Hiroki Koyama , 7K1NAQ/KY7V  & Toshihiko Furuya,JE1PTZ/WB6Z

 
 
     
 

■初デイトン・・・ビギナーの視点からご紹介!

世界最大規模のハムの祭典、《デイトン・ハムベンション2003》に行ってまいりました。 
実はデイトンは今回が初めてで、数ヶ月前からまるで遠足前夜の小学生みたいな気持ちでこの日が来るのを指折り数えて待っていました。 そんなビギナーの視点からデイトンをご紹介したいと思います。

ハム・ベンションは5月16日(金)〜18日(日)の3日間、オハイオ州デイトンで開催されました。 会場はデイトンの市街地から少し離れた場所にあるHARAアリーナ。 
室内と屋外の展示会場にわかれ室内は各無線機メーカーやハムショップが軒を並べ、屋外はフレアマーケット(いわゆるフリーマーケット)で、車で乗り付けて個人やクラブなどが露店を開いています。

その規模たるや日本のハムフェアとは比べ物にならないもので皆熱気に溢れていました。



FLUID MOTION Antennaの前に群がる人々。 モータードライブで瞬時に共振周波数やビームパターンを変化させることができるアンテナはスグレモノ。 日本ではビームクエスト社 http://beam-quest.com が正規代理店として販売しています。 日本でもお馴染みの高性能オートマチック・アンテナチューナーの製造元SGC社のブースで冷やかすJE1PTZ / WB6Z 古谷氏と筆者(7K1NAQ / KY7V 小山)

屋外のフレアマーケットでガラクタ探しに興じる、JG1BUF/ NL7T 酒村氏(右)と小山(左)屋外のマーケットは広くて歩き疲れます。
新品として販売されている無線機などは日本メーカーの物がほとんどですので、珍しさはあまり感じませんがリニアアンプや軍用無線機それに特にアンテナなどは面白い物が数多くあり、どうやって日本まで持って帰るかを気にしなければ欲しいものだらけです。 それでも大物をゲットして日本まで持ち帰ったツワモノどもが数名いましたが・・・(笑 )

■ビンテージ無線機の宝庫


デイトンといえばビンテージ無線機が数多く出回ることで有名です。 コリンズお目当てにデイトンに訪れる方も少なくないようです。 比較的程度のよい物が揃っており、値段はさまざまですがかなりお買い得であることは確かなようです。

ヒースキットのリニアアンプSB200が$400、ヘンリー2Kが$1200。 程度はかなりよく、思わず欲しくなってしまいますが、持って帰ることを考えると衝動買いにもブレーキがかかります。 フレアマーケットでも現金以外にクレジットカードが使える店が多いのも驚き。日本のハムフェアとは大違いです。


コリンズ漁りに没頭する JK1BKB 小川氏(左)、WB6Z 古谷氏(中央) フレアマーケットのとある店に積み上げられたコリンズの数々。

ヒースキットのリニアアンプSB200
ヘンリー2Kが$1200

 
     
 
新製品(参考出品)発表
毎年デイトンのタイミングで各無線機メーカーから新製品が発表されたり、参考出品されたりしますが、今年も例外ではありませんでした。
アイコム
がHFの最高級機 IC-7800を発表。その発表の瞬間にはアイコムブースが多くの人で埋め尽くされました。  背面にはVGAモニター端子、USBキーボード端子がついており、しかもFSK, PSK31のデモジュレータが標準搭載されていますので、キーボードとモニターさえ用意すればパソコンなしでRTTYとPSK31が運用可能です。 特にその機能詳細についてふれられていませんでしたが、ネットワーク端子(RJ45のメスコネクタ)が装備されていて、ネットワーク接続によるさまざまな機能がサポートされるのではにかとの期待が膨らみます。 
価格は未定とのことですが、日本円にして100万円前後になるのではないかとの噂も。いやはや、ため息が出てしまいます。

ケンウッドの参考出品のHF〜50MHzトランシーバー。 コントロールパネルの大きさはアメリカ人好み。 アイコムのフラッグシップ・リグIC-7800。 アクリルケースに収められていたため写真を撮ると写り込みしてしまいました。

ケンウッドからはHF〜50MHzのトランシーバーが参考出品されていました。 一見、TS-2000を少し小型にしたようなルックスで、本体とコントローラー部分がセパレートになります。 200W仕様と100W仕様の2タイプがあるそうで、100W仕様タイプにはオートマチックチューナーが標準内蔵されるとのこと。 型番や発売時期、それに価格は未定とのことですが、TS-68との噂も聞こえてきております。 ちょっと残念なのはIF段でのDSPではなくAFでのDSPとのこと。モービル運用を主眼においた作りか?

ヤエス/バーテックス・スタンダード
からは小型高性能のハンディ機 VX-2が発表されそれと同時に発売開始。(日本では6月発売開始予定) すでに会場内にはVX-2を手にしている人も見受けられました。
 
レア・ジャンクをゲット
デイトンに大物狙いでいらっしゃる方も少なくありませんが、小物のレア物を探すのも楽しみのひとつでしょう。 しかもそれを格安でゲットするのがなんとも楽しい。 今回の戦利品の中で性能・価格ともにナンバー・ワンと言えばTELEX 社製のマイクでしょうか。 航空機用に作られたもので、ちょっと前の型のボーイング737や747の操縦席やジャンプシート(スチュワーデスが座るいわゆるお見合い席)脇に付いているヤツです。 

エレクトリック・コンデンサマイクロフォンでしかもノイズキャンセラ機能搭載です。(ノイズ集音用の小さなマイクが別に組み込まれていて、ノイズ信号と逆位相の信号を作り出し合成することでノイズを軽減するもの) 屋外のフレアマーケットで10本近く転がっていたのですが、値段交渉すると1個たったの$2ドルに。 デイトンに来ていた某航空会社のコクピットクルーの皆さん(機長、副操縦士)も思わず買ってました。 プラグは3極タイプで大きさが一般のステレオプラグとは一回り小さなサイズです。 コリンズの無線機のマイク端子と同じサイズです。 

JK1BKB 小川さんは程度のよいKWM-2を購入した後、このマイクを見つけて大喜びしてました。 後日、日本に戻ってつないでみたらバッチリ動作したとのこと。 私はジャック(メス側)をコリンズ専門のパーツ屋で購入しましたが、なんとこれが$8もしました。(笑 帰国後これで国産無線機の8ピンマイク端子に接続できるよう変換ケーブルを作りました。

航空マニアには垂涎物のTELEX 社製マイク

$8ドルのジャックを使って作った変換ケーブル。

 

デイトンの楽しみ方 宴会

デイトンの楽しみはビンテージの無線機やジャンクを漁るばかりではありません。 やはり同じ熱いハートをもつクレイジーな仲間達との交流でしょう。 会場内では144.92MHzを連絡周波数として皆さんハンディトランシーバーを持って動き回り、一緒にランチやコーヒーブレークのお誘いをしていました。  またレアなモノが見つかるとそれもすぐさま情報として流されます。 

そして連日連夜、日本から参加していた皆さんや米国内に在住して活躍していらっしゃる皆さんと酒を酌み交わし、尽きない無線談義に花を咲かせました。 初めて会った人ともこれを機会に仲良くなり、もうずっと前から友達であったかのように会話が盛り上がります。 これは無線という共通の趣味を持つもの同士の特殊ですばらしい関係かもしれません。

↑↓開催前夜にデイトン市内の居酒屋I-ZU(会津)に集まった面々。よ〜く見ると思いがけない大物も混じっています
 

デイトンへの行き方と現地のホテル

デイトン周辺の地図。さまざまな情報はこちらのWebサイトでお調べください。http://www.hamvention.org/

日本からデイトンへの行き方はいくつかの方法がありますが、もっとも一般的なのが成田からシカゴを経由してデイトンに飛ぶというルートでしょう。

成田〜シカゴ間は日本の航空会社ではJALとANAが毎日定期便を運行していますし、ユナイテッドなども飛んでいます。デトロイト経由であればノースウェストなども運行しています。 JAL はちょうどこの時期シカゴ〜デイトン間もアメリカン・イーグルとのコードシェア便を運行していますので、成田〜シカゴ間の料金と変わらない値段でデイトンまでの航空券を購入することができます。 

成田〜シカゴ間は10時間ちょっとのフライト、シカゴでの乗り換えが2時間程度、シカゴ〜デイトン間は1時間弱のフライトです。 私は前日の15日(木)に成田を出発し、シカゴ経由でデイトンに入りました。現地での移動はレンタカーが中心になるかと思います。事前にメールなどで連絡を取り合い、ロスやサンフランシスコ、シアトルから参加する日本人ハムの皆さんとデイトン空港で合流し、期間中ずっとレンタカーに同乗させていただきました。

ホテルですが、これまでデイトンに何度も行かれたことのある先輩にお任せするのが一番です。便利でリーズナブルなホテルをご存知です。今回はWR6M 名黒さんが前もって部屋を大量に押さえてくださっていて、それを分けていただきました。 しかもツインベッドの部屋なので、WB6Z 古谷さんとルームシェアをしました。 今を遡ること20年前の学生時代(熊本電波高専の頃)に 5年間も学生寮に住んでいましたので、ルームシェアは慣れていて、どんな環境でもすぐ寝られる訓練がされているものですから。(笑 )

あっという間に3泊5日のデイトンへの旅が終わってしまいました。 気が早いのですが、もうすでに来年≪2004年のデイトン計画≫( 5月14日〜16日)が動き始めています。 デイトンは初めてという方でも安心できるようにホテルをはじめとした情報提供も企画中です。 ぜひ皆さんも来年デイトンご一緒しませんか?  Let's Get Together at Dayton 2004 !!

 
写真:JE1PTZ/WB6Z 古谷 俊彦,写真・文:7K1NAQ/KY7V 小山 弘樹
 

QTC-JAPAN.COM 2003.06.02
(c) All Rights Reserved WWW.QTC-JAPAN.COM 2001