Weather Pro Centerの注文から製品の入手まで、そしてセットアップと完成後の使用感です。

 
by Masaru Hirano, JA1XVY/NI1J
 
     
 

私のシャックには、今は使われなくなった35年ほど前の気圧、風速、風向、温度計(屋内、屋外)が常時表示できる セットの表示部だけが飾ってあります。 (写真1)

写真1 35年ほど前の気圧、風速、風向、温度計(屋内、屋外)が常時表示出きる セットの表示部

これは、その昔一世を風靡したヒースキットの製品で、分厚い組立説明書を 読みながら組み立てたものです。 今現在、センサー部は散逸してしまい 実際に生きているのは気圧計のみです。

捨てるに忍びなく壁に飾ってあります。 その後、この種類の観測機器を探していましたがアマチュアが買えるような手ごろなものは見つかりませんでした。 勿論、今ヒースキットはありません。

少し前の、QSTの広告を眺めていましたら気象観測セットの広告が偶然目にとまり、ホント?と目を疑いました。なぜかと言いますと、機能に比べてまさにお手頃価格だったからです。

下記の製品です。 販売会社R & L Electronics Ohio USA 機種名 WEATHER PRO CENTER 型番 WS2811OAKIT ということで、直ちにインターネットで注文しました。 以下は、注文から、製品の入手までと セットアップ、完成後の使用感です。

機種確認、住所等入力

まず、この製品の概要を説明しておきます。簡単に言いますと学校の校庭にある百葉箱の機能のデジタル、ワイヤレス版です。 機能は温度/湿度(室内、室外)、風速、風向、気圧、雨量の観測です。 しかも、シャックに居ながらにして全てのデータを観察できます。 気圧を連続して観測することにより、天気の傾向の表示もします。 注文は、上記の会社のホームページ http://www.randl.com/shop/index.shtml にアクセスしてトップページを出します。(写真2)

写真2 R & L Electronicsのホームページ 写真3 機種名型番価格の欄でBUYをクリック

その中の中央の"Weather Station,,,,, $159.95"の囲みをクリックします。 次に、機種名型番価格の欄が現れますので(写真3)希望の機種のBUYをクリック。その際に、In Stockを確認したほうが良いと思います。

更に、次のページ(写真4)が現れたら希望の機種にチェックを入れて、チェックアウトをクリックします。新しいページ(写真4-1)が出ますので、注文した機種、型番、数量を確認したのち住所、氏名、Eメール等また支払い方法、運送会社等を記入して完了です。支払い方法はクレジットカードが簡単のようです。写真4-2は届いた送り状。運送会社は、UPS、USEM、等ありますが、USEMが良いかと思われます。

写真4 チェックアウトをクリック 写真4-1 機種確認、住所等入力

写真4-2 届いた送り状

写真5 「UPSは$150、USEMは$59.71どうしますか」

私は、申込時UPS(知っているのはこの会社だけでした)と記入しましたら 先方から最終確認で「UPSは$150、USEMは$59.71だけどどうしますか」と通知が来ましたので、迷わずUSEMを連絡しました。(写真5)

USEM=US Express Mail 私は備考の欄に"運賃を連絡してください"と記入しておいたのでよかったのかも知れません。UPSのほうが早く着くと考えてそのように指定しましたが、随分と運賃の差があるのにびっくりでした。このようにして、申し込みを終了して2日でインボイス、その後5日で荷物の到着でした。

 
     
 
こぼれ話
 
荷物の中に入っていた書類を何気なく見ていて運賃の数字がわずかですが違っているのに気が付きました。 請求が来たのは$59.71、 送り状にあるのは$59.09でした。 金額が小さいし、折角気持ちよく受け取ったのでそのままにしました。

もう一つ、届いたダンボール箱の梱包内容の欄に「Amateur Radio Equipment-WS2511OAKIT」と書かれていました。そのように書いた方が税関の通りが良いのかなと勝手に想像しています。 はて?、この機械とアマチュア無線の共通項目はなんだろうと考えてみましたら、ありました。このステーションの表示部とセンサー、パソコン(以下、PCと略)間がワイヤレスで繋がっていました。 そういえば、申込書にコールサインを 書く欄がありました。

このようにして、約35年前のアナログのしかも有線の世界と、IT技術の進化した今日のデジタル無線との違いに隔世の変化を感じるのではないかと期待しましていました。
 
開梱
 
想像以上に早く届いた段ボール箱に小躍りしました。運送会社のトラッキングシステムをアクセスしても変化がない内に着いてしまいました。 しかし、これを開けてしまうと楽しみが萎んでしまうような気がしました。 猫が獲物を捕って来て食べるまでの間の仕草に共通しているものがあるのかな。これ私だけかも知れません。 ダンボール箱から出したパッケージ(写真6)
 
写真6 ダンボール箱から出したパッケージ
 
パッケージって何でこんなに上手く部品を配置して効率よく収めているのか感心してしまいます。 透明なプラスティックのパッケージから各パーツを出しましたが、意外に少ない数でした。表示部、温湿度センサー、風センサー、雨量センサー、支持金具類とビス類です。(写真7、8) その他2枚のシートがあり、良く見るとそのうちの1枚が取扱説明書でした。それが取説と分るまで箱の中を何回も探してしまいました。
 
写真7 表示部、温湿度センサー、風センサー、雨量センサー
写真8 支持金具類とビス類
 
機能、セットアップ
 
写真9  気温(IN/OUT)、湿度(IN/OUT)、風速、風向、気圧、雨量をディスプレーに表示、加えて気圧の傾向からお天気の予測を表示します
 
写真10 USBトランシーバーをPCに接続し、ディスプレー部で得られるデータに加え、雨量の期間、時間毎のデータが表示されます
取説を何回か繰り返し読んでいるうちに仕組み、セットアップ方法が分ってきました。 前述の通りこのシステムの機能は、気温(IN/OUT)、湿度(IN/OUT)、風速、風向、気圧、雨量をディスプレイに表示、加えて気圧の傾向からお天気の予測を表示します。(写真9)

付属の各データの保存も出来ます。(写真10)

仕組みはダイヤグラム(写真11)に描かれているように温湿度センサー部から、外部データの全てがディスプレーに送られて表示されます。

風速/風向センサー、雨量センサーは温湿度センサーと結ばれています。これらの間は全てワイヤレス結ばれていますので設置が非常に楽です。
 
写真11 ワイヤレス・データのダイヤグラム
 
しかし、それぞれのセンサー間の距離には制限があり、風速/風速、雨量センサーと温湿度センサーとは、55m以下、温湿度センサーと表示部の間は67m以下になっています。PCとディスプレー間は約27mとなっております。設置場所によっては直線距離で見通しがつくところばかりではありませんのでその距離は大幅に変化すると考えられます。

今回の私の設置では温湿度センサーとディスプレーは約3.5mで間に金属の壁があり、雨量センサーと温湿度センサー間は、約2mで障害物なし。風速/風向センサーは屋根の上で、温湿度センサー間は約2.5mです。障害物はありませんが見通しは利きません。取説の制限の範囲内ですが、実際に設置する場合はそれぞれの設置場所間の見通しが効いて直線距離の所なんてことは考えられませんのでカットアンドトライで設置していくしか無いでしょう。

設置にあたって、工作らしい工作はなく、強いて言えばベランダの手摺に雨量センサー取付け用に小さな穴をドリルで2箇所開けただけで済みました。 (写真13、14、15)
 
写真13 雨量センサーを手摺上に取付 写真14 温湿度センサーを壁に固定

写真15 風速/風向センサーは屋根の上に取り付け

 
試運転
 
電源は、風向/風速センサーはソーラー電池で必要なし。表示部、温湿度センサーは単2型アルカリ電池、雨量センサーは単3型アルカリ電池です。 取説に+−を逆に入れるとセットがおしゃかになる恐れありと書いてありましたのでそれぞれ2個ずつを慎重に取付ました。
その上で、屋外に取付ける前に室内でテストしましたが上手くセットできた場合のセンサーアイコンの一つ風向/風速用がディプレーに表示されませでした。このアイコンは3個あり、風向/風速、雨量、温湿度センサーが正常に動作している時に表示されます。 (点滅、連続点灯、消灯あり)
 
風向/風速センサーは、先ず60W以上の電灯で太陽電池部を照らすように書いてありましたのでそのようにましたがなぜか上手く行きませんでした。 仕方なく、取説に記載してあったディスプレ部背面の下向きボタンを2秒間おしましたが変わらず。最後に、表示部、各センサーの電池を外し再度取付けてみたこところ、上手く全部が動作するようになり、ほっと胸を撫で下ろしました。これも取説に書いてありました。ここまで各センサーを実際に取付る前にテストしました。 その後、前述の、屋外のそれぞれのセンサーの位置に取付け、再度テストしてセットアップ終了。
 
PCとディプレー部の接続
 
ソフトに弱い私の最後の難関はディスプレー部とPCの接続が上手く行くのかなと内心おっかなびっくりでした。 付属のUSB Transceiverが両者間をワイヤレスで繋いでくれますが、問題はソフトウエアのインストールが上手く行くかです。
しかし、案ずるより生むが安しの諺通りスムーズに事が運びました。 Heavy Weather PC Softwareをwww.lacrssetechnology.com/support からダウンロードしてインストール。 (CDとして付属していません) 立ち上げた画面が写真16です。 写真17は2時間毎の各データの表です
 

写真16  Heavy Weather PC Softwareを起動した画面

 
写真17 2時間毎の各データの表
 
PCが立ち上がって画面を見て、思ったよりメリットがあると感じました。 ディスプレー部には表示されていない 機能をPCが補っています。 雨量計は、トータル、1ヶ月、1週間、1日、1時間の各期間の降雨量が同時に表示されています。 バッテリーの消費状況が4個のアイコンに表示されています。 これを参考に各センサー、ディスプレー部の電池交換が容易になります。 風センサーだけはソーラー電池プラス電池のようですので交換というわけにはいかないでしょう。 
 
問題点
 
写真18 各種センサー取り付け状況 
私の住まいは、2階にありますので、温度/湿度センサーが地上3m位の位置になり正確さがどうかと思われます。温度/湿度センサーは地上1−1.5mに設置するのが常識のようです。

風向/風速センサーの中には、温度センサーもついていますが、屋根上と地上3mの位置の温度は変わりませんでした。 風速/風向センサーは2階の屋根上に設置されているアンテナマスト(写真19)に取付けましたので、送信時に障害が出ないか心配でしたが、50MHz/50W送信してみましたが今のところ異常はありませんでした。しかし、後日少し離れた場所に移動したいと考えています。

何しろ、直近ですので不安です。 因みに、センサー間で使用している周波数は915MHzと書かれています。PCを立ち上げる度に、シンクロしなおさなければ、データがPC画面上に表示されませんでした。これは恐らく操作不足だろうと考えています。
 
使用感
 
写真19 新旧のディスプレーを仲良く並べました
第一に感じたことはワイヤレスですっきり完成できたことです。ディスプレー本体も勿論電源は電池ですので壁に掛けても、デスクトップでもOKです。アンテナケーブル、電源コード、PCコード等々これ以上ケーブルが増えたらと考えるとゾッとします。

USBコネクタに差し込んで使えるUSB Transceiverのお陰でワイヤレスのメリットを改めて実感しました。気圧は24時間前までの3時間毎の気圧の上下が表示されていますので、傾向が良く分り、天気予報の助けになります。それがこのセット入手の目的の一つでした。

風向きは現在の風向きとその前の3、4回分の風向きが同時に小さく表示されていますので、風向の変化状態が良く分ります。今日(7/10)は外内気温が33.4℃、31.5℃と冷房の利きが悪いこの部屋の実態が良く分りました。

試運転の中でも書きましたが、PC上でトータル、最終の1ヶ月間、1週間、24時間、1時間のデータを同時に見ることができます。従って梅雨の長雨で自宅付近ではどのくらいの雨量になっているのか一目瞭然です。
 
温度、風速、気圧単位の変更も思ったより簡単に出来て満足です。 PCと接続することにより、より身近な情報源として役に立つと感じました。 上手く表現できませんでしたが、私としては想像以上に入手してよかったかなと感じています。隔世の変化はオーバーですがそれに近い印象を受けました。

驚いたのは、取説が1枚の紙のみで後はオンラインでというシステムでした。結果的には概ねスムーズにことが運び、芽出度し、めでたしでした。 このweather Stationがシャックに加わり、移動運用時等の為にに活用していきたいと考えています。写真19に新旧のディスプレ-を仲良く並べました。
 
*書き残した細かい機能が少しありますがお許しください。
 
 
de JA1XVY/NI1J
 
 
 
QTC-JAPAN.COM 2011.07.19
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