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ICOM IC-756PRO
HF + 6m トランシーバ
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| IC-756PROのスペシャル
2ROM
使い心地 |
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いま、IC-756PROが注目を集めています。DSP化されたIF、 カラーLCDによる集中表示機能に加えて、手頃な価格が注目の的です。
そこでIC-756との聴き比べ発売されたばかりのスペシャル2ROMの解説を含め徹底レポートしてみましょう。
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■多彩な表示
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スイッチONして気づくのは表示の楽しさです。IC-756をはじめてONしたとき
スペクトラムスコープの便利さに魅了されましたが、IC-756PROは、さらに リファインされています。 スコープ機能について気づいたことをまとめておきます。
(1)感度が上がりノイズフロアレベルの微弱な信号の表現力が向上。
(2)スコープ用ATTが装備されHFローバンドでの実用性が増した。
(3)カラー化によってピークホールド表示が2色化でリアルタイム表示される。
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| オプションユニット UT-102 |
I C-756PROへの装着は
プラグインユニットで容易 |
IC-756とIC-756PROを比較してみると特に50MHz帯で(1)の効果が顕著です。 より微弱な信号がスコープ上で、しっかり表現されるので、開け始めの信号の
発見が楽になりました。7MHz帯では(2)のおかげで強力な信号でスコープが 飽和することなく、見やすくなりました。
IC-756PROではスコープのATTは 受信機のATT/PRE-AMP設定とは別に設定できます。 基本画面は4種類の中から、また表示フォントも4種類から選べます。
IC-756PROで見逃せないオプションとしてUT-102音声合成ユニットがあります。 Speechボタンで周波数やSをアナウンスするほか、モード切替時に、モードをアナウンスするため、
誤操作がなくなります。IC-756PROはモードスイッチが CW/RTTY共用となったため、UT-102を装着することによりオペレーションが楽になります。 |
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■音作りが面白い!
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| IC-756PROのSSBの音は深みがあり、長時間聴いても疲れにくいのが特徴です。
聴き比べてみるとIC-756は、どちらかというと乾いた音がするのですが、 IC-756PROは総じて音に「しっとり感」があるのです。
またDXに的を絞ってみると、デジタルツインPBTの設定を変えることで、 了解度を上げることができます。 |
| (1)SSBの受信テクニック |
IC-756PROのSSBフィルタは50Hz〜3600Hzの間でプリセットできるほか、
デジタルツインPBTを利用することで、通過帯域の特性を変化させることが できます。この設定はプリセットできます。フィルタスイッチを長押しして
Bwボタンを押して画面を見ながらメインダイヤルで帯域幅を可変できます。 一度プリセットすると次回はFILTERスイッチを押すだけで簡単に呼び
出せます。私は 3,3kHz/2.4kHz/2,0kHzの3種類の帯域幅をプリセット しています。
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| SSBフィルターの帯域設定例(1) |
SSBフィルターの帯域設定例(2) |
例えば2,0kHzの帯域幅を選ぶと、標準設定ではAFレベルの信号は1500Hzを 中心にして上下1000Hzが通過帯域になり、500Hz〜2500Hzが通過帯域に
なります。ところが50MHzのSSBで微弱な信号をバズ音の中から拾っていくときは、 通過帯域の中心を低めに持っていった方が、より音声信号が浮き上がりやすくなる
のです。
またナローフィルタ独特の、どことなく曇った音質が、晴れ晴れと 聞こえるようになります。 設定は簡単です。ツインPBTのつまみを外側と内側を同時に左へクリックして
帯域の下端が100Hzないしは200Hzになるように設定します。 こうすることで、IC-756PROのSSBの微弱な信号の了解度をUpすることが
できます。 |
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(2)CWの受信テクニック
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| CWフィルター設定例(1) |
CWフィルター設定例(2) |
IC-756PROのCWフィルタは500Hz幅/600Hz幅を境に、CW用とSSB用に 分かれます。CW用に設定するとDSPによるBPFが入り、特性は矩形に近い
急峻なものになります。BPFの入ったCW用とSSB用の2つはフィルタの シェープファクターの設定が異なっており、かなり聞こえ方が変わってきます。
標準の500Hz/BPF入りのCW信号の聞こえ方は、私のようにアナログフィルタ に慣れたオペレーターにとっては、やや乾いた「カサカサ感」がするのです。
そこでフィルタのBW=600Hzにセットし、BPF表示を消してみます。 今度はデジタルツインPBTを左右逆方向へ回して500Hz幅になるように
セットします。こうすると切れ味は鈍くなりますが、受信音はまろやかな 信号になります。250Hz設定も350Hz設定にBwを広げると聴覚上の
聞こえ方が、より自然な音になります。 |
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■素晴らしいスペシャル2ROMの仕上がり
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DXの実戦型のROMとしてスペシャル2ROMが発売されました。 これは、特性をアナログフィルタに近づけたもので、実際に6mの信号などを
受信して、最適になるように設定したものです。 標準ROMとスペシャル2ROMの2台のIC-756PROを並べて、東京から 遠方の3エリアの信号を受信してみました。折しもEスポが出ていて
海外からのTVバズ音が入ってきました。微弱な信号で背景ノイズがあると いう条件で、アンテナを切り替えてSSBの信号をワッチしてみると
スペシャル2ROMは了解度で優位であることが実感できます。 ほぼ矩形のオリジナルフィルタよりも水晶フィルタに近い富士山型の 特性の方が自然界のノイズの中の微弱信号を受信するには適しているようです。
さらに従来機のIC-756と、スペシャル2ROM内蔵のIC-756PROを 比較してみると、スペシャル2ROM仕様のIC-756PROはノイズの音色が
穏やかでSSBを長時間ワッチしても疲労感が少ないことが分かりました。 スペシャル2ROMはCWについても、切れ味を抑える代わりに、
音色がまろやかになるように工夫されています。スペシャル2ROMを 装着して350Hz幅にBwを設定すると実に良い音になりました。AGCは0.3msecより長めにすると良いでしょう。
さらに音色が気になる場合には、オプションの外部スピーカーSP-20でLPF をONすると、さらに澄んだ音になります。 このスペシャル2ROMは、オリジナルのIC-756PROの音を、よりまろやかに、
そして了解度の良い音色に変身させるオプションで、DXやコンテストで 長時間ワッチする方には、特に価値があります。 |
| スペシャル1 |
このROMを使用することにより、CW用フィルターのスカートが広くなり、受信信号は従来のアナログフィルターと同様の聞こえ方になります。
すなわち、フィルターの肩にかかった信号(フィルターのセンターで受信していない信号)の聞こえ方も従来のアナログフィルター同様となり、DXペディションに出かけるときなど、パイルアップを捌く側で759PROを使用する場合に有利になります。呼ぶことよりもよばれることの方が多い局、CWのDXペディショナー、CWコンテスターに特にお勧めのフィルターです。 |
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スペシャル2
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このROMを使用することにより、CW運用時は、スペシャル1を使用したときと同様のメリットがあり、またSSB運用時は、フィルターの肩が丸くなったことにより、SSBの信号が従来のアナログフィルターに近い聞こえ方になります。
ただし、SSBフィルターのスカート特性は維持したままですので、フィルターの切れ味に変わりはありません。 メリットは、高域と低域のノイズを減少させることができますので、バンドノイズと目的信号のレベル差が少ない状況で、目的信号のS/Nをアップするのに有利です。6mDXerに特にお勧めのフィルターです。
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■良好なC/N特性
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| テストの途中、IC-756とIC-756PROで同一周波数で送信して外部受信機で
受信したとき、キャリアから離調したときのノイズの差がハッキリ分かりました。 IC-756PROは送信時のC/Nがかなり改善されています。このほか、バンド外の
送信ノイズも減っていますから、コンテストなどで至近距離で多バンドの局が ひしめく場合にIC-756PROは、他のオペレーターの受信を妨げることが
少なく優位に立つことでしょう。 注意すべき点は電源電流が23A必要ですので、従来の20Aの電源クラス では不足することです。今回はダイヤモンドのGZV-4000(40A)を使いました。
軽くて、ファン音も静かで、とても良い電源です。 |
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■スペシャルROMの入手方法
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| フィルター付き外部スピーカーSP-20 |
電源 GZV-4000 |
スペシャルROMの実装をご希望の方は 「QTC-JAPANをみて」とお書き添えの上
i_use@icom.co.jp に、e-mailでお問い合わせください。
電話は 0120-03-3423 (平日9:00〜17:00) アイコム株式会社 i USE係 へお願いいたします。 |
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| シャックにセットしたIC-756PRO |
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写真と文:JG1RVN 加藤 徹
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