週末はログハウスで

ソーラー発電システムの提案 (1)
By Masanori Jyumonji,JA7RKB
 
1. はじめに
日本国もずいぶん豊かになってきましたが、それも束の間、この10年近い不況のおかげで庶民の消費マインドがしっかり冷え込んでしまい、趣味のアマチュア無線の世界でも店じまいのメーカーさえ2〜3出てきて、何とも暗い世相です。でも、この国で不景気、不景気と言っても、発展途上国と違って食う飯に困る状況ではないはずです。
戦後廃墟から立ち上がり、世界を驚かせた高度成長を遂げ、その蓄積は充分あるのです。日本の経済回復は、戦後夜も寝ないで働いてきたお父さんたちが、その努力の結果として、ささやかな買い物や趣味、週末のレジャーなどに、ちょっとの出費をすること、これが一番だと思います。高齢化社会の到来で「若い人多くの負担をかけるのは気の毒だ。老人にも負担を」という主張が声高ですが、若者がこれだけの物質文明を享受し、世界中のアーティストもこぞって、この国に来てくれるのは果たして誰のおかげだったのでしょうか。
図1 森林の中に設置したログハウスおよびソーラー発電システム
消費が増えてこないのは、中高年層が、このような誤った主張によって老後の生活への非常な不安をもったからであることは明らかです。直ぐ近い将来、我が国は老人が中心になります。これまでは、生産も消費も若者中心で中高年層は居る場所がなかったのですが、これからは、大きく変わってくることでしょう。老人の生きがいは、もちろん「家族」であるのは言うまでもありませんが、これに加えて、社会へ貢献しているかどうか、配偶者または良い意味での異性の友達が居るか、趣味を持っているかどうかなど、これまでの既成概念とは全く違う社会がやってくるでしょう。今回は週末の過ごし方のひとつとして自然の中のログハウス生活、それを快適にするためのログハウスの電化についてお話したいと存じます。
2. ログハウスキットについて
週末、ごみごみした街中からはなれ、郊外や森林の中ですごすのも、リフレッシュのため、また英気を養うため良いものです。ヨーロッパの福祉先進国の北欧のスウェーデン、フィンランドでは早くから、週末の余暇の過ごし方のため、ログハウスが普及し、その構造、細かなディテールに至るまで、様々な工夫等に見るべきものがあります。最近、日本でも自然の中を過ごすことが見直され,これらの住まいやログハウスが輸入されるようになりました。国によって発想から作り込み方まで強い個性が見られます。カタログ調査のみですが、写真とデータから見た各国のログハウスキットの特徴は、以下の如くです。
(1) 北欧、特にスウェーデン、フィンランド 早くから野外生活に親しんでいるこれらの国では、ログハウスやログハウスキットが非常に発達していて、キットでもこんなに素晴らしいものが、というのが用意されています。安価なログハウスキットは、いかにも物置、小屋という感じのものが多い中で、北欧のキットは、全体的なデザインの美しさ、屋根の作り、切妻の処理の仕方、ちょっとしたテラスの付加、窓も縁取りを加えてポイントアップするなど、実に美しいログハウスキットを提供しています。 見た目の美しさは、スウェーデン、フィンランドどちらも勝るとも劣らない感じですが、繊細な美しさという点で筆者は後者の方が素晴らしいと感じられました。北欧のログハウスキットは大きさ10平方メートル(3坪)からあり、価格も何と38万円からあります。この最小価格のキットはアーミップ・エストニア鰍フ製品で、写真写りの良さから、筆者も購入しようかと思わずぐらっと来たのですが、後で話するように、もっといい出物が・・・。
このキットは、国内では潟Aーミップインターナショナルが輸入しており、入手は容易です。なかなかのデザインでお勧めの一品です。北欧で有名なのは、この会社のほか、ビアンカ、タリ、Drom、リンドなどがあります。
(2) ドイツ "ロマンチック街道"でしられるようにドイツ人の建物に関する執着心はものすごいところがあります。ログハウスも様々発売されているようですが、日本にはほとんど入ってきておりません。わずかにOSMO社のログハウスが輸入されています。
ソフイス-8(W422×D422×H260cm)などではデザインも良く、非常に大きなガラス窓(大部分が窓というぐらい大きい。前面、側面にあり。)を有していて、しかも超安価(\759,000)で、お買い得品です。国内ではTACOS社(立川市)で取り扱っています。
(3) 北米(アメリカ、カナダ) USAにも沢山のログハウスキットメーカがありますが、どうも西部開拓のときの安建物という感じのものが多く、北欧のログハウスと比べ、デザイン的にちょっと見劣りします。比較的美しいのは、HANDY HOME PRODUCTS社のマッキナー(MACKINAW)シリーズで、75万円からあります。
輸入元は亀岡トライアルランド鰍ナす。この他。この社はケンブリッジ(15.8万円)、コベントリー(同)、ヒューロン(48万円)など輸入していますが、いずれも大きさが一人で一杯という感じで、また窓も無いということで、いわゆるログハウスとしてはどうかなという気がします。オプションの窓を付けると、大分良くなると思いますが。
(4) 日本 これからといった感じです。デザイン的にも北欧の真似したようなのが多く、それならオリジナルの北欧のものを考えたほうがよさそうです。大型のログハウスになると、かなり良いものがあるようですが・・・。小型のハウスでは、強いて言えばコヤス(ちょっと良いなというのがタイプ-7、120万円)ぐらいでしょうか。大いにがんばってもらって、日本独自のものを開発して、日本製は良いという評価を早く勝ち取って欲しいものです。
(5) その他 これ以外の国の製品はほとんど輸入されていません。変わったところでは、ログハウスではなく、トレーラーハウスをそのまま森林の中に設置するというのがアメリカは行われています。ただし、風格、味わいで劣るのと、価格が思ったより高い(400〜500万円から)のが欠点で、精神の細やかな日本では普及しないと思われます。
 
文とイラスト:JA7RKB 十文字正憲 (2000.11.26)

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