[でいとん・れぽると 2009]
 

   by Hiromichi Fukudai , JA1IFB/KA1Z 

 
     
 

MFJエンタープライズ

現在、アメリカで最も活気に溢れたアマチュア無線機器メーカーは、おそらく創業35年のMFJエンタープライズ社ではなかろうか。種々の特徴を誇る無線機器をアマチュア無線家へ供給し、デイトン・ハムベンションではハラアリーナのほぼ中央に売り場を展開しながら、多くの愛好家の注目を集めていました。

オペレータの腕時計から無線局のアンテナまで、少々素朴な感性のある外観を持った周辺機器を数多く品揃えしています。代表機種には著名なアンテナ・アナライザMFJ-259Bと姉妹機MFJ-269があります。これらの商品群から2008年に販売された、アンテナ・チューナーMFJ-998を取り上げました。

■ MFJ-998 1,500W オートマチック・チューナー

 
筆者はかねてからアンテナ調整の操作改善のため、オートマチック・アンテナ・チューナーを検討してきました。ハラアリーナで見つけた写真のようなMFJ-998を、熟考の末、その1台をハムベンション最終日に買い求めました。まだ実戦投入しておりませんが、技術説明書から判断して優れものと思われ、MFJ-998をデイトン土産として、紹介しましょう。

オートマチック・アンテナ・チューナーMFJ−998のフロント・パネル

LCD液晶面の説明、同調周波数、SWRおよび出力がデジタル表示されている(MFJ-998マニュアルから転載)

 
     
 
リアパネルの様子、ロング・ワイヤ用の端子が右から3番目に特設されている
 
MFJ-998の仕様書抜粋
 同調整合機能  全自動
 インピーダンス整合範囲  12−1,600Ω(SWRは32:1まで)
 SWR整合範囲  50Ω以下 4:1、50Ω以上32:1
 最小差動電力   5 ワット
 最大調整電力  100 ワット
 許容電力  SSB/CW共 1,500 ワット
 同調可能周波数  1.8−30MHz、(連続同調機構)
 リレーの寿命  電気的に10万回、機械的に1,000万回操作
 各メモリーの寿命  200年以上
 インターフェース  電源、インターフェース用ケーブルは別販売
 電源  12−15V DC、 1.4A
 機器寸法  325(W)X102(H)X375mm(D)
 機器重量  3.5kg
 メーカー小売希望価格  $699.95 (税金は外数)
 
MFJ-998 はSWR、出力計および2系列のアンテナへの切り替えスイッチを備えた自動同調アンテナ・チュナーです。256通りのインダクタンスと256および64 通りの入出力のキャパシタンスから、81、664のL/C回路を構成します。実際の同調は0−24μH、0−3,900pF(出力側)と0−970pF〈入力側〉の組み合わせで行われ、一度、84、664個の同調回路から選定された運用周波数の最適値が、MFJ-998 にメモリーが形成された後は、送信時にそのメモリーにしたがい、大型のアナログ・メータとLCDにより送信状態を表示しながら、最小のSWR、同調周波数とも最適差動条件へ自動的に設定されます。
2個のアンテナ端子はそれぞれ2個の差動条件のメモリーを有し、1個のメモリーの容量は2,500です。アンテナ端子への内部接続は1回のビーブ音を発しながら切り替わり、次のシャーシー上面写真から判るように、大型バリコン、コイルはなく、全て電子式ですから、送信機をオンすれば、瞬時に最適条件で電波が送信さます。送信に限らずアマチュア・バンド外の短波帯の受信には手動にて最適受信状態へ調整ができます。
 
MFJ−998のシャーシー上面の写真
 
あとがき
筆者が現用している送信機は終段572Bパラレルの500W機ですから、許容電力面では問題ありません。その上、送信周波数を50kHzずらせる毎に同調を取り直していた際に、時々しばしば忘れがちなアンテナ・カップラーの再調整が不要になり、運用操作が改善されることを期待しています。実戦結果はデータが採取でき次第紹介することとしましょう。 太陽黒点は現在10程度にもかかわらず、意外とDXコンディションが良いとする報告が伝えられており、みなさんのFB DXをお祈りします。        
 
出典 MFJ Instruction Manual Version 1D
  Legal Limit IntelliTuner Automatic  
  Antenna Tuner、 Model MFJ-998
 
 

QTC-JAPAN.COM 2000.06.01
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