スバル フォレスター LLビーン エディション(2)
 

Takashi Hioki ,JF1GUQ

[モービルステーションの完全なセッティング(1)]
[HDDナビゲーションの改造
[走行中のTV表示、目的地検索 操作を 行うための追加情報]
 
     
 

■右手の先はFT-100の操作パネル

HFトランシーバーFT-100を視認性の良いハンドルの右側につけた

FT-100の操作パネルはセパレートキットの後ろに100円ショップで購入したス テンレス製つり下げ金具を加工してベロを作り、それをダッシュパネルの隙間に差し込みました。

金具とセパレートキットは強力な両面接着テープで固定し、 ダッシュパネルとの固定では、双方にマジックテープを貼り付けて、取り外しの 自由を確保しながら、安易に外れることの無いように工夫しています。  

フォレスターのダッシュパネルは少し腰高になっていますから、操作パネルは ちょうど右手を伸ばすとダイヤルに届く位置に固定されることになりました。
 
安全運転のためには、走行時の注視、よそ見は厳禁としても、なにげなく視界の中に操作パネルが見える位置に設置するというのは、モービルシャックをまと める上で重要なポイントになります。理想の操作性を実現するためには、苦労・工夫を惜しまずに汗をかいてください。  

セパレートキットの使用は、設置の自由度を格段に広げてくれますが、本体と操作部を離して設置しますから、明朗な受信音の確保のためには助手席下のトラ ンシーバー本体の内蔵スピーカをそのまま使用するわけにはいきません。当然、外部スピーカの世話になるわけですが、その設置場所もよく考慮する必要があります。
 

FT-100の操作パネルの裏にベロをつける 外部スピーカはハンドル左側に設置

私はハンドルポストの左側にそのスペースを見つけましたので、そこに KENWOOD製の外部スピーカを両面接着テープとタッピングビスで固定しま した。FT-100のコントロールケーブルとスピーカの配線は、センターコンソール にまとめて押し込む形で隠すことにしましたが、このときもマジックテープが大 活躍。配線にからめて押し込むだけで、簡単に固定することができました。

 
     
 
■おまけのVICSとバックモニター
 
フォレスターにはメーカーオプションの純正HDDカーナビが装着されているパッケージを選択しました。純正ナビを装着すると、センターコンソールのオー ディオが外され、同じ場所に保冷機能のついた小物入れが装着されてきます。これが欲しかったのです。  

純正ナビはKENWOOD製でした。VICSはFM放送の文字多重を使うものは最初から 装備されていましたが、光・電波ビーコンのアンテナはオプションでした。最初から純正ナビには手を加えるつもりでしたから、部品を購入して自分で工事して しまいました。

VICS バックモニター カラーーCCDカメラ
バックモニターのパーツ バックモニターのカメラ
リアランプユニットを取り外してバックランプから分岐する HDDカーナビゲーションのカバーを外す
HDDカーナビゲーションにカメラのケーブルを取り付ける モニターで後方確認ができるようになった

同時に、自動車のバックモニターKENWOODのCCD-1000を 自分で設置してしまいました。ディーラーオプションでは 6万5千円の追加が必要でしたが、CCD-1000単体で購入しましたので 2万円少々で済ますことができま した。  バックモニターの配線でやっかいなのはバックランプからの配線でしょう。私 はリアランプユニットを取り外して、バックランプの配線から直接分岐して引き 出しました。

純正ナビの設定をバックモニターありに変更して、ギアがリバース に入ったところで、ナビ画面がカメラからの映像に切り替わりました。  純正ナビにはRCAソケットで次の端子が用意されています。

1) VIDEO IN (外部映像入力・バックモニター用)
2) AUDIO IN (外部音声入力・ステレオ)
3) VIDEO OUT (映像出力・コンポジット)
4) センタースピーカー出力
5) ウーハースピーカー出力  

この端子を取り出すには、HDDナビのアッパーケースを取り外します。6個の爪で固定されていますから、取り外しにはコツが必要です。

この取り外し作業 は、ディーラーのサービスに任せた方が良いかも知れません。  
一部の写真に写っていますが、ETC装置は純正ナビの右側に設置しました。電源はナビから分岐して供給しています。
 
■大人のおもちゃ? レーダー探知機
 
スピード狂ではありませんが、レーダー探知機も取り付けてみました。GPS機能の付いたモデルで、各種情報を音声で知らせてくれます。私の欲しかった機能 は、高速道路の制限速度変わり目の通知でした。長距離ドライブが好きなので、 たまに音声ガイドが働くと、暇つぶしにもなります。  

事故多発地帯に近づくと、それも知らせてくれます。取り締まりをかいくぐる ためと言うよりは、楽しい大人のおもちゃとして装備してみました。
 
■車速パルスをカット/HDDナビの改造
 
HDDナビゲーションの画面
純正ナビは、走行中は目的地の入力など、操作ができなくなっています。TV も画像はカットされて、音声だけが流れる仕様です。

安全運転のためには必要な機能ですが、見晴らしの良い一本道であっても、この機能は働いてしまいます。 そのあたりは融通をつけることが難しいので、あくまでも自己責任で安全が確保できるところで操作を行うと言うことで、走行中も操作できるように改造してみました。

ポイントは車速パルスのカットです。純正ナビの右奥のコネクタにある 車速パルスの配線(緑地にオレンジのライン)をオン/オフできるようにスイッ チを取り付けました。  
走行中に車速パルスが入力されないと、現在位置を間違って表示することがあ りますが、スイッチを戻せばほどなく、正常に復帰します。

▼純正HDDナビゲーションシステムの改造

FORESTER純正のHDDナビゲーションシステムは、KENWOODのOEMだと思います。 走行中でも検索操作を可能にする改造ポイントは、従来のパーキングブレーキか らの信号線ではなくて、車速パルスのカウントで、停車状態を判断していますか ら、これを遮断することで、走行中でもTVの視聴やカーナビの操作を行うことができます。

添付のナビ回路図参照=   

図は、FORESTARのナビゲーションシステムの配線図です。右側のナビゲーショ ンシステムの下に「i50」と書いたコネクタが見えます。ここが改造のポイント です。10番の「GOr」と書かれた線が車速パルスを示します。 実際のコネクタは、HDDナビを取り外さないと確認しづらい位置にあります。 HDDナビを正面から見たとき、右側奥に位置しています。  

「GOr」というのは緑色の配線にオレンジのラインが入っていることを示しています。ここをオン/オフするのですが、私はスマートに配線するため、純正の 「リアフォグスイッチ(2,200円)」を取り寄せて、ダッシュパネルに取り付けま した。なお、私のようにこだわらないで、手軽にスイッチを付けても、動作は変 わりません。

PDFファイルを開くにはAdobe Reader(フリーウェア)のダウンロードとインストールが必要です。左のアイコンをクリックしてください。


▼リアフォグスイッチの改造  

元々リアフォグスイッチは運転席から見て右側のダッシュパネル下部に装備さ れています。4つのスイッチが取り付けられるパネルで、最初から 3個は埋まっています。左端に蓋がありますから、そこをパネルの裏から手を入れて、蓋のプ ラスチック部品をパネル手前に引き出すようにして取り外します。 別途取り寄せたリアフォグスイッチは、その取り外した左端の部分に取り付け ます。

添付のリアフォグスイッチ=   

リアフォグスイッチはヘッドライトもしくはフォグランプが動作している時 に、リアフォグを点灯させるためのスイッチで、ただのスイッチではなく、中は ICが組み込まれたワンショットトリガーのフリップフロップが組み込まれていました。  

図のリアフォグランプリレーは手持ちのDC12Vのリレーを使ってソレノイドが オンの時に接点がオープンになる端子を用意して、先のHDDナビの車速パルスの 遮断に使用しました。  

改造のポイントはリアフォグスイッチのB272コネクタの部分ですが、ここには コネクタはありませんから、スイッチ本体の端子に直接ハンダ付けして、改造することにしました。
 
B272コネクタで説明すると

2:Acc  1:アース  4:アース  5:リレーのソレノイドへ  3:アース

このように配線すると、スイッチのオン/オフに合わせて、リレーが動作します。
もちろん、電源オン時にはいつも論理回路はリセットされますから、消し忘れが ありません。今回の用途以外にも、この技は使用できそうです。 なお、6番を5番と共通にすると、夜間スイッチの照明用ランプが動作確認用と してオン/オフに合わせて点灯します。

左の黄色いステッカーが貼ってあるのが、車速パルスの切断スイッチ 車速パルスを切断するための外部リレー。リアフォグスイッチの回路図では、「リアフォグランプリレー」と記載されている部分を再現
「走行中のTV表示、目的地検索」操作を 行うための追加情報 (2005.12.12)
 
フォレスター・カーナビゲーションの「走行中のTV表示、目的地検索」操作を 行うための改造に、追加情報をお届けします。

ブリッツのTV JUMPER(左)とTV専用ハーネス(右)

車速パルスをカットした先の改造では、TVを視聴しながらある程度の距離 (数キロ)を走行すると、車速パルスによる自社位置を更新できないために、ナ ビはGPSから得られる本当の位置とのズレを検出して、車速パルスの再学習を 行ってしまいます。

それをわずらわしく感じなければ、車速パルスのカットでも ある程度の利便性は得られたのですが、さらに快適な環境を求めるため、追加の工事を行うことにしました。

用意したパーツはBLITZ(ブリッツ)の「TV JUMPER DV: 希望小売価格 5,000円」と「TV専用ハーネスキット:TBS−07 品番 17632 価格 4,800円」です。(添付写真)  

この装置を追加することで、走行中に停止されるTV視聴、DVD映像の再 生、カーナビゲーションの目的地検索が快適に行えるようになります。あまり表 立って売られている部品ではありませんが、ディーラーでも入手可能のようです ので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょう。  

残念ながら作業中の写真はありませんが、カーナビゲーョン本体を取り外し、 車体からのワイヤーハーネス(配線)の間に、これらの装置を追加装着するだけ です。  ディーラーまたは自動車用品店に取り付けを依頼する場合は、別に取り付け工 賃(だいたい1万円)を用意すれば行っていただけるようです。なお、この改造 につきましてはすべて自己責任で行ってください。筆者およびこのWebサイト に対しまして、不具合やトラブルについてのお問い合わせはご遠慮申し上げます。

資料: 鰍aLITZ 0566-79-2200 TBS−07はスバル フォレスター SG5、SG9に対応しています。
 
LLビーンエディションの良いところ、悪いところ
 

せっかくですから、「スバル フォレスター LLビーンエディション」のファー ストインプレッションを書いてみます。

良いところ 
運転席電動シートは細かい動きで、私と家内のベストポジションが見つけやす いようです。 まだ機能は試していませんが、運転席と助手席にヒーター機能が埋め込まれて いますので、寒い朝も快適(のはず)。4輪駆動、4輪ディスクブレーキ、17インチホイルのワイドタイヤは走り屋 さんだけでなく、走行安定性にも寄与しているようです。

等長等爆システムが採用された新しいパワーユニットは(スバルらしい”ボコ ボコ”音は無くなっちゃいましたが)静かで力強い走りです。 HIDヘッドランプは明るいですね。 後部座席と荷室の部分のガラスは濃い色付きガラスにしましたので、日差しが 和らげられているように思います。荷室のシガーライターソケットは、車載用冷蔵庫の電源を取るのに重宝してい ます。 ヘッドライトを点けたままでもエンジンキーをオフにすると、自動的に消灯し ます。

オーストラリアで買い求めたムートンのシートカバー

悪いところ 
本革シートは滑りやすい。私はオーストラリアで購入したムートンのシートカバーを愛用 していますので、座の部分に滑り止めのシートを置いて、その上からカバーを掛 けました。 家内には本革巻きのステアリングホイルが「小さくなった」と不評ですが、私は握りも太くて気に入っています。  

後方確認がしにくい。これは慣れの問題もあるでしょうが、対策としてバック モニターの装備で、死角を無くすことに成功しました。

前の愛車も10年以上使用しましたので、フォレスターも10年以上の使用を予定 しています。 そのため、オーバースペックと思えるような初期投資も行ってしまいましたが、永い年月の間に「付けていて良かった」と思える装備を取り付けたつもりです。 機会がありましたら、長期インプレッションも紹介したいと思います。

 
手作りの革製反射カバーを装着
 
ETC装置は純正ナビの右側に設置しました
ダッシュパネルの上にETCとレーダー探知機を取り付けましたところ、ガラ スにその姿が写し込まれてしまいました。余分な神経を使うのは安全運転上よろ しくないので、写り込みをキャンセルできるように、黒いカバーを作ることにし ました。  

材料は手持ちの牛皮。ETC装置はETCカードを差し込む形ですから、カー ドの反射も考慮して、まるでサンシェードのような形になりました。

機器への固定はマジックテープで上から巻いてあるだけですから、GPS電波やETC電波 を妨害しません。 ダッシュパネル自体が質感あふれる素材とデザインですから、その雰囲気を壊 さないことと、機能性でこのような対策となりました。  

7月2日、以前沖電気八王子事業所のハムクラブのお誘いで雑誌の表紙を撮影 したことのある河口湖ラベンダーフェスティバルまで試運転してみました。なか なか良い感じです。帰路、御殿場のアウトレットモールのLLビーンで無駄遣い。ゴアテックスのアノラックと登山シューズを新調しました。これでトレッキ ングはOK(除く体力!)のはず?。  

フォレスターの(持ち主でもやっかいな)セキュリティ装置にはまだ慣れず、 目下エンジンをかけるだけでも四苦八苦の状況です。 (おわり)
 
de JF1GUQ

QTC-JAPAN.COM 2005.07.06
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