YAESU VX-5MD 50/144/430MHz TRIPLE BAND HEVY DUTY FM TRNSCEIVER
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YAESU VX-5ブラックバージョンに続いて、このほど「シルバーバージョンVX-5MD」(¥49,800)が潟Xタンダードから発売になりました。この機会に堅牢、ヘビーデュティ、ダイキャストボディのVX-5MDとは、どのようなハンディトランシーバーなのか? 高い人気の秘密に迫ってみましょう。はじめにVX-5MDのおもな特徴からご覧ください。

▼ YAESU VX-5MDのおもなな特徴▼

超コンパクト:58W×87H×28D(mm)
アルミニウム・ダイキャストケース
MIL−STD 810仕様
オプショナル温度表示、気圧・高度計内蔵可能
受信周波数範囲 RX:0.5〜1.8MHz 1.〜16MHz 76〜88MHz TV1〜62ch
送受信周波数範囲 50〜54MHz 144~146MHz 430~440MHz
送信出力 5W(430MHz:4.5W)
リチウムバッテリー 7.2V 1100mAh
CTCSS、DCS組み込み
多機能表示の3行のドットマトリックス LCDディスプレイ
デュアルレシーブ
スマートサーチ
スペクトラムスコープ表示
220メモリ プラス ホームチャンネル
運用時間を表示
自動的に電源をオン/オフ
ARTS機能 DTMF機能                    [VX-5MD の定格はこちら]
▼送信出力を切り替える▼
電池の種類
ハイパワー
(L3)
(L2)
(L1)
電池パック
5W
(430MHz帯では4.5W)
2.5W
1W
0.3W
外部電源(DC13.8V)
乾電池ケース(アルカリ乾電池)
0.3W
同梱物: VX-5MD本体 アンテナ 電池パック(FNB-58LI) ACアダプター(NC-72A) ベルトクリップ ハンドストラップ 取扱説明書 保証書 愛用者カード JARL入会申込書
■VX-5MD シルバーメタリック登場!
延長エレメントをつけたVX-5MD(左)、右はノーマル
ベストセラーの50/144/430MHz帯FM5W VX-5(\49,800)ブラックバージョンに続いてシルバーバージョンのVX-5MDが登場しました。

質量感は軽くなく重くなく手のひらにフィットする感触はハンディ機として第一級の品格があります。アルミニウムのダイキャストは堅牢で信頼感に溢れています。その上、放熱効果に優れていると容易に推察できます。

コンパクトサイズなのに50MHz、144MHz、430MHzの3バンドの送受信ができて、デュアル受信ができ、中波/短波のAM受信、それにFM放送、TVの音声受信の受信ができるのですから正に<小さな巨人>と呼ぶにふさわしいトリプルバンドハンディトランシーバーの出現です。

2001年5月、米国オハイオ州のデイトンで開催の「デイトンハムベンション」でVX-5Rハンディを誇らしげに持ち歩く米国のハムを大勢見かけました。スピーカーマイクやヘッドセットと組み合わせて会場のあちこちで交信を楽しむ姿に接して、アマチュア無線の原点を見る思いでした。
(VX-5Rは米国仕様です)
■延長エレメント付きアンテナ
VX-5MDを一目見た時からアンテナとリチウム電池に注目しました。50〜430MHzの3バンドに対応したアンテナとは? 144MHzと430MHz帯は波長が短いから17cmでよいとしても50MHzの4分の1波長は1.5m・・・これを短縮しても17cmに収めるのは無理な話だなーと考えていましたら、先端部分に9cmの延長エレメントをつけて全長23.5cmに変身することがわかりました。

延長エレメントは50MHz帯で送受信するときやAMラジオや短波帯の放送を受信する場合は、キャップを外して延長エレメントを取り付けます。 これで50MHzに対応する仕組みです。延長エレメントはヘリカル構造になっているらしく少し太めになっていますが、アンテナのフォルムは下の部分が太めで中ほどが細め、そして上部が太めデザインされていますから、見た目のバランスはきっちり取れていて延長エレメントをつけた違和感は全く無いのは、見事としか言いようがありません。アンテナの効率も十分期待できそうです。
■リチウムイオン電池
手のひらすっぽりサイズのハンディトランシーバーが5Wの出力を実現するリチウムイオンバッテリーパックFNB-58LI (DC7.2V 1100mAh)が標準装備なのはうれしいですね。VX5MDの側面、EXT DC端子にACアダプターNC-72Aのプラグを差込、充電します。このリチウムイオン電池は正しく充電すると300回使用できると言われています。
ACアダプターNC-72Aで充電をはじめると、ディスプレイに「ジュウデン チュウ」と表示されます。

ジュウデンが終了すると「ジュウデン カンリョウ」と表示され、同時に上部のLEDがオレンジ色に輝きます。 オプションの乾電池ケース(FBA-23)を用意しますと、単3形アルカリ電池2本で使えます。ただし、この場合、送信出力は0.3Wになります。リチウムイオン電池の補助として乾電池を携行すると、万一の電池切れに余裕を持って対応できる強みがあります。
■基本的な使い方
上部に左からアンテナ、VOLツマミ、そしてDIALツマミが並んでいます。説明の必要がありませんね。正面に向かって左側面にPTTスイッチ、その下側がモニタースイッチ。右側面は上がマイク/スピーカー接続端子、その下が外部(EXT DC)接続端子。 正面上部に大型のディスプレイ、その左下がPWR、電源のON/OFFのキー右下と黒色の丸型ボタンがランプキー。右下にMICとスピーカーが配置されています。ここまでは説明の必要が全くありません。すぐに操作が可能です。

正面の下半分に配置されたバンドスイッチと10キー、VFOキーなどは説明書に頼らなくてはなりません。この使い方を後回しにして、アマチュア無線家はせっかちですから(笑)とりあえず受信を楽しんで見ることにしましょう。[PWR]電源キーを押すとディスプレイに大きな文字でVa 433.000 その下に>>> NFM 受信セーブとバッテリー残量アイコンが表示されます。VaはVFOa  >> >>はSメーター/パワーメーター。
ここでDIALツマミを回すとディスプレイとキーの照明が点灯してしばらくすると消灯します。暗がりでもディスプレイが読めてキーの場所もわかるなかなか粋な設計です。

VFOaモードで動作中
スケルチが開かないときは、モニタースイッチを押して一時的にスケルチオフにします。さて、10キーで送/受信の周波数を選択するには、100MHzの位から6桁の数字を指定します。例えば51.52MHzの場合、[051520] のようにキーを押します。 ただし、右の桁が全て"0"の場合、433.00MHzを[433VFO]と押します。 受信音は最大400mWの出力を小型スピーカーがしっかりと支えて、ひずみの無い明瞭な音質がとても気持ちがいい感じ。ビリツキなど不快な音は微塵もありません。

放送バンドを聞く おまけのような広帯域受信と取られがちですが、使い手によってはメインにもなる大事な機能の一つです。筆者もかなり期待して操作に取り掛かりました。マニュアルによりますと[BAND]キーを押してAM/FM放送帯やTV放送帯などを選択すると、ラジオ放送やTV放送の音声が聞くことができると書いてあります。(取扱説明書p.14)

▼TV放送をチャンネル番号で選択する
TV放送を受信
1  [F/W]キーを押し、続いて[8]キーを押す ⇒ TV専用メモリーが呼び出される
2 [4]キーを1秒以上押す ⇒ チャンネル番号が表示され、DIALツマミを回すと、TV放送の選択をチャンネルツマミでできる
3 TV放送の受信を終了するときは、[VFO]キーを押す ⇒⇒ VFOの周波数が呼び出される
▼キーロックの方法
誤って周波数などが変わってしまわないように、キーロックができる
[F/W]キーを押し、続いて[TX PO]キーを押す
ロックを解除するときは、もう一度[F/W]キーを押し、続いて[TX PO]キーを押す ロックされているときは"L"がディスプレイに表示される
▼送信出力を切り替える
[TX PO]キーを押す
[TX PO]キーを押すたびに送信出力が切り替わり、送信出力に応じたアイコンがディスプレイに表示される。(送信出力を下げているときでも、[F/W]キーを押してからPTTスイッチを押すとハイパワーで送信できる=一時ハイパワー送信)
スケルチのレベル調節
▼スケルチのレベルを調節する
1 [F/W]キーを押し、続いて[0]キーを押す
2 DIALつまみを回してスケルチのレベルを設定する
3 [0]キーを押す
▼メモリーに書き込む
1 メモリーする周波数を選択する   DIALツマミまたはテンキーで周波数を選択する
2 [F/W]キーを1秒以上押す 書き込みモードになり、ディスプレイに"W"が表示される また、何もメモリーされていない最も小さい番号のメモリーチャンネルが"*"とともに表示される
3 メモリーチャンネル番号を指定して書き込む場合は、DIALつまみを回して希望するメモリーチャンネル番号を選択する
4 [F/W]キーを押してメモリーを書き込みを完了する
▼メモリーを消すとき
1 [F/W]キーを1秒以上押す
2 DIALツマミをまわして、消したいメモリーチャンネルを選択する
3 [MR]キーを押して消去を完了する
▼メモリーを呼び出す
1 [MR]キーを押す 最後に使用したメモリーチャンネルが呼び出される
2 DIALツマミを回して、呼び出すメモリーチャンネルを選択する テンキーでメモリーチャンネル番号を入力して[MR]キーを押すことによって呼び出すことができる

▼ホームチャンネルを呼び出す
[HM/RV]キーを押す [HM/RV]キーを押したときに選択されていたバンドのホームチャンネルが呼び出される。(右下の表)

バンド
周波数
50MHz帯
51.00MHz
144MHz帯
145.00MHz
430MHz帯
433.00MHz
AMラジオ放送帯
540kHz
短波帯
1.8MHz
FMラジオ放送帯
76.0MHz
TV放送帯
95.75MHz
▼スペアナを表示する
VFOモードまたはメモリーチューン時に、現在の周波数を中心(▼)に上下各5チャンネル(合計11チャンネル)の使用状態をグラフで表示する
[F/W]キーを押し、続いて[LAMP]キーを押す
もう一度[F/W]キーを1秒以上押す、続いて[LAMP]キーを押すと、スペアナを表示する前の状態に戻ります。
▼電池の電圧を表示する
使っている電池の種類と電圧を表示できる
[3]キーを1秒以上押す
もう一度[3]キーを1秒以上押すと電圧の表示を消すことができる
また[4]キーを1秒以上押すことで周波数表示を倍角表示することができる
電池パックを使っているときは"Lit"、乾電池を使っているときは"Dry"、外部DC電源を使っているときは"EXT"が表示される

■外部アンテナをつないでみる
オプションのCN3(左)、BNC-M(中)、BNC-N(右)変換コネクター

付属のアンテナを外して、オプションのアンテナ変換コネクター(CN3)を使って外部アンテナにつないで見ました。CN3はSMA⇒BNCですから、これにBNC⇒M あるいはN型を追加して外部アンテナに接続することになります。

今回は18メートルの高さに上げた430MHz帯のヘンテナに接続したところ、DIALつまみをどこへ回しても隙間が無い上にSメーターは勢い良く振れっ放しなりました。もっともヘンテナは12エレメント×2、アンテナ直下にはアンテンの受信アンプが入っています。

外部電源とスピーカーマイク(MH-34B4B)を接続してシャックから運用しても十分実用になるという感触でした。今回は送信を行いませんでしたので、ハッキリしたことは分かりませんが、免許を受けた無線機の送信出力を5Wに設定して運用してみましたが、通常の運用に何も支障が無いほど良く飛んでくれます。もし電力に不足を感じるようであれば、送信用のブースターをつないでもいいですね。

49,800円のハンディ機を骨までしゃぶるには、持ち歩いて、モービル運用で、固定のシャックで・・・そして、出先で情報収集のためのラジオとテレビの受信・・・と様々なシーンで大いに頼りになるハンディートランシーバーと確信しました。

同梱のACアダプター
51〜52MHzのFMモードに興味深深です。筆者がモービル運用に狂ったのは昭和40年頃のこと、寝てもさめてもモービル運用の毎日でした。箱根の山々を仲間のモービルと共に走り回り、小気味よいスケルチ音に酔いしれたのも51MHzFMですから特別の思い入れがあります。

それから30数年、いつの間にかシャックから50MHz関連トランシーバーが消えていましたから、疎遠になっていたのもやむを得ないところです。

ただ、機会を見つけてカムバックしてみたいと思っていましたから、今回がそのチャンス到来なのかもしれません。ただ残念なのは、今回のワッチではFMモードで信号をを聞くことができなかったのは、なんともはやどうしたものでしょうか。その分、中波のラジオ放送や短波のAM放送、FM放送、テレビ放送の音声などを聞いてみましたが、きれいな音で受信できて感度のよさも含めて十分に満足できる広帯域受信を経験できたのは幸いでした。
レポート:JA1FUY
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