ICOM IC-T81ss 50/144/430/1200MHz 4バンドFMトランシーバー

VHFとUHFの4バンドを送受信できるトランシーバーをコンパクトな手のひらにすっぽり収まるサイズに仕上げたのがICOMのIC-T81ssです。 どこへ持ち歩いても、これ一台で4倍遊べる高機能ハンディの効用は計り知れません。

実際に移動先で相手にあわせてトランシーバーを変える必要もありませんし、「どのバンドでもOK!」と言える制約のなさは何物にも代えがたい喜びがあります。 特に山頂などから移動運用を楽しむような場合、無線機材はIC-T8ssとアルカリ乾電池とアンテナだけの簡単装備で済みますし、ロケーションや時間と相談しながらDXサービスを楽しむことができます。これはIC-T81ssならではの魅力的な特長といえましょう。

充電式ニッケル水素バッテリーパックBP-198+バッテリーチャージャーBC-74J、単三形アルカリ電池3本用バッテリケースなどを標準装備。価格は59,800円。 1200MHz帯を除いた50/144/430MHzFMトランシーバーIC-T8ss(49,800)もあります
           

▼ IC-T81ssのおもな特長 ▼


■新開発のカスタムPAの搭載で4バンドを実現
新開発のPAを搭載して超コンパクト&超広帯域の送受信部を実現。コンパクトなボディ(58W×106H×28.5Dmm突起物を除く)に50/144/430/1200MHz帯を搭載。 送信出力は単三アルカリ電池3本で0.9W、バッテリーパックBP-200使用で最大4.5W、DC13.5V接続時に最大5W(1200MHz帯は1W)を確保。
■少々の雨や水しぶきを気にしない
ボディはJIS保護等級4相当の防まつ形構造。アンテナはSMAタイプを使用。
■4バンド+FMラジオとTV音声の受信
50/144/430/1200MHz帯に加えて76〜107.995MHz WFMモード、FMラジオとテレビ1〜3チャンネルの音声が受信できる。
■マルチファンクションキーが操作性を向上
多彩な機能を自由に操るマルチファンクションキーを採用。
■VC-TCXOで高い周波数安定度
広い温度範囲で信頼性の高い周波数安定度を実現。
■周波数ズレに対応する RIT/VXO
1200MHz帯を運用時に相手局の周波数ズレに対応できるRIT/VXOを内蔵。 受信/送信周波数の可変が可能。
■その他の機能

☆トーンスケルチ/ポケットビープ機能  ☆スケルチレベルセレクト機能 
☆操作ガイダンス表示機能  ☆オートスケルチ機能  ☆スムーズファンクション機能  ☆16桁9chのDTMFメモリー  ☆天気パッドと周波数ダイヤル  ☆9種類のチューニングステップ切り替え  ☆各種スキャン機能群スケルチモニター ☆オートパワーセーブ   ☆タイマー付きディスプレイバックライト  ☆4.5〜16Vの入力電圧に対応   
☆マイクシンプルリモコン機能(HM-75A使用時)
                                      

■IC-T81ssの印象

コンパクトなボディに50/144/430/1200MHz帯の送受信機能を収めてあるのですから、技術の進歩とわかっていても昭和35年開局の筆者には、ただ驚くばかりです。高周波&広帯域技術の粋を結集して開発し、アイコムが多くのアマチュアに支持されている理由が頷けるというものです。

バッテリケースBP-197に 3本の単三アルカリ電池を入れます

IC-T81ssは、4つのV/UHFアマチュアバンドに加えてFMラジオとテレビ(1〜3ch)の音声受信機能を搭載して、天気予報やニュースなどの聴取に便利す。 出張などで各地に出かけた時に空いた時間でアマチュアバンド+FMラジオをワッチする楽しみはまた格別です。

次の標準装備3点が含まれています。
・単三形アルカリ電池3本用バッテリーケースBP-197
・充電式ニッケル水素バッテリーパックBP-198
・バッテリーチャージャーBC-74J

BP-198 Ni-MH
4.8V 700mAh
BP-197
バッテリーケース

充電式ニッケル水素バッテリーパックBP-198の常時装着を中心に、不意のバッテリー切れにバッテリーケースBP-197で即対応できます。 (ほかにアンテナ、ベルトクリップ、ハンドストラップ、取扱説明書が付属しています)

充電式ニッケル水素バッテリーパックBP-198で約6時間〜8時間30分の運用ができると発表されています。 (送信1分間、受信1分間、待ち受け8分間を繰り返し運用した場合です)

ほかに電圧がDC9.6V(680mAh)のBP-200(オプション)もありますので、パワーを重視する場合は、このバッテリーパックが有効です。

■バッテリーケース&パック別の運用時間と送信出力、充電時間
BP-197
バッテリーケース
BP-198
ニッケル水素型 バッテリーパック
BP-200
ニッケル水素型 バッテリーパック
単三アルカリ電池×3本
700mAh
680mAh
DC4.5V
DC4.8V
DC9.6V
パックの厚み19.2mm
パックの厚み10.5mm
パックの厚み14.5mm
運用時間/約10時間
(1.2GHz帯/約14時間)
運用時間/約6時間
(1.2GHz帯/約8時間30分)
運用時間/約4時間
(1.2GHz帯/約7時間)
送信出力HIGH/約0.9W
(1.2GHz帯/0.2W)

送信出力HIGH/約1W
(1.2GHz帯/0.3W)

送信出力HIGH/約4.5W
(1.2GHz帯/0.8W)
送信出力LOW/約0.6W
(1.2GHz帯/0.1W)
-
BC-74J充電器/約15時間
BC-119A2+AD-87A/B
急速充電/約1時間
標準装備

標準装備

6,500円(別売)

■基本操作の仕方(取説p.11)
電源のON/OFFと音量調整のしかた
1.電源を入れる ディスプレイ左横のPWRボタンを1秒以上押す。電源電圧を<5.5V>のように表示したあと周波数を表示する。電源を切るときも同じ操作を行う。
2.音量を調整する ディスプレイ左下のマルチファンクションの▲または▼を押し。ビープ音を目安にして聞きやすい音量にする。

キーボード部のクローズアップ
(
ほぼ原寸大)


運用モード(VFO/メモリー/コールチャンネル)の切り替え方
1.VFOモードにする VFOボタンを短く押す。
2.メモリーモードにする MRボタンを短く押す。
3.コールCHモードにする CALLボタンを押す。
交信相手を呼び出すための周波数を設定したモードです。
・51.000MHz ・145.000MHz ・433.000MHz
・1295.000MHz

周波数設定と受信の仕方
1.VFOモードにする  VFOボタンを押す
2. 運用バンドを設定する マルチファンクションの左右の矢印を短く押すごとにバンドが変わる。50MHz帯⇔FM放送帯⇔144MHz帯⇔430MHz帯⇔1200MHz帯⇔50MHz帯のように。50MHz帯はAMの受信ができるがAMモードの送信はできない。
3.受信周波数を設定する DIALつまみを回す 1200MHz帯のVFOモードでマルチファンクションの中央を長く押し、セットモードにする。RIT/VXOの設定を呼び出してDIALで設定可能
4.受信モニターのしかた 左側面PTTの下がスケルチキー。ここを押している間、スケルチを開いて受信します。

キーボードで周波数を入力するには

1.数字キーで入力する 1〜0および・で周波数を直接入力できる。
2.他のバンドを入力するには 433.680MHz:433680の順番に押します。
80.020MHz:80・020
3.同一バンドで入力するには 100kHz桁未満の周波数を変更する場合・360の順番に押します。
■基本操作の仕方(取説p.15)
送信出力の設定と送信の仕方、周波数ステップとMHz桁の変え方、スケルチレベルセレクト機能、メモリーモード、メモリーチャンネルの呼び出しかた、メモリーへの書き込みかた、メモリーネームの使いかた、メモリーチャンネルの消しかた、スキャンのしかたなどがご覧になれます。
■レピーターの運用について(430/1200MHz帯のみ)取説p.31

オートレピータ機能を採用しているため、周波数を439.000または1290.000MHz以上にあわせるだけで、レピータ運用モードになります。
1.レピータ周波数を設定する  439.000〜440.000または1290.000〜1293.000MHzにあわせる。
2.レピータをアクセスする  PTTを約2秒押し、離します。
3.交信する PTTを押すと送信状態、離すと受診状態に戻る。

■各種機能の使いかた(取説p.33)
トーンスケルチ、DTMF機能、デュプレックス運用、セットモードの設定、イニシャルセットモード、RIT/VXO、オートパワーオフ機能はp.33〜49でご覧になれます。

■結び

IC-T81ssは4.5〜16Vの入力電圧に対応していますから、車のバッテリーを電源としますと、最大5W(1200MHz帯は1W)の出力が得られます。別売のスピーカーマイクHM-54(4,800円)やHM-75A(4,500円)などと組み合わせるとモービル運用が楽しくなり、操作性が一段と向上するでしょう。

モービル運用ではホイップアンテナを外してSMA接栓からM型、N型に変換して外部アンテナに接続すると受信感度が向上し、通達距離がいっそう延びるでしょう。標準装備のホイップアンテナは長さが16センチですから、例えば全長50センチのSRH999などの長いアンテナを用意して、さまざまな運用シーンで使い分けると面白いでしょう。

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レポート:JA1FUY
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