線博物館の目的が成就しつつあり、引続き入会とアマチュア無縁博物館への支援をお願いしながら、今までに寄せられた支援、協力に対し心から感謝の意を表します。
                                  Forderverein Amateurfunkmuseum e.V.
・AFM入会および問い合せ先
Amateurfunkmuseum e.V. AK Grafing
Mr.Herbert Jedlitschka, DG2MAC
Andreas-Herz-Str. 11a D-85598 Baldham, Germany
Fax: 0049 8106-35 69 98
現在、AFMの通信回線を調整中のため E-Mail 交信はできませんので、連絡はファックスでお願いします。
・アワード・マネージャー
Mr.Jurgen Hube, DJ6HCJ Moortalsheido 30、D-21406 Melbeck Germany

 

■ おわりに
アマチュア無線機器の修理、修復および資料の整理、研究を通じ蓄積された無線技術を基に、高度な技術能力を有する700人の館員、アマチュア無線人口の約 1 パーセントに当たりますが、自分の業務をこなしながら、ドイツ各地に点在している博物館と作業所を拠点に、それぞれの近郊に居住する、アマチュア無線家から持ち込まれる相談事に対応して、行き届いた支援をする方式はなんと素晴らしいことかと思います。 以上
 
* 出典 www.darc.de   http://www.amateurfunkmuseum.de
 

QTC-JAPAN.COM 2008.11.27
(c) All Rights Reserved WWW.QTC-JAPAN.COM 2001-2008