Hirotada Yoshiike, JA0SC

【JASTA SSTVアクティビティ コンテストの結果】
 
     
 

1. 概 観

今年のコンテスト参加局は、当局のリストで見る限り正味170局でした。Eu局は28で、内旧ソ連邦14局と半数を占める結果となりました。

アジアの旧ソ連邦局の活躍が目立ちました。当局と期間中20回以上QSOしたロシア局は最高のUA0LVOの24回をはじめとして6局に及びました。

大圏地図で見るEUの最北のCT、EAはまったく見られず(Eu局の相手としては見られた)、わずかにF、フランスのコールを1回見ただけでした。その手前のG、ON、OK、HA、OH、PAといったコンテストで従来お馴染みの局は、お目にかかれずじまいでした。

他の大陸(ASは別)では、NA-3局、AF-1局(CN8KD)、OC-6局(ZL2AUB,FK8HN,VKs)、SA、CA(中米)はゼロでした。従来のCX、ZP、PY、VE、LU、アジアではDU、9M2、9V1は見られず、特に中国の参加が3局で、しかもアクティビティーが低く当局とのコンタクトは最大で4回に留まっています。

再三にわたりCQ画像に見えたTA1BMYL2?は最後まで捉えることができませんでした。

JAの1エリアのビッグガンは取れていましたから、中距離砲は徒労に終わりました。国内では、ベアフットの2分の1、50ワット出力で対応できますが1,000kmを超えると100ワット運用(200ワットリグ)が最低でも必要になります。 いわんや、最後に力を発揮するには、4エレメント八木アンテナ、1kWがモノを言いました。

今回の参加であえて珍局を指摘すれば、CN8KD4Z4TLです。最後にXV3EKKがベトナムのマルチ提供していただき終盤を飾っていただきました。

       


 
     
 
 2. 「MMJASTA」(註1)でみるJA0SCコンタクトの詳細

当局は今回のコンテストで国内参加のみに留めました。理由はプロパゲーションの最低期におけるSSTV運用の限界を感じたからにすぎません。昨年ロツマでは、ヨーロッパとのコンタクトが1局に留まり、続けることの意欲を削がれたかっこうになりました。 さて、【JA0SCの結果】は、

31 days、988 Points、JA's area :9、 DXCC:28、Total point 988×(9+28+10)=46436 ポイント

となりました。 このほか*DUP*:Duplicate QSOが、3局ありました。「MMSSTV」では、重複QSOが「ログ画面」の「call」欄に入った場合、コールが赤く表示されるので気をつけるようになっているのですが、自動的にコールが入った場合以外は必ずしも赤になりませんから注意が必要です。

当局とQSOした局数のみで見たJA局のトップと海外局のトップは次の通りです。

JA局のトップ
JA1HHL
1539
31日間での数字
JA1HBY
1348
同上
JN1VNW
1275
同上

海外局のトップ
YU1NR
1960
31日間での数字
HL1AQ
1800
同上
RU3QR
1518
同上




JAsとの差は単純に海外のトップに対し78.5%でした。このほか1000番台の局は、HL5BLI、1174、JAsでは上記の局以外なしでした。

[Number of QSOs according to a callsign 170/988]


コーサイン別QSOの数では、(170/988)となりました。すなわち正味の局数が、988局中170局であることを表しています。ここでは、各局と何回ずつQSOしたかを見れます。最大はHL1AQ,Sung OMと30回でほぼ毎日QSOしていることが分かります。

20回以上QSOした局が15局、10回以上が22局、2回以上が58局ですが、期間中1回のみの局が実に75局、44%に及ぶのが奇異に感じられます。

[Number of QSOs according to a JA's area 9/576]


JA's areaは、全部で10あるので、最後まで 9エリアを呼ぶことさえできませんでした。昨年まで参加の「JA9SSX,吉垣OM」の声が聞かれず、他の9エリア局は 2局ほど参加があったようですが、遂にエリア・マルチを1つ逃しました。

これによる損失は988ポイント(当局のトータルQSO局数)となりました。これからも、今回のバンド・コンディションの悪さがうかがえます。 JA'sとのポイントは、576ですが、当局が得意としたエリアはJA6-193、JA8-111で、大票田のJA1エリアは71、JA3-52、JA4-53並みに終わりました。いつもながら、1エリアのポイントが、当局の局数獲得の最大のウィーク・ポイントとなっています。

[Number of QSOs according to a DX entity 28/412]


DX entity別の獲得結果は、トータルで28 entityでした。エンティティ別の最大QSO数は、「UA/AS」の145ポイント(EUを加えると181)のロシア局でした。

[Number of QSOs according to a conntinennt]

6大陸の最大は当然ながらASの828、ついでEUの145ポイントでした。 SA(南アメリカ)は中米とともにゼロでした。

[Number of QSOs according to a day(UTC)]

1日当りのQSO数は、平均30局、最大は珍しく30日の54ポイント、ついで31日の49ポイントでした。従来は最終日近くになると参加局が尻すぼみになるところ、今回はそれがなく最終日になり参加局の盛り上がりが見られました。最小では私の個人的理由に左右されますが、2,15日の16ポイントでした。

[Number of QSOs(All) according to an hour(UTC)]


1日、24時間中の最大の取得ポイント数は、00時(9時JST)で、次の01時、事前の23時の3時間で3割284QSOを稼いだことになります。これは言い換えれば、1日の国内コンディションを意味します。

反面少ないのは、生理的現象の15時(00時JST)から20時(3時JST)の間で21 QSOに留ました。その他の時間は、1日に換算すると 1乃至 2局で「休むに似たり」です。 これも、そのまま1日のコンディションを現すと見てよいでしょう。

[Number of QSOs(DX) according to an day(UTC)]


当局にとって大きな関心事である国外局との日別平均QSOは、13.3で最大は31日の24 QSOでした。期間中1日10 QSO以下の日数は7日間、10-20 QSOの日数が21日、20 QSO以上が3日間でした。1日当たりの全QSOが30局ですから、半数が国外局になっています。 この間EUsのみでは143 QSOですから、1日4.6 QSOとなりました。

[Number of New Multis (DX) according to an hour(UTC)]

最後に時間当たりのNew Multis の取れ方は、最大で4(10時JST)、まったく取れない時間帯は、00、01、03、06、15、16、19、22時台(UTC)でした。もっともその時間に運用しているかにも左右されます。当局の場合、18時乃至23時(JST)を意識的に集中して運用して見ましたが、結果を見ると18時から22時(JST)に多くが取れたことになりました。日本時間の朝方は 3個に留まり、「早起きは三文の徳」になりませんでした。夜中(JST)の01乃至04時(JST)の時間帯は、ほとんどボツでした。

 
 3. 締めくくり
1ヶ月に及ぶ集中的なロングタイム・マラソンコンテストは、世界に例を見ないものと思われますが、「Old Timer」にとってはいささかきついコンテストであります。

優勝局の条件として、サンデー毎日の皆さんにとっては有利ですが、現役の皆さんには不向きで太刀打ちできません。そうとはいえ、無理して身体を壊しては元も子もありません。

1539 QSOを31日で割ると1日平均50局単位とQSOしたことのなります。いわんやRatko OMに関しては、63 QSOとなりました。
当局の正味運用局は170局ですから、理論上170 X 31日=5,270 QSOにもなります。

Ratko OMの運用振りを垣間見るに、彼は終始【CQ JASTA Contest】を連発しておりました。このような連発組のほか、他局がQSOした局にすかさず「アップ、ダウン」を要請して【一本釣り】を試みた局も多数です。これはまだしもで【横取り】されることもしばしばでした。

運用マナーは別にして、Winnerを目指すには、ハイパワー、ビッグアンテナが必須のようです。11エレメント八木アンテナに、1キロワットのパワーがモノを言う世界です。ただし、参加を楽しむ局には2アマ、50-100ワットと3エレメント程度で十分に楽しめます。国外もバンドが開けていれば、問題なくヨーロッパ方面の局とQSOできます。それぞれの環境にあわせてコンテストを楽しむのも良いのではないでしょうか。

註1 【MMJASTA】は、今回「MMSSTV」を使ってコンテストに参加すれば、その報告資料の他、詳細な分析を見ることができるプログラムです。取得は森さんの Welcome to JE3HHT's page のほか各種のSSTV関連のWEBサイトで取得できます。
    
使用法】は、「MMJASTA」開いて「ファイイル-ログファイルのロード」を展開し、今回の自分の「MMSSTV」のファイル名を入れて「開く」を押せば、直ちにサマリー等の提出書類のほか分析資料が作成されます。
 
de JA0SC

QTC-JAPAN.COM 2006.09.02
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