最新中国ハム事情(3)

技術援助・友好交流-上海と西安の旅
By Takashi Hioki,JF1GUQ
 
1999年10月、上海で「国際SSTVミーティング」が開かれました。多くの友人と技術交流やフレンドシップを築いた会合から一年、さらに発展した国際都市・上海の姿を見てきましたので報告します。

新しい上海の玄関口となった浦東国際空港から常宿のオリンピックホテル(BY4AOH)まではシャトルバス(料金:30元=約400円・1時間)で結ばれ、より便利になりました。
上海アマチュア無線協会(SRSA)代表の願安義さんはじめBD4DY(ジァンさん)、BY4AOH台長の張さん、BA4AA徐さん、BY4ALC(チェンさん)、BY4AA台長のチェンさんに迎えられ、8泊9日の旅が始まりました。

今回は本Webマガジン主宰の川合さんがレポートされているように、上海、西安の2都市をゆっくりとまわる計画でした。もちろん私と川合さんの旅に技術援助やアマチュア無線の交流は外せないアイテムですから、各所でハム仲間との会食、懇談を盛り込みながら、自由に動き回ることにしました。

玄宗皇帝の離宮・華清宮。その華清池に モダンな楊貴妃の像が人気を呼んでいました。→
BY4AAのメンテナンスに協力
BY4AAの屋上にTH7DXXが・・・
BY4AAではFT-767のヘルスチェック、TH7DXXアンテナの動作状態を確認し、1台のローテータコントローラの不具合を修理するとともに、もう1台の修理方法を説明してきました。

さすがに上海を代表する局だけに、立派な設備が整っていますが、開局当時のホストであるJARLや横浜市役所ハムクラブ、大阪国際交流センターの皆さんが近年訪れておらず、設備の老朽化に伴う補修は年々大掛かりになりつつあります。 その一方で予算を捻出し、自力開局を果たした多くの局では最新鋭のFT-1000MPやFT-1000、TS-950Sが購入されているというギャップが生じています。
JF1GUQとBA4FUフーさん(右)
私たちが滞在した10月7日から15日の間に、ARDF大会が南京で開催され、日本からも選手団と役員が現地入りしていますが、ここBY4AAに立ち寄る予定は無いようです。

中国では「井戸を掘った人のことは忘れない」といいますが、井戸を掘った方々の交流が途絶えているようで少し寂しい思いをいたしました。JARLほか関係各位には派手なイベント以外に、もう少し地に足を付けた国際交流が望まれるのでは?と複雑な気持ちで南京でのARDF開催のニュースを現地で聞きました。
中国製のギター
豫園商場の楽器店に陳列されたギター
アマチュア無線の話題から逸れますが私のもうひとつの趣味、ギターについてお話します。BY4BAの歓迎昼食会の席でYuさん(前上海揚浦区無線電運動協会主席)が「最近はピアノを習っています」とおっしゃったのに啓発されて、楽器店を訪れることにしました。場所は上海市南市区の繁華街。

買い求めた名器?!
民族楽器に混じってフォークギターやクラッシックギターが展示されています。中でもサンバーストに輝くウエスタンスタイルのフラットトップギターに目を奪われました。バインディングの塗装や各部の仕上げは満足するレベルではありませんが「磨けば光る」素材の良さが私をひきつけます。 普及品は180元=約2,100円で、お目当てのギターは480元。そのお店の最高価格の品物でした。調律も自分で行い、試奏してみるとなかなかの音色です。素材は分かりませんがトップは単板、サイドバックは節一つ無い正目の板でした。

ギターリスト気分のJA1FUY
大切に持ち帰り、成田から寄り道して、すぐさま渋谷の楽器店でペグ交換とサドルの調整を行い、10万円クラスのギターに負けない音色を確認しました。隠れた名器かも?

川合さんのレポートに加えさせていただくと、訪問したBY4BZBでは21MHzでQSOを楽しみ、BY4HAMではWebマガジンの閲覧方法を説明してきました。プロパイダの問題だと思われますが、上海では本HPを見ることができなかったのが悔やまれます。いずれ解決すると思いますので、そのときには英文、中文のページが必要になるかも知れませんね。
宝石でできた地球儀
宝石で表面を張った価値ありの一品

西安の古都ホテルの売店で、宝石でできた地球儀を見つけました。今までも上海虹橋空港の免税店では見ていたのですが、ここの店員は商売上手!? 正札4,800元(約5万円)がなんと小一時間の商談の間に2,100元になってしまったのです。
シャックにあったら映えるだろうと、その気になってしまいました。これは現在娘に略奪?されていますが、嫁に行ったら(いけなかったらどうしよう)取り返すつもり。BY4AOHでジァンにその話をしたら、観光客相手ではなくて、地元の人が出入りする商店なら「もっと安く買えるよ」とのことでした(笑)。
これからも引き続き(必要とされるならば)技術援助、友好交流を続けたいと思っています。帰宅するとBD4EDからエアーメールでQSLカードが届いていました。昨年のSSTV国際大会やそれ以前からも何度もお目にかかった局でしたが、オンエアでは初QSOでした。彼も驚いた様子で、QSLカードにはそのような中国語の書き込みがありました。

 
BY4BZBでJA7の局とQSOするJF1GUQ

今回の旅ではアイボールQSOは果たせませんでしたが、自作の八木アンテナは順調に動作しているようです。いずれBD4EDお手製のアンテナが広く上海中で使用されるかも知れません。

開局26年を迎えてアマチュア無線を始めたときに思った「世界中に友達を作ろう」という希望のほんの一部はかなえられたように思います。

 
QTC-JAPAN 写真&レポート:JF1GUQ  (2000.10.21)

(c) All Rights Reserved WWW.QTC-JAPAN.COM 2001
▼関連ページ
 
■中国のハム事情(2)
■中国のハム事情(3)

▼バックナンバー

■ARRL訪問記

■中国のハム事情(1)
■ハムベンション2001
■DAYTON・2000
■PSK31のすすめ
■ソーラー発電
■JA1BUモービル
■TS-2000Sレポート
■標準電波の行方
■BQ9P DXpedi.(1)