HF/50/144/430/1200MHz帯オールモードマルチバンダー
KENWOOD TS-2000S
(その3)
エア バンド対応
By Toru Kato,JG1RVN
TS-2000Sはプログラムの変更によりエア バンド等の受信機能を楽しむことができます。ただし、この対応作業や性能については、メーカーではサポートしておりませんので、 「ユーザー各位の責任の元」に実施してください。 作業後はリセットされますのでメモリやユーザー設定などの情報は紙に残しておいて再入力してください。
(1)ポイント
取扱説明書に基づいて、フロントパネルを手前に倒します。 パネルのコネクタを3箇所、丁寧に引き抜いて、左右のネジを外すとフロントパネルを外すことができます。
ここで50W移動局対応をするときにカットする抵抗がR50です。 この右となりに
R52
がありますので、ここをカットします。 2段のランドのうち、下のランドの左から3番目です。
対応前のノーマルのチップランドです。この内下の列の左から3番目を除去します
矢印の箇所がR52を除去した後です
作業には15〜20Wの先細タイプのはんだごてを使用してください。 できればセラミックヒーターの速熱式のものが望ましいです。ハンダ除去の網線はニッパ等で先端を三角形にカットして当のチップ部品に当ててハンダ吸い取り線でハンダを十分除去してください。
作業に適したハンダゴテは、15〜20WのセラミックヒーターのIC対応の先細タイプ
ハンダ吸い取り線は、このように先端を三角形にカットしてポイントに当てます
十分にハンダが除去できた段階で、精密ドライバーのマイナスタイプで ハンダゴテで加熱しながら軽くチップを押すと、チップがパターンから 剥離します。このとき、絶対に力を加えないこと(パターンを破壊してしまいます)、 チップを他のランドへ飛ばさないこと、に注意し、外したチップを ドライバーの先にセロテープをつけて、回収し保管しておいてください。 元通りに組み立てて、電源ONでオートリセットされます。コマンド入力は 必要ありません。テスト機ではメインバンドが14MHz、サブバンドは 144MHzが表示されました。
(2)使用方法
周波数の拡大範囲は次の通りです。
■
メインバンド: 30kHz-60MHz 142−152MHz 420−450MHz 1240−1300MHz
(1200MHzユニット装着時)
■
サブバンド: 118−174MHz 220−300MHz 300−512MHz
周波数拡大後はメインバンドで特定小電力トランシーバの交信をモニターしたり、サブバンドでVHFエア バンドの受信が楽しめます。スケルチやSメーターも動作します。
エア バンドはサブバンドで受信可能です。SUBボタンを押して、 ENTキーで希望の周波数を入力してください。モードはAMとFMを モードスイッチで任意に選ぶことができます。HF帯をワッチしながら、サブバンドでエア バンドを聞くことができます。
上空を飛ぶ海外の航空機のアナウンスをヒアリングすることは英数字のヒアリング力を高め、DXの実戦に役立ちます。
また上空の飛行機からの 気温や風向風速のデータにより、天候の変化を予想することもできます。 422MHz帯では特定小電力トランシーバーの通信をモニターする こともできます。
受信した業務無線の内容は電波法の規定により、第三者にその内容や存在を 漏らすことは禁じられております。移動運用時には、スピーカー受信ではなく必ずヘッドフォンでワッチするなどの配慮をお願いいたします。
ケンウッドお客様相談室 (東京) TEL:03(3477)5335
ケンウッドお客様相談室 (大阪) TEL:06(6394)8085
写真&レポート:JG1RVN 加藤 徹 (2001.01.15)
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