BY4AA is Calling 
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6月6日〜8日、中国で初めての「2009ハムラジオEXPO」が上海国際展覧中心で開催され、2日半の会期に約4千人の入場者を記録しました。正式名称は「上海国際業余無線電産業展覧会&上海国際業余無線電節」というもので、CRSA(中国無線電運動協会)、SRSA(上海市無線電運動協会)、上海市無線電管理員会などが後援した中国では初めてのHAM Radio EXPO&フェスティバルが開かれて愛好家を喜ばせました。

EXPOにはALINCO、ICOM、VERTEX-STANDARD(YAESU)、DIAMOND、COMET、上海海姆無線電通信設備有限公司+KENWOOD+CUSHCRAFTなどに加えて、CQ現代通信、QRZ・中国などの出版社、SANWA(アンテナ)、SRSA(上海市無線電運動協会)、屋外でBY4AA/4の運用展示などが展開されました。 会場ではBA1HAM(陳平氏)による現状と未来の講演、BA1AAの著書「業余無線電通信」のサイン会が人気でした。

 
Coverage:JA1FUY/NV1J
■ 6年ぶりの上海を訪ねる
6年ぶりの上海国際浦東空港に降り立ったのは午後9時15分、ノースウエスト27便は定刻通り着陸しました。いつもと違うのは、新型インフルエンザの検疫のために防護服に身を包んだ検疫官が乗客の体温を赤外線で測定を行ない、全員の測定がすむまで待機させられたことでした。

空港に迎えに来たSRSAのZhuang 副主席とBD4CFT Chen さんを待たせて悪いなという気持ちが先に立ちます。体温測定に40分を費やして機外に出されて検疫ゲートで問診票を提出、続いて入国審査の長い列に並び女性審査官の前に。ニイハオと挨拶すると笑顔でパスポートを受け取ってくれました。経済発展の著しい中国、特に上海の生活レベルの向上は目を見張るものがあり、中国人の表情から生活のゆとりがうかがえます。
 
YAESU(Vertex Standardのブース。後に抽選会が行われ当選者が発表されるたびに歓声が上がった BD4CFT、チェンさん(陳光)。 着用のベストはヤフーオークションにて3千円で買ったご自慢の一品だそう
 

特にBD4CFTのChen さんは 、上海の富裕層でゼロクラウンとほぼ同じ天津製クラウンにIC-7000を搭載したモービルハム愛好家です。今回もボランティアを買って出てくださり、遅い時間にも関わらず都心から30キロ離れた空港に迎えに来てくださいました。浦東空港駅と浦東西部の龍陽露駅の間はドイツ製のリニアモーターカーが2002年に開通している
リニアモーターカーに初乗車、午前7時18分 301km/hの表示
が、いまだ乗車体験がありません。その理由は営業運転の最終時間が19時で終了するためで、ノースウエスト航空を利用する限り乗車がかないません。このことを宴席で訴えて笑い話にしたところ、帰国する日にサプライズが待ち受けていました。

話は前後しますが、乗車料金は片道50元(約800円)のところを航空券の提示で40元になりました。早朝の時速は300キロ、昼間の最高が430キロの速度で営業運転、約8分で空港駅に着きました。低速時に多少揺れを感じたものの、高速では快適な乗り心地でした。上海市民は「あんなものに無駄使いをした」と不評の声も聞かれますが、どうなんでしょうか?

高速道路を1時間ほどドライブして上海市の西南に位置する上海奥林匹克倶楽部(上海オリンピックホテル、4星)に到着しました。招待してくださったSRSA主席の顧安義先生(Gu An-Yi)が迎えてくださり、上海アマチュア無線の発展を先導された重鎮のお出迎えに恐縮いたしました。時刻は23時を回っていましたので、チェックインを済ませて休むように促されて部屋に入り就寝しました。

 
■ BA4AA徐儒先生から招待ばなし
5月18日、BA4AA 徐儒(シュル)先生から突如、招待話が舞い込みました。6月5日〜10日の日程でHAM RADIO EXPO & フェスティバルに招待するというメールでした。徐先生はBY4AAの台長としてまたSRSAの秘書長・副会長を歴任されたオールドタイマーです。

現在はSRSAの名誉委員としてまた上海海姆無線電通信設備有限公司(上海市廣中路444号)の総経理(社長)を務める78歳。ちなみに社名を日本流に読み替えると「上海ハムラジオ通信設備会社」となります。アマチュア無線機器・アクセサリー・アンテナとタワー建設などを引き受ける上海唯一のハムショップ、日本に多数の知人がおられます。
まずは 2009 CHINA HAM のWEBサイトをご覧ください。
上海国際展覧中心において2009年6月6日-8日の日程で開催されました。会場の敷地内にテントを張りBY4AA/4が移動運用を行いEXPOを盛り上げていました。
 
日本アイコムのブース ICOMのブース。ハンディや車載機に人気が!
 
入口を入り右側のエスカレーターに乗って2階が会場。見慣れた メーカー展示が目に飛び込んできました。ALINCO、ICOM、VERTEX-STANDARD(YAESU)、DIAMOND、COMET、上海海姆無線電通信設備有限公司+KENWOOD+CUSHCRAFTなどに加えて、CQ現代通信、QRZ・中国などの出版社、SANWA(アンテナ)、SRSA(上海市無線電運動協会)、BY4AA/4の運用展示などが展開されました。
 
著書「業余無線電通信」のサイン会で着席しているのがBA1AA、その後ろはBA1HAM、左からBA4HU、BY4ALC 上海海姆無線電通信設備有限公司とKENWOODがコラボレーションしたブース
 

会場ではBA1HAM、陳平氏による現状と未来の講演、BA1AA、童效勇氏とBA4RC、陳方氏の共著「業余無線電通信」のサイン会が人気でした。著名なハムBA4AA、BA4CA、BA4RCは全国から参加したアマチュアにせがまれて記念撮影に応じていました。 世界地図を配ったDIAMONDに長い列ができ、YAESUの抽選会に人だかりで熱気に包まれました。KENWOODは上海海姆無線電通信設備有限公司のブースにTS-2000シリーズやTS-480、ハンディー機を展示していました。

初日の入場者は3千人、2日目1千人、3日目は半日なので少ないと予想されていましたが、後で出展社から伺った話では2日目より多い入場者でにぎわったということでした。 一方、中国の経済発展が目覚ましい今日、自由に無線機器が買えるようになった中国のアマチュア無線市場に日本企業の熱い視線が注がれています。

 
古い通信機「半導体受信機 139A-1型」の展示も BA1HAMチェンピン(元CRSA秘書長)さんの講演
 
十数年ぶりの再会!
上海ハムラジオEXPOの会場でバーテックス・スタンダードのブースに立ち寄った時のことです。旧知のBA4EA、許一堅さん(シュ・イージャン)と再会を喜びあっていると、傍らの青年が「カワイさんですか?」と声をかけてきました。はて?と思い出せないでいると「JA1FUYのカワイさんですね、BY4ALCのル・フェンです」 思い出しました。中国福利会少年宮クラブ局の当時10歳の少年ハム、陸楓(Lu Feng)クンでした。

あれから10数年、差し出された名刺にはバーテックス・スタンダード(蘇州)の生産計画マネージャーの肩書がありました。「モービルハムに記事を投稿して載せてもらいました。あのコピーを面接官に見せて採用されました」と言います。利発な少年のイメージ通り、自らの売り込みのうまさに舌を巻くエピソードを聴いて10数年の時の流れを感じました。

SWFC(上海世界金融センター)492mに上ってきました。あの東方明珠タワー468mを見下ろすとは思いもよりませんでした。100階(474m)まで上がって150元(約2,500円)、透明な床から下界を眺めて肝をつぶし、高速で静穏なエレベーターに驚き、通称「森ビル」の高品質建造物の観光コースを歩いてきました。
 
SWFC(上海世界金融センター)492mから隣接のビルを見下ろす光景。左のビルは世界だ3位の高さを誇る金茂ビル(420.5m) 電柱が撤去され電線が地中に埋設されて景観がいっそう美しくなった豫園に出かけてきました。屈託のない表情の観光客で賑わっていました。

2010年5月〜10月は上海万博、10月上旬、SEANETコンベンション in 上海CRSAの主催で開かれますので当面眼が離せません。

 

■ 改装されたSRSAオフィスとBY4AAシャックを訪問

新装のBY4AAのシャックで前列左からJA1FUY、BA4AA、後列左からBA4HU、BA4EH(台長)

SRSA(上海市無線電運動協会、上海市廣中路444号)とBY4AAは、軍事体育クラブの敷地内の一隅にあり、内外のアマチュアが上海を訪ねると必ず訪れる場所です。6年ぶりに訪ねたSRSAのオフイスは改装されて様子は一変していました。

BG4EI I

真新しい部屋にモダンなデスクが4脚、その上にLenovo PCが載っていました。お茶を入れてくれた女性事務員がBG4EI I のコールサインを持っているとBA4EH陳秘書長から耳打ちされましたので撮影を申し出て快諾!

上海のアマチュア局は約5千と聞きました。資格取得者はひと月に約100人の割で増えており、自家用車の普及に伴うモービルハムの人気が増加の主な要因とされています。従事者免許の試験はSRSAにより隣接の試験場で行なわれているとのこと。

受験料+SRSA年会費などで500元(約7,500円)と聞きました。当初、アマチュア無線の発展を牽引したクラブ局の活動は停滞が著しく、指導者の交代などで廃止されたクラブ局も少なくないようです。年少者が進学の際にアマチュアオペレーターとしての加点がなくなったため、父兄のアマチュア無線熱が下がったといわれています。

 

▼ モービルハム大好きのBA4HU フーさん 

リアウィンドウにBA4HUとBG4ANTのコールサインが貼ってあります。BG4ANTは息子さんのコールサイン。

BA4HU胡松青さん、通称フーさんのモールシャックに乗せてもらいました。BY4AAに長い間勤務されてこのほど退職されましたが、SRSAやBY4AAのお手伝いがいまだ続いているようです。片言の日本語を話すため日本人に人気があるフーさんです。若い人たちの指導育成に定評があり、移動運用に出かけて一緒にアマチュア無線を楽しんでいます。

SEANETコンベンションを上海に誘致するために大阪、マレーシアに上海代表団の一員として出かける国際派でもあり、日本と中国の青少年交流で来日したこともあり、日本の知人が少なくありません。

車のリアウィンドウにご自分のコールサインBA4HUと並べて息子さんのBG4ANTを貼り付けるあたりは、かなりのアマチュア無線愛好家と見受けました。因みにプリフィックスのBAは1級、BDは2級、BGは3級と4級を示します。

1987年に上海を訪ねて以来、22年の時が経ちましたが、自家用車を持てるまでに経済発展した中国の経済レベルの高さを喜ぶとともに、クラブ局でスタートした中国のアマチュア無線が個人局を中心とした発展を目の当たりにして心から嬉しく思いました。

1500ccのエンジンを搭載した国産のFS-Rという乗用車。製造メーカーは聞き忘れました。

センターコンソールに搭載したV/UHF帯FMトランシーバー(名称不詳)
 
※レポート:JA1FUY
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