ノートパソコン(PC)の調子が悪いとASUS(エイスース)K55DRが持ち込まれました。不調の原因を詳しく聞いてみると、キーボードの操作で大文字が打てないという内容でした。ノートPCの電源ONで症状を確認しました。はじめにアカウントのサインインができないことから、 パスワードの文字入力に問題ありと推測して「スクリーンキーボード」を出すことにしました。マウスポインターでパスワードを入力すると、何事もなく起動するではありませんか。次いで Wi-Fiの接続に移り通常のキーボードからパスワードを入れても接続できません。どうやら二つの症状からキーボードに起因する文字入力に問題があると推定しました。 以下はキーボードの交換に至るてん末です。

 

 DIY ノートPC キーボード交換のてん末
       ー ASUS K55DRの場合 ー

●追加の症例(2016年12月5日)
 by Shinzaburo Kawai JA1FUY/NV1J
 

1台目のK55DR 症状1:大文字が出ない!

実は2台のK55DRを家族が使っていました。はじめの1台は「大文字が打てない。」つまりアルファベットの小文字ばかりで大文字が打てないという奇妙な症状でした。大文字小文字を区別するWi-Fiのパスワードが入れられないし、アカウントのサインインもできないことを意味します。
たとえスクリーンキーボードを出して急場をしのいだとしても不便なことに違いありません。

Wordの画面。アルファベットの大文字が出ない。

文字入力のショートカット キーをチェック

次ぎの1〜3を調べてみましたが変化はありません。

1.日本語入力のオンオフ alt+半角/全角英数
2.ローマ字入力のオンオフ alt+カタカナひらがなローマ字
3.大文字小文字のオンオフ shift+capsLock

キーボードを探す
これはもう、キーボードの不具合に違いないと推測してネットで探すことにしました。「ASUS K55DR」で検索すると一番に楽天がヒットしました。NPC工房(静岡県湖西市)の出品で2,500円、消費税200円、送料450円の計3,150円をクレジットカード払いで支払いを済ませると、2日ほどでキーボードが届きました。

ASUS K55DRと専用日本語キーボード(SXOA8)


キーボードの外し方
ノートPCからキーボードを外す方法を「K55DRの分解の仕方 」で検索すると、「パソコン女子の・・・分解しちゃうぞ☆」に詳しい紹介がありました。キーボード上部の隙間に5か所の爪があり、小型のマイナスドライバで突くと簡単に外れる仕組みを知ることができました。おかげさまで無駄な作業をしなくて済みました。感謝!

パソコンを分解するときは一番にバッテリーを外しておきます

 
隙間にマイナスドライバーを爪に当て、そっと突くと簡単に外れます

キーボードを外すとフラットケーブルでマザーボードにつながっています

 


 

キーボード フラットケーブルの脱着
コネクタの両端をツマんで引き上げるとロックが外れ、フラットケーブルが外れます。新しいキーボードのフラットケーブルを指してコネクタの両端を押し下げると接続が完了します。後はキーボードの下部に揃えて差し込み、上部の5か所の爪を押して装着を完了しました。
 
交換を終えて動作確認
外してあったバッテリーを装着して電源ON、Wordを開いてローマ字の大文字と小文字のキーを押して動作の確認を行います。ひらがなカタカナ、故障前はローマ字の大文字が問題なく打ち込めることを確認して、一連の修復作業を終えました。
 
 
 

2台目のK55DR 症状2:特定の文字が出ない
 
家族が使っていた2台目のASUS K55DRが突如、A S D F G H J K L のキーが作動しなくなったという症状で持ち込まれました。調べると特定の横並びのキーが作動していません。前例に倣ってショートカットキーを調べると問題があるように思えません。そこで、試しに1台目のK55DRから外したキーボードに取り替えてみました。するとアルファベットの大文字が出ない症状が再現されました。同じ時期に故障したキーボードに疑いを向けて、補修用品の発注に進むことにしました。
 
補修用のキーボードを手配
今回はヤフオク!にてK55DRーSXOA8キーボードを探しました。するとbobora27の出品名で1.050円のキーボードを見つけました。楽天の2,500に比べると半値以下に多少の不安を覚えながら、落札終了まで「あと8時間」を確認して1,050円の価格にて入札しました。 するとあっけなく落札に成功しましたので、かんたん決済にて1,050円をクレジット払いすると、出品者から「送料950円を郵便振替で振り込むように」と連絡がありました。郵便局から振り込むと「入金を確認したらすぐに商品を送る」と連絡してきました。
 
その後の出品者からの連絡で「ご注文の商品は国際佐川急便 にて発送させて頂きました。 本日より3-4日ほどでお手元に到着致します。 」に注目しました。ここから先は推測に過ぎませんが、台湾から送ってくるのではないという確信でした。案の定、送り状には関西空港を経由して、そのあと通常の佐川急便で送ってきたことが分かりました。
 
なお、連絡には「すべての商品は発送前には、動作確認しております。 特に液晶パネル類精密機械に関しては、複数回の検証を行わせて頂いてからの出荷となります。」と記してあり、安い値段とともに好感を持ちました。

 

台湾から届いたと思われる梱包と補修用のキーボード
 
新品のキーボードの値段が1,050円
 
バッテリーを一番に外してキーボードの脱着作業を行います。
 
フラットケーブルを慎重に取り付ける
 
動作確認を済ませて修理完了です。
 
おしまいに
 
1台目のK55DRは2012年9月17日の購入、2台目は2012年11月6日の、いずれも通販サイトのアマゾンで購入したノートパソコンです。購入から4年で奇しくも同じ故障の発症はどうなんだろうと思わせるところもありますが、補修部品のキーボード、ディスプレイ、バッテリー などが容易に手に入る状況を考慮すると、DIYハムには決して悪いパソコンではないと納得しています。よく故障原因の一番にあげられる「 キーボードにコーヒーをこぼした!」という事例とは異なり、経年変化による故障と考えています。de JA1FUY/NV1J
 
追加の症例(2016年11月30日)
 
キーボードの交換から半年ぐらい経ったころ、特定の文字が打てない症状が再発しました。キーボードの故障にしては早いと思いながら、再びヤフオク!でキーボードを購入して交換しました。今回は中国の杭州から10日ほどかけて送られてきました。手慣れた作業で、キーボードを交換しました。Wordを立ち上げて文字の入力テストを行うと、交換前と同じ症状を示して依然として特定の文字のみ入力できません。とっさに「不良品」と思い込み、販売者にクレームを入れると、すかさず「検査して出荷しているのでそんなはずはない。」と連絡してきました。
 
そこで、もしやと思いキーボードとマザーボードをつなぐ接続コネクタの接触不良を疑い、接点復活剤を吹きかけて再接続、PCの電源をオン、文字入力のテストを行うと、正常に動作するではありませんか。これまで入力できなかった文字が正常に表示されるようになりました。そこで故障したと思われるキーボードは正常かもしれないという疑いが出てきましたので、再装着すると問題なく正常動作をしたではありませんか。つまり、今回の故障は接続箇所の不具合だったという結論に至りました。
 
では、前回の故障はキーボードの故障だったのか、接続箇所の不具合だったのかは、オリジナルのキーボードを処分してしまった今となっては追及の仕様がないということで、新しく購入したキーボードが補修品として手元に残りました。今回も1,600円程度で購入しましたので、金額的には気になりませんが、恥ずかしい失敗の事例をあえて紹介してキーボードの不良か、接続箇所の不良なのかの見極めの参考になるように追記しました。
 
 
QTC-JAPAN.COM 2016.04.16
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