Hirotada Yoshiike, JA0SC 

 
     
 

今年のコンテスト結果が発表されました。これを見て種々の示唆に富んでいることを発見しました。そこでこれを纏めて発表します。 トータルのリポート数は、国内部門で114局、海外局で47局でした。昨年と比較して国内部門は同数、海外部門7局の増加でした。特徴的なのは、海外部門上位局の得点数が大幅に増加したことです。上位局ががんばった結果と思います。

エリア別リポート数は表7のとおりで、最大が1エリアの35局、ついで3エリアの27局、以下6エリアの12、7,8エリアが各11、2エリアが 5、0エリアが 4、5と9エリアが各 2となっています。当局のデータでは、正味JAの参加数は161局ですから提出割合は、70.1%でした。来期の参加にあたり、これが皆様の参考になれば幸いです。


1:国内部門の順位

表1のとおりで、JA1HBY、JN1VNW、JA6APの順となり、昨年の覇者のJA1HHLは途中トラブルで順位を落としました。得点状況は、昨年と同じ傾向がみられ、Multiではほとんど差がなかったので、M_Point,H_Pointの取得割合で勝敗が決しました。1位のJA1HBY,北岡OMはL,M,H_Pointで満遍なく獲得したのが勝利をもたらしました。3位のJA6AP,清水OMは、L_Pointのみですが、3位以下との総コンタクト数の差で上位に食い込みました。

【表1 2007年JA's順位】
No
Callsign
14〜28
L_Point
50〜430
M_Point
1200〜
H_Point
Points
JA+DXCC
Days
Multi
Point*Multi
1
JA1HBY
1503
1503
115
230
262
786
2519
49
10
59
148621
2
JN1VNW
1094
1094
197
394
267
801
2289
47
10
57
130473
3
JA6AP
1726
1726
0
0
0
0
1726
47
10
57
98382

各ポイント間の割合は,北岡OMがL-59.7%,M-9.1%,H-31.2%,江守OMがL-47.8%,M-17.2%,H-35.0%,清水OMがL-100%,M-0%,H-0%でした。1,2位の得点差18,148はMultiではなく、ポイント数の差がものをいいました。

2:海外部門の順位

表2のとおりで、IK0GDG、RU3QR、UR4EYNの順となり、昨年の覇者YU1NR、RatkoOMのリポートはついにありませんでした。拙文「ヨーロッパにおけるJASTAコンテスト」でデータをいただいたUR4EYN、ウクライナのクラブ局は、国内部門と同じM,H_PointとMulti(2位のRU3QRと差は38)の数で明暗を分けました。 1位の総得点数は661,206と昨年の1位のYU1NRとは、およそ3倍になりました。いかに今年の上位陣ががんばったかを物語ります。同時に、参加局の幅の広さが、出ているのではないでしょうか。

【表2 2007年海外順位】
No
Callsign
14〜28
L_Point
50〜430
M_Point
1200〜
H_Point
Points
JA+DXCC
Days
Multi
Point*Multi
1
IK0GDG
3045
3045
294
588
0
0
3633
172
10
182
6612061
2
RU3QR
2273
2273
197
810
0
0
3083
199
10
209
644347
3
UR4EYN
3370
3370
0
0
0
0
3370
161
10
171
576270

3:M_Pointの取得順位

表3のとおりで、JA3ED、JS3TJK、JO3MYXの順となり、3エリア局が独占しました。1位のJA3ED,岩崎OMは、H_Pointが0でも総合9位でした。 M_Pointのみの参加局がJE3FFD、JR1FNT、JA3GO、JA2NLT、JA8PV、JR3YPH、JI1JRE、JO3AFVの7局でめずらし感じがします。

【表3 Point取得順位】
No
Callsign
14〜28
L_Point
50〜430
M_Point
1200〜
H_Point
Points
JA+DXCC
Days
Multi
Point*Multi
9
JA3ED
601
601
554
1108
0
0
1709
18
10
28
47852
16
JS3TJK
141
141
432
854
103
309
1314
16
10
26
34164
7
JO3MYX
332
332
386
772
157
471
1575
21
10
31
48825

4:H_Pointの取得順位

表4のとおりで、JR1SPO、JO3MYX、JS3TJKの順となり、3エリア局の活躍がここでも発揮されています。各ポイント間の割合は,大沢OMが66.4%、大橋OMが29.9%、前永OMが23.5%となり、1エリアの割合が3エリアの2倍で、後ほど触れますが1エリアにおける1.2GHzBandの盛況振りが際立っています。このバンドの運用グループの並々ならぬ意欲がうかがわれます。

【表4 H_Point取得順位】
No
Callsign
14〜28
L_Point
50〜430
M_Point
1200〜
H_Point
Points
JA+DXCC
Days
Multi
Point*Multi
25
JR1SPO
81
81
171
342
279
837
1260
13
10
23
28980
7
JO3MYX
332
332
386
772
157
471
1575
21
10
31
48825
16
JS3TJK
141
141
432
864
103
309
1314
16
10
26
34164

5:Entity取得順位

表5のとおりで、JA1HBY、JN1VNW、JA6AP以下の順位となっています。3位までは総合順位と同じです。Topの条件の大きな役割を占めています。海外部門のEntity数トップ199とくらべて国内部門(49)と4倍の開きがありました。

【表5 Entity取得順位】
No.
Callsign
JA+DXCC
総合順位
1位
JA1HBY
49
1
2位
JN1VNW
47
2
3位
JA6AP
47
3
4位
JA0SC
40
8
5位
JA1HHL
38
4
-
JA4HI
38
6
-
JA7FYG
38
3

 
     
 
6:V/U,GBandの参加状況
 
表6のとおりで、1.2GHzBandのリポート局が26、50-430MHzBandのリポート局が81、両方で85となっています。対全リポート(114局)との割合は、1.2GHzで22.8%、50-430MHzで71.0%、50-1.2GHzで75%となっています。3分の2の局がV/UHF、1.2,GHzBandを運用したことがわかります。もはや、割り増しのポイント付加は、目的を達して再考の余地があると思われます。

【表6 V/U,G Bandの参加状況】
-
リポート数
対全リポート
エリア別/対エリア
1.2GHz運用
26
22.80%
1-15/42% 3-9/35% 7-2/18%
50-430MHz運用
81
71.00%
1-35/86%  2-5/40%  3-26/96%  4-3/60%  5-1/50%  6-6/50%  7-2/18% 8-8/73%  9-1/50%  0-2/50%
50-1.2GHz運用
85
75.00%
 

エリア別では1.2GHzBandでは、1エリアで参加15局、総参加局数(36局)に対する割合が42%、3エリアで参加9局、総参加局数(26局)に対する割合が27%、7エリアで参加2局、総参加局数(11局)に対する割合が18%となっています。1エリアの割合が2分の1弱となり、1.2GHzBandの参加の大きさを表しています。ついで3エリアが3分の1強で、この2つのエリアで1.2HzのBandのほとんどが運用されていることがわかります。

50-430MHzBandは、全エリアで運用されており表でお分かりのように、最大が3エリアの96%、ついで1エリアが86%、8エリアで73%の局が運用しています。その他(7エリアは別)のエリアでも40-60%となっており、総参加の状況を呈しています。

VU/GHzBand全体では、114局のうち3分の2の85局で運用されたことになり、これらのBandを運用せずにコンテストの参加はありえない状況です。このバンドのみの参加局にJL3BQQ、JA1AOJの2局でした。
 
7:まとめ
 
JASTAコンテストは国内部門がVUHF/1.2GHzバンドに左右される展開が顕著になってきました。これらのバンドが活発でないエリアは上位から取り残されて、関東、関西エリアのためのコンテスト化するのに不安を感じます。 これを打開してこのコンテストをより活性化させるためにどんな方法がよいか関係機関の猛省を期待します。VUHF/1.2GHzバンドの興隆が逆に地域格差を発生させ参加意欲の減退をもたらす弊害を生じさせているのではないでしょうか。そうとはいえ、当局は来期に強力な50MHzアンテナを設置して、積極的に関東、関西エリアとのコンタクトができるよう準備しています。

【表7 エリア別レポート数】
エリア別レポート数
11435/31% 5/0.4% 27/23.7% 5/0.4% 2/0.2% 12/10.0% 11/10.0%2/0.2% 4/0.4%

海外部門のV/UHF運用局のリポートが、意外にもTop2局になっているのは解せないですね。この2局の相手がいるはずですから他のリポート局は、このルールに理解不足というか、ルールを知らない可能性があるのではないでしょうか。世界のなかで、HFからGBandにわたるコンテストがむしろイレギュラーなのかもしれません。

今回使用のデータは、JASTAホームページから引用しました。
 
de JA0SC

QTC-JAPAN.COM 2007.12.13
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