ハンズフリーを実現したTELEXマイクのヘッドバンドを誤って折損した。さぁどうする。

 
by Shinzaburo Kawai, JA1FUY/NV1J
 
     
 

横浜のHARD OFFでパソコン用の片耳ヘッドセット形をした新品同様のTELEXマイクロホン(315円)を見つけて購入した話をOnlineとーきんぐNo.122に書きました。イヤホンの部分は耳あてだけでイヤホンがなくマイクだけの構造で運転操作に支障がありません。両耳あるいは片耳のヘッドセットは車の運転時に両耳あるいは片耳を塞ぐので安全運転の観点から使えないが、ヘッドセットの形をしたマイクならハンズフリー※を容易に実現できるため積極的に車での使用がお勧めです。
※Handsfree 送受話器を手に持つことなく通話ができるように設計された通信機のこと。

ヘッドバンドのアジャスター部が折れたので接着剤で修復したが、このままでは力が加わると折れてしまう。

TELEXマイクはOnlineとーきんぐNo.120「世界遺産を巡る奈良、伊勢・志摩1,300キロドライブ」(2010年7月)でIC-7000と組み合わせて使いやすさを実証しました。

しかしながらマイクケーブルが長いのをいいことに後部座席の足元に放り出しておいて、不用意に引っ張り出した時にヘッドバンドのアジャスター(スライダー)とマイクにつながるプラスティック・アーム部分(写真)を誤って折ってしまいました。

折れた個所の断面積は僅かで接着剤で付けても、ヘッドバンドを頭に装着した時点で壊れるのが予感できました。実際、装着してみるとほどなく接着面が剥がれるように壊れてしまい、決して元通りになりません。

それでも接着剤を変えたり、時間を掛けて接着面に強度が出る頃を見計らって装着してみても結果は同じでした。予想通り、接着面積が少ないところに引っ張り力が掛るため、このやり方では復元が無理と判断しました。

骨折時の添木のようにヘッドバンドの折れた個所に添木をすればよいとわかっていても、体裁よくまとめる方法が見つからず何日かが経過しました。『315円のジャンク品を再生する価値があるか?』 『ヘッドセットの機能は失われていないのだから直しておきたい』 自問自答が繰り返されました。

手元には同じくHARD OFFで見つけたAudioCommander.com の片耳ヘッドセット(105円)があるので、イヤホンの動作を止めて流用するのも悪くないと考えました。結局、1960年開局の《アマチュア魂》から修理を決意!と言うほどの大げさなものではないが、物の無い時代のアマチュアなら『これくらいことは乗り越えなくてどうする!』 人に見せる物でなく、自分用としてしっかり機能すればよいという観点から添木の具体的な方法を考えてみました。

完成したのが下の写真で見るような添木に落ち着きまし。添木により強度が増して元通りの使用感が戻りました。その上、見た目も悪くなく大いに気に入っています。
以下は添木の材料探しの一部始終です。

TELEXヘッドセット形マイクヘッドバンドのアーム部分を折損。修理して再び使えるようになった。
 
     
 
クリアコードキャッチ(ロック)を見つける
破損した箇所を接着剤で固めて添え木をすると使えるようになるとわかっていても、添木を具体的にどうしたらよいかがなかなか良い案が浮かばない。折れた個所を金属の板で挟む加工が容易でない。筆者が得意とするのは手持ちのパーツやジャンク箱の中から適合するものを見つけて流用する方法だが、探しても都合よく見つけることができない。その内に壊れた個所を両側から金属板あるいはプラスチック板でパチンと挟むイメージが浮かんできました。それならホームセンターに出かけて見つけるのが一番!
 
ELPA CC-01B クリアコードキャッチ(ロック)6個入り 294円(ハンズネット調べ)
 
先ず電気材料の売り場に向かい、コードを挟むイメージでそれらしい部品を目で追って行きました。なかなか手ごろなものが見つからないまま、売り場を変えて電線などコードのある場所に移動したときに[クリアコードキャッチ]に注目!ケースの中に入っていて直に見られません。

値段は280円なので、『もし適合しなくてもいいか』、ほかにもそれらしいものがありましたが、迷った末に[クリアコードキャッチ]を選んだのはラッキーとしか言いようがありません。持ち帰ってヘッドセットのアーム部分に嵌めてみると、正にぴったりあつらえたようにフィットして修理が完了しました。

左の写真はネットでみかけたクリアコードキャッチ。右はケーヨーD2で購入したクリアコードキャッチ(1個取り出したので、1個欠けている)。近くのショップで手に入らない方は【ハンズネット 】の通販を利用してください。
 
作業はかんたん
クリアコードキャッチをアームに挟んで(左)、パッチンと嵌めるだけ(右)。壁面に貼るはくり紙をはがすと透明なのでオリジナルに近い状態に復元できる。
 
アームに挟み パッチンするとこのように
 
修理を終えたTELEXマイク
 
まとめ

『315円のTELEXマイクをわざわざ修復することもないだろう』という声が聞こえてきそうですが、マイクの機能が失われたわけでないので、捨てるのが惜しくて惜しく直してみました。体裁よく直すにはどうしたらよいかを考えている間が面白く、上手く行くと万歳を叫びたくなります。7月に出かけた「四国周遊ドライブ」でも修復なったTELEXマイクをIC-7000に装着してモービリングを楽しみました。

 

溢れるように品物があり、手に入れることができるこの時代に感謝しつつ、使えるものは寿命を迎えるまで使い続けたいと思っています。先日も友人の一人がYAESUのMD-1マイクの樹脂製ホルダーが欠けてしまったので、補修部品として手に入らないか、問い合わせたところ『生産終了につき、在庫していない』との返事にがっくりと肩を落としていました。ホルダー以外は機能しているため、廃棄するのがもったいなくて、なんとしても修復したいとジャンク箱を探していて安物のマイクスタンドのホルダーがあったので、これを流用すると寸分たがわずぴたりと収まり修復ができたたと嬉しそうに話してくれました。

 
修理はアマチュアの特権ですから、壊れても工夫して使い続けましょう。
 
de JA1FUY/NV1J
 
 
 
QTC-JAPAN.COM 2011.8.12
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