 |
| JA0SC吉池さんは南太平洋のトンガ「A35SC」、フィジー「3D2HY」、サモア「5W0HY」を
約10日間かけてお一人で運用して回わる偉業を達成されました。折からJASTA主催の「ニューフェイスSSTVコンテスト」にオンエアされ、貴重なエンティティのプレゼントに愛好者は大喜びでした。
以下はベテランSSTVerの運用記録です。じっくりご覧下さい。 |
|
| By Hirotada Yoshiike,JA0SC
|
| |
■E-mailの活用
このたびのDXぺディションはすべて自前で計画、実行したことが私にとって大きな自信となりました。それだけに苦労も一方ではありません。これまでの3回の旅行は旅行社、コンダクターの厄介になっています。そのため一番活用したのがE-mailです。PTD(T)はまだ日本のようにE-mailが使用できませんので、もっぱら航空券とホテルの予約と現地の状況把握に使いました。PTDはFAXをもっぱら使いました。郵便はエアメールで1週間ぐらいで届くと思っていたのですが、意に反してサモアは40日は取らなければなりませんでした。そのため免許取得が事前にできずはらはらさせられました。 |
| ■ホテルでの日本語利用 |
| 私の英会話がどの程度使えるのかも、今回の不安の種です。今までは旅行社などを使っていましたので、英会話の心配はありませんでした。普段の交信では相手と面と向かって話をしないので、辞書(エレクトロニック)で単語をひく余裕があります。それと会話自体が限られた狭い範囲で行われています。今回は日常の会話ができなければなりません。
そのために日本人常駐か経営してるホテルを選びました。幸い今回使ったトンガのネリマロッジ、サモアのホテルキタノ・ツシタラは条件にかなっています。フィジーのタノア・インタナショナル・ホテルは前回の利用で飛行機の離発着の時間に合わせて日本人が受付にいますので助かります。 |
| ■チェックインへの対応 |
| これも会話力に関係があるのですが、自前の旅行ではすべて自分で対応しなければなりません。そこで事前に会話の予行演習をやりましたが、結果的にはその必要がありませんでした。旅行券をチェックインカウンターに示せば一方的に処理してくれ搭乗券が渡されます。機内荷物を預けるのもほとんど口を聞かないですみました。ただ荷物チェックの際アンテナケーブルだけは、国により違いはありますが機内持込が何故かすんなりと通りません。 |
| ■無線機器とアンテナ |
 |
|
アンテナ梱包の様子
|
1人いや2人旅の苦労は1人20キロはリグで占められてしまうことです。アンテナの重さ分がとれません。たとえワイヤーアンテナでもだめです。日本の倍の距離があるヨーロッパに電波を届けるにはパワーかアンテナのどちらにウェイトをおくかを選択しなければなりません。パワーは免許で限定されます。そうなるとアンテナで稼ぐしかありません。
その意味で私はシングルバンドでありながら、実際はトライバンド(21、24、28MHz)に使える「CY153」3エレメントモノバンダ八木アンテナを選びました。
リグは単独のセットでも200WではSSTVの場合、大手メーカーのものは半分の100Wに押さえられます。その点自由の利くリニアアンプHL-200Bdxを選んでいます。これですと無理して180W位まで使えます。SSTVの場合連続の送信になり熱の発生で 「Warninng」するので外付けの強力なフアンを使っています。 |
| ■免許の取得 |
 |
| キャプテン・クック上陸の碑 |
今回の免許はサモアが事前に取得できませんでした。トンガも到着次第発行するとの連絡をもらったのですが、事前に各国のSSTV DXerに伝えたいからとお願いしたら、FAXで写しを送ってくれました。フィジーは一昨年に2年の有効期間の免許を得ていました。
免許の有効期間はトンガが2001年6月30日迄の6ヶ月間、サモアが4月14日迄の1ヶ月間と今までになく短いものでした。カンボジア「XU7ABE」も有効期間6ヶ月間でした。フィジーの前に取得したツバルも2年間の有効期間です。
免許申請様式はほぼ同一様式でサモアとカンボジアでは事前にサンプルをいただきました。世界各国の免許事情をARRLと http://www.qsl.net/oh2mcn/license.htm で得られます。
|
| ■運用状況をインターネットで |
| 運用中ロッジのインターネットを借りて、サモアではホテルの部屋からその日の運用やコンデイションの状況を「QTC-JAPAN.COM」へ送りました。最近のDXぺディションは現地との連絡を取る(コンタクトの確認提供)ためのインターネット活用がなされていましたが、ごく最近のPW0S、FO/DL5XU、8Q7MZなどが一歩踏み込んだ活用を行いました。すなわちぺディションが行われている島の模様を逐一彼らのホームページにSSTV画像を含め搭載したのです。それまではコンタクト一筋でDXぺディションに行っている人たちの様子を実施中に知ることはほとんどありませんでした。帰ってきてから雑誌やDXersの集まりに際しスライドを使って報告されていました。 |
| |
■文化圏および位置
南太平洋の島々は地図の上では点にもならない島が多くトンガ、サモアは「多数の島」を意味するポリネシア文化圏、フィジーは「黒い肌の人々」を意味するメラネシア文化圏に属しています。位置は南緯15度前後、西経170度前後で日本からは約8,000キロのところにあります。
これらの島々がヨーロッパにより発見されたのは、トンが、サモアが1616年オランダの航海者ル・メールとスハウデンだそうです。フィジーは1643年やはりオランダの航海者のアベル・タスマンにより発見されています。フィジ−とサモアは火山島、トンガは珊瑚島です。
■運用場所
トンガで運用した私のシャッくは海岸より少し中に入っており他の2ヶ所でも同じですが、前面海の恩恵は受けられませんでした。はじめにも触れたように日本語に不自由しない宿泊場所を確保する事に主眼をおいたので、運用条件は二の次でした。
それでもトンガは全面平坦で、唯一障害となるのは椰子の木などの広葉樹です。大きなビルもなく四方がはるか地平線です。サモアは前面が海岸線ですが海辺までおよそ100mほどの距離があります。フィジーは海岸から緩やかに傾斜した台地にあり日本、ヨーロッパ、アメリカ方向の北側が俯瞰する位置にあります。(その2へ続く) |
|
|
|
写真&文:JA0SC 吉池 弘忠 (2001.04.03)
|
|
|
(c)
All Rights Reserved WWW.QTC-JAPAN.COM 2001
|
|
|
|