第3回移動運用(その2)JA1ZNG/1御岳山 (JCC:1006)


やっぱり楽しい移動運用

 
貸し別荘シャックの窓から望む美しい山並。山の向こうが東京。晴れていれば新宿の高層ビルが見えます。
自宅での運用も楽しいですが、やはり高原での移動運用は格別です。 前回の御岳山は夏の雰囲気が残る9月でしたが、12月に入ると御岳山では 初雪が観測され、まさに冬到来の風情でした。




御岳山登山鉄道の滝本から御岳山行きの切符往復1,090円と子供用の切符(下)往復550円
1.楽々移動スタイル
登山電車の中でSWLの彩花ちゃんとJA1FUY。スキーの帰りではありません。撮影は彩花ちゃんのお父さん
今回はQTC-JAPANの主要メンバーが大忙し(さすが師走ですね)でOPは JA1FUY川合さんと私JG1RVNのみ。色々リクエストはあったのですが、 2名の人員では多数の機材を荷揚げできないため144/430MHzに主眼を 置くことにいたしました。 ついでにSWLの娘の彩花(小4)もお供しました。 QSOの目標は2人で100局!しかし後ほど、上方修正することになったのでした・・・ 山の上というと、アンテナは簡易になりがちですが、屋根の上まで高くするのが コツです。

そこで、QTC-JAPANではおなじみの洪進産業のPG-ANT-90とサガ電子のPOL-5500を持参し
GPアンテナを屋根の上へ持ち上げる作戦を考えました。 アンテナはダイヤモンドのX30を430MHzに、サガ電子のAL-207FLを 144MHzに採用しました。1200MHzはマキ電機の10エレメント八木です。 同軸ケーブルは144MHzが5D-2V、430MHzと1200MHzは5D-FBを最短距離で使うことにしました。

この選択は成功で、特にX30を採用した430MHzは 各地からフルスケールで入感のレポートを多数頂戴いたしました。 アンテナ+ポール+同軸ケーブルは釣用のバッグで運びました。サイズが ピッタリで、搬送がとても楽です。 アンテナやポールの固定は自転車の荷台紐を8本持参して、あっと言う間に 設営完了! ネジや針金で固定するよりも、遙かに設営時間が短く強度は十分です。自転車の荷台紐は何度も活用でき環境にも優しいのです。 ただし、金具が跳ねると危険ですので作業中は目に近づけないように、 また手がすべらないように十分注意して巻き付けてください。
2.シャックの構成

IC-706MKUGM(左)とTM-833V(右)

移動運用はスイッチング電源の活用で格段に楽になりました。ノイズも全く気になりません。今回はICOMのPS-85とALINCOのDM-330MVを持参しました。
HF〜144MHzはIC-706mkUGM(UT-106 DSP-unit、FL-103 SSBワイドフィルタ、 FL-232 RTTY/CWフィルタ、UT-102音声合成ユニット付)を採用。

144MHz帯のSSB や29MHz帯FMの長時間運用にもびくともしない安定した性能は、目を見張るものがあります。
UT-102を取り付けるとモードチェンジ時にYLの声でアナウンスが 聞こえますので、特にスケルチがかかっているときなどモードを間違えて運用する ことがなく、これはおすすめのオプションの一つです。FL-103 SSBワイドフィルタ は144/430MHz帯でSSBを楽しむときに一押しです。音域が伸びて使い易くなります。

430MHz帯で一番局数ができたKENWOODのTM-833Vは20Wモデルです。 TM-833 のVタイプは背面に放熱ファンがついています。20WのFMで長時間連続 運用したにもかかわらず、とても安定して動作しておりました。1200MHzの 安定した性能もピカ一です。多機能マイクが標準装備ですので呼出周波数でCQ を出して交信周波数へQSYするとき、とてもスムーズに操作できました。

1200MHz帯はSTANDARDのC710とCMP-115外部スピーカーマイクを採用。SMA-P/BNC-Jの変換 コネクタを用いて外部アンテナをつなぎました。単三電池3本で安定した交信ができ感度も抜群です。10エレ八木使用で茨城まで59+で飛ぶ実力が あります。
3.トラブル発生!
144MHzのSSBで送信しようとマイクのPTTを押したとたんに、リグが暴走して しまいキャリアが出たままに・・・そのうち、CPUが動作を停止してしまい、 完全にフリーズしてしまいました。困ったなぁと思いつつ、リグをちょっと叩いてみました(究極の修理法?=笑)がダメです。
フォーンとCWに活躍の
JG1RVN 加藤さん
QSOしながら寸暇を惜しんで QSLカード書いています。
ここでシステムを考えると、いつもは金属パイプで使っているアローラインを 今回はグラスファイバーポールで使用しています。

そこで高周波電流が ケーブル外皮に漏れて乗っていると見て、給電線をアンテナ付近で直径4cmで3回巻きにしました。またリグのコネクタ直後も同じように3回巻きしました。

結果はOK! 問題なく運用できるようになりました。リグとアンテナ が近接している状況や普段と違った設営方法を取ると様々な障害が出ること がありますが、このように同軸を小径に巻く手が有効なこともあります。 できればシュペルトップをかませておくと良いでしょう
4.JA1ZNG/1の移動運用スタイル
次第にJA1ZNGの移動運用スタイルが定まってきました。コツはQSLカード を事前に印刷して持参することです。移動先で運用の休憩中にQSLカードを 書いてしまえば下山してすぐに発送できるのでココロ浮き浮き気分爽快です。
JA1ZNG/1の提案する「楽しい移動運用スタイル」(モデルJA1FUY川合さん)
@)ゆったり楽しくQSO。思い出に残る交信を心がけました。
A休憩中にQSLカードをせっせと記入。
B目標達成!お食事しながらビールで乾杯!
5.移動運用の食事
寄せ鍋にうどんを入れ夕食に! 寒いときはこれに限ります。
50円硬貨を入れるとガスコンロが使えるようになります。今時珍しい!
御岳山ロッジは自炊です。移動運用のOPを考えると簡単に調理できて、 いつでも食べられるのが条件です。 夕食は鍋料理を作りました。12月という季節柄、白菜とネギを敷き詰め、 ハマグリ、エビ、金目鯛、鱈などをどっさり入れて、出汁(だし)を入れて 中火にかけます。ぐつぐつと、煮上がったら、うどんをいれて、でき上がり! お茶はティーバック入りの緑茶です。 朝食後も運用したかったので、なるべく簡単なものを考えました。

即席みそ汁の、みそだけを先に溶かして、おもち(一人2つ)を入れます。 おもちが浮いてきたら、具を入れてでき上がり。調理時間は5分位です。 暖かくおいしくいただけました。水はミネラルウォーターを使いました。 山のゴミは持ち帰りがルールです。残さない量を作りましょう。 御岳山ロッジのガスは50円玉でタイマー式時間制限タイプのコンロです。 鍋を煮るのには2回タイマーを使いました。50円玉を忘れずに。
6.また移動運用したいなぁ・・・
今回はOPが2名だったこともあり、せっかくコールいただいたり、お待ちいただいたのに交信できなかった!という声を多数お聞きいたしました。
ご期待に添えなかったみなさん、すみません。JA1ZNGは、これからもアクティブに移動運用を行いたい と考えていますので、次回交信できることを楽しみにしております。

おかげさまで7MHzCW/SSB、21MHzSSB、29MHzFM、 50MHzSSB/FM、144MHzSSB、430MHzFM、 1200MHzFMに飛び回りました。御岳山から見る朝焼けは冬空の中で美しく輝いていました。
アイコム(株 http://www.icom.co.jp
(株)ケンウッド http://www.kenwoodcorp.com/j/products/radio_index.html
(株)スタンダード http://www.standard-comm.co.jp
第一電波工業(株) http://www.diamond-ant.co.jp
マキ電機(株) http://www.mmjp.or.jp/maki-denki/
サガ電子(株) http://www.d2.dion.ne.jp/~sagant/
アルインコ(株) http://www.alinco.co.jp/
洪進産業  移動用ポールPG-ANT-100の購入方法がごらんになれます。
文と写真:JG1RVN 加藤 徹 (2000.12.04)

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