KENWOODの新製品
KENWOOD 144/430MHz FM DUAL BANDER TH-F7
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144/430MHzFMデュアルバンダーTH-F7 米国のオハイオ州デイトンで開かれた"ハムベンション2001"のKENWOOD展示コーナーでFMトライバンダーTH-F6Aが参考出品されて人気を集めていました。 ガラスケースに収められていて手にとってあれこれ眺めるというわけには参りませんが、仕様を書いたボードに釘付けになりました。

■デイトンハムベンションで米国版

144MHzと220MHzプラス440MHzの3バンド構成に注目したのは言うまでもありません。日本に置き換えてみれば50/144/430MHzの3バンドにアレンジされて登場か?そのような楽しい想像を巡らしていました。

そばに英文のチラシがありましたので手にとって見ますと、なんと受信は0.1〜1300MHzの超広帯域をカバーし、その上、受信モードはFM/FM-W/FM-N/AM プラスSSB/CWが記載に二度ビックリ!つまり手のひらサイズのハンディ機でありながら短波帯のSSBとCWが受信できることを示しています。送信はV/UHFのFMモード、受信はオールバンドオールモードという設計です。元ラジオ少年?の筆者には、なんとも羨ましいハンディ機の出現と映りました。

QST9月号の裏表紙の広告TH-F6A FMトライバンダー

そのTH-F6Aの日本版ともいうべきTH-F7(\43,800) 144/430MHzデュアルバンダーの発売がいよいよ始まりました。 サブバンドは広帯域受信機 144/430MHzFMの送受信性能は、手のひらサイズにも関わらず電源により0.05Wから約5Wの出力が選べ、2波同時受信、同一バンド2波同時受信機を搭載した実力を有します。 10チャンネルのインフォメーションチャンネルを含む豊富な434のメモリーチャンネルは、ハンディ機の水準を十分に引き上げました。

さすがに期待を違わない新開発のTH-F7と感心いたしました。リチウムイオンバッテリーが標準装備されたのもハイパワー運用と長時間運用を可能にした点でユーザーには喜ばれるでしょう。 はじめに送受信機能をあれこれ書かなくてはならないところですが、ここは筆者の関心が向けられたサブバンドから話を進めることをお許しいただきたいと思います。

元ラジオ少年には、いつでもどこでもオールバンドオールモードの受信を可能にしてくれるTH-F7に遠い昔のSWL時代を思い出させてくれます。携帯電話並みのサイズはバックに忍ばせて出張先からビジネスの空き時間にちょっとワッチができるのは、この上ない幸せな時間を提供してくれます。その点でTH-F7は画期的なハンディじゃないでしょうか。
■7メガSSBがよく聴こえる!
TH-F7の機能キーと10キー
付属のアンテナで短波帯を受信してみました。この短いアンテナは144/430MHz送受信用ですから短波帯の信号を受けるのは当然、無理でしたがFM放送の受信は問題なくできました。

アンテナの角度や位置を変えて感度が上がるところを探すとFMラジオと同じように受信が楽しめますが、MONIボタンを押してスケルチを開く必要がありました。ただしスケルチのスレッショルドレベルの調整は細かく設定できますので心配は要りません。(マニュアルp.22参照)

本機はバーアンテナを内蔵していて、0.1〜10.1MHzの周波数帯に対応してます。もちろん外部アンテナを接続したいときは、内蔵のバーアンテナを無効にすることができます。(マニュアルp.46)中波のラジオを受信するときは内蔵のバーアンテナの働きで明瞭に受信ができます。通勤ラジオにも早代わりが可能です。さて、なんとしてもアマチュアバンドのそれも7MHzLSBを聞いてみたくて少し長目のホイップアンテナを探してみました。
Aバンド(表示上段)Bバンド(表示下段) サブバンドで7MHz帯を受信中(表示下段) サブバンドで1200MHz帯を受信中(表示下段)
全長約50cmのSRH999をつけてみたところ
50/144/430/1200MHz帯のフレキシブルハンディアンテナ
 DIAMOND SRH999の仕様です。価格 \5,980

利得
2.15dBi(430MHz)、5.5dBi(1200MHz)
耐入力
10W
インピーダンス
50Ω
全長
50cm
重量
55g
接栓
SMA形
形式
1/4λ(50/144MHz)  1/2λ(430MHz)
5/8λ2段(1200MHz)

カバーする周波数帯はFM放送・エアーバンド・/150/300/450/900MHz帯受信対応という仕様です。まさにTH-F7とSRH999の組み合わせが最強のコンビになります。もっとも他のアンテナメーカーからも多バンド対応型のアンテナが発売されていると思われますので適宜選択してお使いになられるとよろしいでしょう。

この長さ50cmのアンテナで、早速7MHzLSBを聴いてみました。なんと!デスクトップ型のトランシーバーあるいは受信機と同じ7MHz帯の聞きなれた音が聞こえてきました。昔のBFO付きポータブル短波ラジオとは比べ物にならない本格的な受信機を感じさせます。もちろんマニュアルには「専用バンドに比べると簡易型になっていますので、強電界地域では周波数帯によってはアッテネーターをONにして使うよう」勧めています、(マニュアルp.6)何と言いいましても安定度、感度は申し分ありません。ただただ、この小さな箱に収められた驚異的な性能に驚くばかりです。

■HF帯のFOXハンティングにも!
それはともかく50cmのホイップアンテナSRH999で聴いてみますと、7MHz帯の強い信号を受信できます。ハンディで短波帯を受信できる楽しさ、これは格別な感触です。ということは短波帯の21MHzあるいは28MHzを使ったFOXハンティングに使えるのではないかと直感しました。モービルFOXハンティングでは近くまで車に搭載した無線機とアンテナで追い込み、FOXの至近距離になったら車から降りてTH-F7を片手にFOXを捉まえるという使い方ができそうです。

強電界での本体のシールドやアッテネーター使い方に工夫が必要でしょうが、ほかにも3.5MHz帯のARDF(=フォックステーリング)にも、指向性アンテナとの組み合わせで使えそうな気がいたします。 QRP送信機の調整にもオールバンドオールモードのTH-F7はモニター受信機として使えますし、周波数表示がかなり正確なところからカウンター機能を代行することができます。いま、発振している周波数はどこかがたちどころに知ることができたり、小さなハンディ受信機はたちどころに大きな測定器に匹敵するとその潜在的な実力に思いを馳せているところです。
↑上からPTTスイッチ、ランプキー、MONI/ATT ↑上から外部SP、外部MIC、外部電源端子 ↑左・アンテナ端子(SMA型)右・エンコーダー(同調)とボリュームつまみ(外側)、手前の2つのLEDはAバンド(左)とBバンド(右)
正統派のアマチュアは、TH-F7をシャックに1台備えて自局のモニターに役立ててはいかがでしょうか。全く素晴らしいハンディ機が発売になったものだと思います。旅行に出かけるときにTH-F7をカバンに忍ばせておいてもかさ張らない上に重さが気になりません。144/430MHzFMの運用に加えて中波ラジオ&FM放送の受信、航空無線の受信など楽しさ一杯!万一、携帯電話が不通になる不測の事態にも心強い連絡手段を提供してくれるかもしれません。(JA1FUY)
■バッテリーの使用時間
(送信6秒/待ち受け48秒を繰り返した時の使用時間の目安です。(単位:時間)
周波数帯[MHz]
使用電池
使用時間
送信出力 H
送信出力 L
送信出力 EL
144
単3形アルカリ乾電池
5
6
8
PB-42L (リチウムイオンバッテリー)
6.5
12
16
430
単3形アルカリ乾電池
5
6
8
PB-42L (リチウムイオンバッテリー)
6
11.5
14.5
TH-F7の定格こちらです。
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