Hirotada Yoshiike, JA0SC

[2007JASTA SSTVコンテスト考察 by JA0SC]
 
     
 

1. はじめに

JASTAコンテストを日本側からは、昨年「第 9回JASTA主催SSTVアクティビティ・コンテスト総括」で紹介しました。以前から、ヨーロッパの参加状況はどうなっているのか興味を持っていたところです。今回ウクライナのクラブ局(UR4EYN is school Club Station)にお願いしてログをいただきましたので「MMJASTA」(註1)を使って分析しました。UR4EYNのホームページは、http://www.qsl.net/ur4eyn/ 。

クラブ局のUR7EU、Alex OMからは、使用プログラムが「MixW」を使ったのでログデータを「ADIF」ファイルで送ると言われましたが、これが何であるか理解するのに半日を要する始末でした。ADIFとはAmateur Data Interchange Formatのイニシアルで「データを利用可能な様々なアマチュア無線ソフトウェアパッケージの間に移すために標準書式」とのことでした。幸いMMSSTVでは、コマンドで「ファイル-インポート-ADIFファイル」で取り込むことができ一件落着でした。森さんに感謝。

2. 「MMJASTA」でみるUR4EYNのコンタクトの詳細

全コンタクト数は3,352,JAsの最大と思われるJA6AP(8月-31日)1,705と約 2倍の数があった。昨年の最大コンタクト数が1,997(YU1NR)であることから、クラブ局の運用とはいえ個人局では太刀打ちのできない運用局が誕生しました。また「*DUP*と*INV*」QSOが16と案外少ないのは、「MixW」プログラムが「MMSSTV」のようにその場でチェックできるようになっているのではないでしょうか。 データ上の数字は本人が提出するログ、サマリーとは異なるかもしれないことをあらかじめお断りしておきます。

[1] Number of QSOs according to a callsign (2194/3352)
今回のコンテストでUR4EYNが正味コンタクトした局数は、2,194局であることを表します。期間中JA1HBYJA7FYGJN1VNW局とは、各28回ずつコンタクトして最大となっております。以下I6GKI(27回)、JA0SC (26回)と続き、期間中半数(15回)とコンタクトした26局のうちJAsは10局を占めています。

期間中(31日)半分の15回以上コンタクトした局は26局と11%弱で、当局(JA0SC)の13%と比較すると大差はない。ただし1回のみのコンタクトが1,918局、全体との割合は87.4%にも及びます。当局(JA0SC)は37.8%と比べると格段の差があるのは気になる。

国別(JAsを除く)の状況をみると、最大がDL(ドイツ)の421局、ついでI(イタリア)が292局、F(フランス)200局、」G(英国)191+その他67、UA/EU(ヨーロッパロシア)190局、EA(スペイン)152局、SP(ポーランド)121局、UA/AS99、PA89、,HA79、OK80その他の順となっている。W59(KHsその他米国圏は除く)、CT19、地元局UR 51と少ない。

[2] Number of QSOs according to a JA's area (10/410)
JAsとは全局で410、全エリア(JD1を除く)と当然のことながらコンタクトしている。内JA9とは4回で最小、最大はJA1の149局であった。バンドはJAとは14MHzのみである。

 
     
 
[3] Number of QSOs according to a DX entity (147/2942)
2007JASTA SSTVコンテスト考察 by JA0SC」で述べたように、UR4EYN局はJAからは8.000キロの位置にあり、EUsの東端に位置する。当然ながらEUsとは1,500キロ以内に位置し、EUとはお隣同士である。

コンタクトしたエンティティ数は147で、JAから見れば驚異的である。 当局がまだコンファームしてないエンティティのみを挙げれば、
3A、4J、4L、5B、5H、5N、8R、9K、9Q、9Y、A6、C3、CM、CT3、CU、EI、FG、FM、FP、GD、GI、GW、HB0、HC、HP、J3、J6、8、KP2、KP4、OJ0、PJ8、PJ9、R1/FJL、SV5、T7、TI9、TK、TU、UJ、VP2E、VP9、YV、ZBと当局にとって垂涎のエンティティである。

このうち当局の
「No Worked Entity List in SSTV」に載っている*局がTI9-Cocos Is. 、YS-El Salvador 、R1FJ-Franz Josef Landの 3局が含まれている。JAs(当局、JA0SC)の場合30台であるから驚きの1語につきる。
 
[4] Number of QSOs according to a conntinennt
大陸別では、AF(アフリカ)26、AS(アジア)650(内JAs410)、EU(ヨーロッパ)2,526、NA(北アメリカ)102、OC(オセアニア)16、,SA(南アメリカ)32となっており圧倒的にEUsが多く、全体の75%を占めており、ついでASとなっている。当局から聞こえなかったSA、AF(当局のQSOは、ZS,5R8)など想像以上の結果である。 ここで見られるバンド別のコンタクト数は、14MHzが大半の3,310、21MHzが25、28MHzが17と14MHz以外の運用が極端に少ないのは、この局の状況によるものと思われる。
 
[5] Number of QSOs according to a day (UTC)
一日のコンタクト数は、最大156局、最低が17局、平均108で、JAから見れば飛び抜けた数といえる。当局が最大38局、平均30局と比較すると3.6倍である。
 
[6] Number of QSOs(All) according to an hour (UTC)
一日の時間別では、最大が13時台の245局、最低が02時台の17局で平均140局と24時間の運用で、睡眠時間に関係なく運用したことが伺える。クラブ局なので交代でオールタイム/a day体制をとったと推定される。
 
[7] Number of QSOs(DX) according to a day (UTC)
あまり意味はないが、自エンティティ(Ukraine)以外のコンタクト数は、最大9日の126、最低24日の16であった。平均95となっている。
 
[8] Number of New Multis (DX) according to a day(UTC)
これもまた当然ながら驚異的で,初日(1日)に38エンティティと当局の全体数(31)を大幅に超えている。JAsには考えられない途方もない数でうらやましいかぎりです。
 
 
3. 締めくくり
念願のヨーロッパでのJASTA参加状況を今回掌握することができました。UR4EYNがクラブ局であること、フルタイム運用からするとヨーロッパ、いや世界全体におけるJASTAコンテストの参加状況のみでなく、SSTV界の状況把握に格好の題材であると思われます。今回YU1NRRatko OMの姿があまり見受けられなかったのはどうしたことでしょうか。健康的な問題でなければよいのですが。UR4EYNのデータからもYU局は、トータルで21となっており気がかりです。今回の分析データを添付するので、皆さんの参考になれば幸いです。
 
註1 【MMJASTA】は、今回「MMSSTV」を使ってコンテストに参加すれば、その報告資料の他、詳細な分析を見ることができるプログラムです。取得は森さんの Welcome to JE3HHT's page のほか各種のSSTV関連のWEBサイトで取得できます。     

使用法】は、【MMJASTA】開いて「ファイイル-ログファイルのロード」を展開し、今回の自分の「MMSSTV」のファイル名を入れて「開く」を押せば、直ちにサマリー等の提出書類のほか分析資料が作成されます。
 
 [Analysis of JASTA CONTEST ] 
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QTC-JAPAN.COM 2007.10.18
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